昨日の阪神大賞典。いや~実に珍しいものを見せてもらいました。2周目の3コーナーで突然外へ大きく逸走し、池添騎手が手綱を締めて止めるしぐさ。そこから外らちに向かって突進!ここに来るまでに1周目のゴール板過ぎたあたりから池添騎手が右手綱を思いっきり引いている姿が映っていたので、なんか変だぞとは思っていたけど、こんな展開になるなんて。こうなる要素はレース前に見られた。パドックでもかなり力が入っていた。入れ込むって雰囲気ではなく、気合が入っていたと見えたけど、この馬はもっとリラックスしてパドックを歩いたほうがいいみたいですね。それと枠順が大外であったこと。内にいれてじっくり脚を貯めたかっただろうけど、この枠順はオルフェーヴルにとって最悪の枠順だったのでしょう。さらに、ナムラクレセントの存在。1周目4コーナーからまくっていったナムラクレセントを追っかけてしまったもんだから制御不能になってしまったんでしょうね。
そんな致命的なアクシデントがあったにもかかわらず、最後は勝ち馬に半馬身差まで詰め寄ったあの力は改めて現役最強馬を思わせる脚でした。結果的に3200mくらいの距離を走ったでしょうから、アクシデントさえなければ伝説の30馬身差での快勝だったかもしれませんね。アクシデントを克服したことで、負けはしたけど一層この馬の競走馬としての能力の高さを示したかもね。