去る者は日々に疎し(さるものはひびにうとし)
=死んでしまった人は月日が経つにつれて
忘れていき、親しかった人でも、遠く離れると
日々疎遠になっていく=
病人の一番の薬、一番の医者は身内の見舞いであり、
笑顔である。そう感じた今日でした。
母の見舞いに、姉夫婦と孫・孫が曾孫を四人連れて来ました。
病院に行っても、大勢では他の患者さんにも迷惑が掛かるだろうし、
今日は担当医も休みで、外出許可を貰ってないし・・・・
看護士に外出のお願いをすると快く了解してくれました。
本当に感謝です。
母に家に帰るよ・・・孫が遊びに来てくれたよと話すと大喜び。
いつもなら、着替えも時間がかかるのに、こんな時は早い。
病院から自宅まで歩いて5分である。
車椅子を借りて自宅まで、久し振りの外出に母の心は
ウキウキである。
電信柱に飾ってある桜のイミテーションをみて「桜が咲いてる」
って!
我が家で過ごす時間は病院では味わう事の出来ない時間である。
皆でワイワイと昼食、曾孫は狭い部屋を走り回り、
それをニコニコと笑顔で母は見ている。
食欲も誰よりもあり、最後まで食べているのは母である。
今日は孫から、曾孫から元気の素を母は貰った。
病人には、老人には大勢の家族に囲まれて過ごす時間が
一番の薬なんだとフト思う・・・
曾孫から貰ったエビせんべいを大事そうに抱えて病院へと・・
もう直ぐ桜が咲く・・・
写真:熊本県植木・田原坂公園