筆者は年末年始に八上へ戻った際に、方位磁針で、いくつかの神社の社殿の向きを調べてみました。
八上、八頭町福本の白兎神社とその真東に位置する宮谷の賀茂神社社殿、そして、安藤伊右衛門が私財をなげうって用水を作る際に京都伏見から勧請してきた通り谷(とおりだに)の弁財天さんの社殿は同じ向きであることが判明しました。
いずれも、社殿は冬至の日の入りの方角である南西を向いています。ですから社殿に額づいているその方角は夏至の日の出方向となるのです。
白兎神社と弁財天社の正方形の社殿の4つの頂点はそれぞれ真北、真東、真南、真西を向いています。
また、賀茂神社の夏至冬至ラインの北東方向に私都(きさいち)の篠波(ささなみ)、瀬織津姫を祀る美幣沼(みてくらぬ)神社が位置しているので、賀茂神社に額づくことで、実は瀬織津姫を祀る美幣沼神社へも頭を下げるという位置関係なのです。
通り谷の弁財天社は19世紀の創建で神社としてはそれほど古くないのですが、ここもちゃんと冬至の日没方向へ社殿が向けてあり、参拝者が夏至の日の出方向へ額づく方向になっているのは驚きです。しかも弁財天社の真南に八頭町上野(かみの)の野々宮神社が位置しているのも、偶然とは言えないような符合です。
この伏見から勧請してきた弁財天さんはもしかすると瀬織津姫ではないでしょうか。
この用水を作った安藤伊右衛門と用水の守護神、弁財天に感謝をささげる安藤祭は郡家地区の最大のお祭りです。筆者も2年に一度の祭りはわくわくしながら見に行きました。
http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/449313/toubu43.pdf
http://muses.muses.tottori-u.ac.jp/faculty/ogata/paper/gijin-2.html
弁財天とはどのような信仰の変遷があったのか、こちらに詳しいです。
http://seirios2772.blog115.fc2.com/blog-entry-240.html
京都伏見の弁財天社はどこなのでしょうか。長建寺のことかもしれません。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~hidesan/tyoken-ji.htm
>京都は寺院が多く、5,000数ヶ寺あるが弁財天を本尊とする寺院は珍しい。この弁財天、室町時代に琵琶の名手であった伏見宮貞成親王家の持仏堂に祀られていたものと言い伝えられている。<
筆者の知る限り、京都市内では鬼門方向の守護神として神楽岡の真如堂隣の彰子中宮ゆかりの東北院の本尊として祀られています。
http://www.milabo.jp/Fushimi_Chouken.html
長建寺の本尊「弁財天女は弘法大師(空海)の作」ともあります。
この弁財天は瀬織津姫である可能性が高いかもしれません。
通り谷の弁財天社の真南の野々宮神社の本来の祭神も瀬織津姫と考えられますから、その位置関係からしてもぴたりと合います。
八上、八頭町福本の白兎神社とその真東に位置する宮谷の賀茂神社社殿、そして、安藤伊右衛門が私財をなげうって用水を作る際に京都伏見から勧請してきた通り谷(とおりだに)の弁財天さんの社殿は同じ向きであることが判明しました。
いずれも、社殿は冬至の日の入りの方角である南西を向いています。ですから社殿に額づいているその方角は夏至の日の出方向となるのです。
白兎神社と弁財天社の正方形の社殿の4つの頂点はそれぞれ真北、真東、真南、真西を向いています。
また、賀茂神社の夏至冬至ラインの北東方向に私都(きさいち)の篠波(ささなみ)、瀬織津姫を祀る美幣沼(みてくらぬ)神社が位置しているので、賀茂神社に額づくことで、実は瀬織津姫を祀る美幣沼神社へも頭を下げるという位置関係なのです。
通り谷の弁財天社は19世紀の創建で神社としてはそれほど古くないのですが、ここもちゃんと冬至の日没方向へ社殿が向けてあり、参拝者が夏至の日の出方向へ額づく方向になっているのは驚きです。しかも弁財天社の真南に八頭町上野(かみの)の野々宮神社が位置しているのも、偶然とは言えないような符合です。
この伏見から勧請してきた弁財天さんはもしかすると瀬織津姫ではないでしょうか。
この用水を作った安藤伊右衛門と用水の守護神、弁財天に感謝をささげる安藤祭は郡家地区の最大のお祭りです。筆者も2年に一度の祭りはわくわくしながら見に行きました。
http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/449313/toubu43.pdf
http://muses.muses.tottori-u.ac.jp/faculty/ogata/paper/gijin-2.html
弁財天とはどのような信仰の変遷があったのか、こちらに詳しいです。
http://seirios2772.blog115.fc2.com/blog-entry-240.html
京都伏見の弁財天社はどこなのでしょうか。長建寺のことかもしれません。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~hidesan/tyoken-ji.htm
>京都は寺院が多く、5,000数ヶ寺あるが弁財天を本尊とする寺院は珍しい。この弁財天、室町時代に琵琶の名手であった伏見宮貞成親王家の持仏堂に祀られていたものと言い伝えられている。<
筆者の知る限り、京都市内では鬼門方向の守護神として神楽岡の真如堂隣の彰子中宮ゆかりの東北院の本尊として祀られています。
http://www.milabo.jp/Fushimi_Chouken.html
長建寺の本尊「弁財天女は弘法大師(空海)の作」ともあります。
この弁財天は瀬織津姫である可能性が高いかもしれません。
通り谷の弁財天社の真南の野々宮神社の本来の祭神も瀬織津姫と考えられますから、その位置関係からしてもぴたりと合います。