同じ年の7月に妻と出かけた大菩薩が楽しかったので、妻の姉妹やそのパートナーに声をかけ、秋の大菩薩を再訪した。姉のパートナー氏は仕事が忙しくて参加できなかったので女性三人と私というメンバーになった。
このときは埼玉を5時半すぎに出発し、環八から調布インター経由で中央道。勝沼から上日川峠にむかう。ぶどう畑で小休止したが、曇っていて南アルプスも見えなかった。
7月に来た時にはまだ工事中だった建物は完成目前だった。
峠から福ちゃん荘への道を歩く。この道は舗装されていて車もあがる。
福ちゃん荘から峠に向かう道から分かれカラマツ尾根にはいる。
樹林帯ではあるが足元には秋の花々が。
視界が開けてきたころ振り返ると低くたなびくもやのかなたにうっすらと富士山の姿が。
右手に目をやると重なりあう山なみが幾重にも浮かび上がっており、その先にはこれもうっすらと南アルプスも見えていた。曇ってはいても空気は秋のものなのだ。
7月の時とは変わって花も秋の花に変わっていた。マツムシソウのうす紫が美しい。
ヤマハハコの白も静かでいい。
名前はわからないが、灌木に小さな実がついている。
軽装でも寒くなく、のんびりと登っていく。
秋の色に染まった葉の向こうにヤマハハコの白。
写真には写っていないが肉眼では富士山もかすかに見えていたので急な登りも楽しめた。
秋の花やかわいい実、色づいた葉っぱがオブジェのようだ。
雷岩に到着。大勢が休憩していた。私たちは岩の一番高い所に陣取って休憩。風が涼しくて汗が冷たくなってきたのでお湯をわかして紅茶をいれた。
谷底の白っぽいところがダム工事の現場。のちにこの辺りは大菩薩湖になった。
雷岩出発前に全員で記念撮影。この日は一日中こんな天気で、なんど撮っても富士山は写っていなかった。
今回は大菩薩嶺の三角点には寄らずにそのまま峠へと下った。
雷岩から大菩薩峠までの稜線は樹木が少ないカヤトの原なので見晴らしがよくとても気持ちよく歩ける。
イタドリは黄色く色づき、マツムシソウもこのあたりではすでに花を終えて丸い実をつけていた。
ヤナギランが白い綿毛になっていたし、サラサドウダンもかわいい実になっていた。
二子山のように緊張するところはないのでのんびりゆっくり下る。
カヤトは少し黄色味を帯びて、白い穂が風にゆれている。
笹の緑と始まった黄葉のグラデーション。
下の鞍部は江戸時代の大菩薩峠。街道はいまより少し高い位置を通っていたらしい。
足元にはリンドウも。葉の色に秋を感じる。
ときどき富士山がうっすらと姿をみせたりする。コガラだろうか小鳥のつぶやきも聞こえてきた。
ナナカマドの赤い実。
峠の手前のピークで最後の休憩をとる。
少し見通しがよくなったので最後に富士山を。かすかに映り込んでくれた。
今回も嵯峨塩鉱泉により、その後笹子の笹一酒造によってワインと日本酒を買って帰宅した。
今写真を見てもゆったりのんびり過ごした雰囲気が感じられる。
最近の方がせかせか歩いているかもしれない。振り返りながら反省している。
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