八上白兎神社Ⅱと全国神話伝承他

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クサナギノツルギの意味

2015-02-23 13:28:00 | 神代史
 昨2月22日は聖徳太子の命日でした。 関西ホツマの集いの勉強会が 瀬織津姫・ワカ姫の御ひざ元、西宮、廣田神社の参集殿で催されました。 
 今回は、3者による研究発表でしたが、その中で、和歌山のKさんから、クサナギノツルギ
についての新説が披露されました。
 
 草薙の剣という漢字があてられることが多く、その根拠はヤマトタケが 焼津の地で、賊に囲まれて枯れ野に火を放たれた時、草むらの草を薙ぎ払い、この焼けた草によって賊を滅ぼすことができた、ということにあります。

 このことから、草薙の剣と呼ばれるようになった、という解釈が主流でした。
しかし、ホツマをよく検討してみると、このツルギは、ヤマトタケのこの武勇伝よりはるか以前より、クサナギノツルギと呼ばれているのです。 そのお名前をお付けになられたのは天照大神です。 
 すると、クサナギには全く別の意味が秘められているわけです。 Kさんは、長年にわたって、ワカ姫様をの研究をされている方で、言葉、一つ一つにこだわって考察した結果、 クサとは、戦(いくさ)のこと、ナギは凪ぎ、和ぎ(なぎ)であって、戦を止め、互いに和する、むやみに戦わない、という意味が込められているのではないか、ということでした。
 
 なるほど! 
 草薙の剣、という漢字で判断するとヤマトタケの戦いのシーンばかりが思い浮かべられますが、ホツマの記述を丹念に調べることによって、その命名の起源にまで溯ると、クサナギの持つ本来の意味が、 全く別の事であることが分かったわけです。 
 漢字の 武、 という字も本来は、戈(ほこ=武器)を止めるが合体した言葉です。 クサナギノツルギの場合は、それに、和す、という意味も込められているのです。 天照大神の平和思想はトノヲシテ、女(め)の心、と共通しています。 平和の尊さ、武力に安易に頼ることへの戒めがこめられていることに、注意を向けなくてはなりません。

そして本日23日は皇太子さまの御誕生日です。記者会見においても平和の尊さを説いておられます。

> 問 今年は戦後70年の節目の年です。戦争と平和への殿下のお考えをお聞かせください。先の大戦や戦没者慰霊については天皇、皇后両陛下からどのようにお聞きになり、愛子さまにはどう伝えられていますでしょうか。

 皇太子さま 先の大戦において日本を含む世界の各国で多くの尊い人命が失われ、多くの方々が苦しい、また、大変悲しい思いをされたことを大変痛ましく思います。広島や長崎での原爆投下、東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などで多くの方々が亡くなりました。亡くなられた方々のことを決して忘れず、多くの犠牲の上に今日の日本が築かれてきたことを心に刻み、戦争の惨禍を再び繰り返すことのないよう過去の歴史に対する認識を深め、平和を愛する心を育んでいくことが大切ではないかと思います。そしてより良い日本をつくる努力を続け、それを次の世代に引き継いでいくことが重要であると感じています。

 両陛下には、これまでさまざまな機会に、戦争によって亡くなられた人々を慰霊し、平和を祈念されており、今年は、戦後70年に当たり、4月にパラオ国をご訪問になります。戦後60年にはサイパン島をご訪問になりましたが、お心を込めて慰霊されるお姿に心を打たれました。また、両陛下には、今年戦後70年を迎えることから、昨年には広島、長崎、沖縄で戦没者を慰霊なさいました。私は、子供の頃から、沖縄慰霊の日、広島や長崎への原爆投下の日、そして、終戦記念日には両陛下と御一緒に黙とうをしており、その折に、原爆や戦争の痛ましさについてのお話を伺ってきました。また、毎年、沖縄の豆記者や本土から沖縄に派遣される豆記者の人たちと会う際に、沖縄の文化と共に、沖縄での地上戦の激しさについても伺ったことを記憶しています。

 私自身もこれまで広島、長崎、沖縄を訪れ、多くの方々の苦難を心に刻んでまいりました。また、平成19年にモンゴルを訪問した際に、モンゴルで抑留中に亡くなられた方々の慰霊碑にお参りをし、シベリア抑留の辛苦に思いをはせました。

 私自身、戦後生まれであり、戦争を体験しておりませんが、戦争の記憶が薄れようとしている今日、謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています。両陛下からは、愛子も先の大戦について直接お話を聞かせていただいておりますし、私も両陛下から伺ったことや自分自身が知っていることについて愛子に話をしております。

 我が国は、戦争の惨禍を経て、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています。戦後70年を迎える本年が、日本の発展の礎を築いた人々の労苦に深く思いを致し、平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っています。<




ガイアシンフォニー8に瀬織津姫!

2015-02-23 13:27:00 | 瀬織津姫
 ガイアシンフォニー地球交響曲8が完成し、明治神宮でも上映会が催されました。
上映会には、著名な方々が大勢お集まりのようで、高円宮様、安倍昭恵さんもいらっしゃったそうです。大きな広がりへとつながってもらいたいものです。http://www.cinematoday.jp/page/N0070888
 
今回の内容の一つに、東北の舞根神社が登場します。瀬織津姫を祭神とする舞根神社については、菊池展明さんが詳細に調査されています。

 熊野大神の原像 http://www5.ocn.ne.jp/~furindo/kumanosin.html

 気仙沼商会 の 瀬織津姫伝説よりhttp://www.k-shokai.co.jp/company/image/contribute055.pdf
>むかしむかし(養老2年・718年)多賀城に大野東人(おおのあずまんど)という鎮
守府将軍(ちんじゅふしょうぐん)がおりました。将軍の仕事は、中央政権に従わなかった蝦夷(えぞ)の人達を征伐(せいばつ)することでした。しかし蝦夷の人達はとても強く簡単に征服することはできませんでした。そこで神様に頼るしかないと考え、元正天皇(げんしょうてんのう)に紀州熊野(きしゅうくまの)の神様をこの地に迎えたいのですがと願い出ました。天皇はその願いを受け入れてくださり、紀州の国の県主(あがたぬし)「鈴木左衛門尉穂積重義(すずきさえもんいほつみしげよし)」という人に熊野の神様の分霊(ぶんれい)を東北の地に祀(まつ)らせるように命じました。
 鈴木左衛門尉穂積重義は、家臣(かしん)数百人を従(したが)え、船団(せんだん)を組んで紀州(きしゅう)から北に向かいました。そのときお連れした熊野の神様の分霊をお祀(まつ)りするため、その場所を大祓(おおはら)い清めたのが瀬織津姫(せおりつひめ)であると伝えられているようです。
 船団は5ヶ月かかって、ある港に到着しました。その港が唐桑村細浦(ほそうら)、現在の唐桑町鮪立(しびたち)であり、その時、仮のお宮を建て熊野本宮神を安置(あんち)したのが唐桑町舞根(もうね)だそうです。現在も着岸第一歩の鮪立には業除(ごうのけ)神社が、舞根には瀬織津姫神社、その側に熊野神社が祀(まつ)られています。
 鎮守府大野東人将軍は、郷主(ごうしゅ)たちを招集(しょうしゅう)して神輿(みこし)を出迎え、天皇からの手紙を受けとった後、何処(どこ)に神様を奉(まつ)ったらいいのか神様の意見を伺(うかが)ったところ「磐井郡鬼首山(いわいぐんおにかべやま)(室根山)の峰がいい」というお告げがあったので、鈴木家の家臣の人達と白馬(あらうま)17頭に乗った郷主たちに守られながら出発し、途中の新城、折壁などで粥(かゆ)を献上(けんじょう)され、室根山に向かったという説があります。室根では熊野の神様をお迎えしたという古例(これい)に従い、室根大祭を4年に1度閏年(うるうどし)の翌年行っており、今年がその年になっています。
 
 このほかにも瀬織津姫にはいろいろな言い伝えがあるそうですが、共通して言われている「瀬」は川、「織」は曲がっている、「津」は海、を意味し、厄災(わざわい)を川から海に流し海深くに鎮(しず)めてくれる大祓(おおはら)いの神様であった、というところに着目(ちゃくもく)し、現代の不安や不景気を全て祓って流してもらいたいと願い、また来年3月の唐桑町との合併を歓迎する意味で、唐桑に縁(ゆかり)のある「瀬織津姫パレード」で今年は参加致しました。
  祝 唐桑・気仙沼合併   祝 第55回気仙沼みなとまつり
    新気仙沼市の繁栄を心からお祈り申し上げます。
     株式会社気仙沼商会<

ガイアシンフォニー8のサイトに紹介されています。

http://gaiasymphony.com/no8/forest

 ガイアシンフォニーでは以前、天河弁財天が取り上げられたそうです。http://www5c.biglobe.ne.jp/~izanami/coramu1/gaiasymphony5th.html


 筆者は、ガイアシンフォニーの制作関係の方を六甲比命神社の磐座へご案内したことがあり、この流れで行けば、いずれ、六甲の瀬織津姫にもスポットがあてられるようになる、と期待しております。 



関西ホツマの集い例会のお知らせ

2015-02-21 21:15:00 | News
 関西ホツマの集いも結成15年を迎えました。
 きたる2月22日午後1時半から4時半まで 関西ホツマの集い第56回の例会を催します。
 場所は廣田神社参集殿2階です。西宮市大社町7番7号


オブザーバー参加もできますが、資料配布、会場準備の都合上、必ず事前2月18日までにご連絡ください。連絡先 078ー994-6237 清藤代表 まで
 内容  
会員情報交換30分
来年度開催日程の決定 
研修旅行について 研修旅行世話人選出

学習発表  
ホツマの植物について    30分
ヤマトタケ 草薙の剣の謎  40分
ナガスネヒコ事件について  30分