毎日が山のこと

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新緑の武尊山(2003年6月7日)

2022-06-11 11:02:53 | 山日記

上州武尊山はお気に入りの山のひとつだ。

最初は、2001年の9月に藤原の宝台樹から手小屋沢避難小屋のある尾根を使って登り、帰りは剣ヶ峰経由だった。

剣ヶ峰からの下りがたいへん急だったことを覚えているが、カメラを忘れていったので写真はない。

2回目がこの記録で、2年後の6月に、今度は反対側の武尊牧場のほうから往復した。

もう20年近く前のことなので、コースの途中の細かなことは忘れているが、思い出しながら書いてみる。

車で武尊牧場の北にある草倉沢の駐車場にとめ、そこからカラマツの林を抜けて尾根へとあがった。

駐車場が1400mくらい。そこから尾根にむかって200mほど登ると高原状のところに出た。白樺があってなかなかいい感じだった。

この高原の少し下側はキャンプ場になっているようだ。遊歩道が整備されている。

そこから広くてゆったりした尾根の遊歩道を歩いていく。

周囲の樹木がブナにかわった。

周回コースになっているキャンプ場の遊歩道から分かれて、いよいよ山道にはいる。

木道が整備されていた。

木道を少し歩くと少し窪地になっているところに水芭蕉が咲いていた。目をあげればブナの新緑が気持ち良い。

木も大きくて深い森なのだが、若葉なので明るくて気持ちよい。

途中木の間から武尊山が見えた。まだ谷筋には残雪が残っている。

1700m近くなってくると森の雰囲気も変わり、道のすぐ脇にも残雪があらわれた。

ブナ林が終わって、針葉樹林に変わっていた。

吹き溜まりになりやすいところはまだ一面の残雪だった。

高原状の尾根の一番高い地点に小さな避難小屋があった。赤い三角屋根がかわいらしい。

ここから田代湿原への道が分岐している。

尾根が狭まってきて普通の山道になってきた。北向きの斜面にはまだかなりの残雪が残っているようだ。

針葉樹のなかにカンバ類の樹木の明るい色がきれいだ。

少しづつ傾斜の急なところがあらわれて、目の前に奥武尊山が近づいてきた。見えているのは山頂の東にある峰で、山頂はその奥にある。

ところどころたっぷりの残雪の上を歩く。

急斜面ではないので、安心して歩いて行けた。

ヤマザクラだろうか、まだ花がついていた。

2000mが近づいたところに一ヶ所だけ岩場があった。

そこを越えると大きな雪田があらわれた。

あまり良く覚えていないのだが、踏み抜いたりせずに歩けたように思う。

山の斜面を見下ろすと、木々のあいだがまだかなり雪が残っている。

ようやく奥武尊山の頂上がみえた。山頂の東にある峰の南を巻いていく。

11時50分、山頂に到着。8時15分ころ出発したので、3時間35分かかっている。

三角を三つ並べた木の標識が設置されていた。

奧武尊山、前武尊山、剣ヶ峰の三つの峰を表しているのだろうか。

青銅製の修験者らしいの像も設置されていた。

この日は天気はいいのだが、雲がわいて遠くは見えなかった。

帰りは同じ道を戻る。車だからしかたがない。

残雪のあいだに、緑の笹とその中にたたずむカンバの木の白い幹が美しい。

明るく伸びやかなブナの森に戻るとやはりいいなと思う。

田代湿原への分岐点付近で、若いカップルに湿原へ行く道はこれでいいのかと声をかけられた。

もう午後の2時なのでちょっとびっくりしたが、道は間違いないし、日も長い季節なので、この道で間違いないと答えて見送ったことを覚えている。

ふたたびキャンプ場の遊歩道にもどった。記録がないのだが、ここが2時45分だったので、駐車場には3時すぎに着いたと思う。

車についてから先ほどのカップルはもう湿原に着いた頃だろうか、と少し心配になった。

天気も安定しているのでまあ大丈夫と自分に言い聞かせて帰路に着いた。

もう20年近く前の話だ。

 


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