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**アカシアの木蔭で**

流れていく時間と逆らわずに流れていく自分を、ゆっくりペースで書いて行こうと思います

ミラーシーズン

2005年06月11日 | 生活
今日の産経新聞の読者欄に、素敵な言葉が紹介されていました。
梅雨の雨がうっとうしいと思っていたら、
アイルランドから来た英語の先生がおっしゃったのだそうです。
梅雨のことをミラーシーズンだと。
「水たまりはまるで鏡でしょう?」と。
そうね。
子供の頃、水たまりに映る雨上がりの空が 底抜けに高く思えて、
水面を恐る恐る爪先で揺らしたっけ。
どんな時にも楽しいことをみつけるゆとりを伝えてくださって、
前田輝美さま、そして英語の先生、有難うございました。
どこかでこのBLOGに気付いてくださるといいな。

会いたい・・・

2005年06月11日 | 病棟
「・・あなた 初枝を知ってますか?
   初枝を呼んでくださいよう。
   美津子でも登でもいいですから、
   松はここにいるって 電話してくださいよう。」

家族がお見舞いを終えて部屋を出た途端、松さんが言い始めました。
廊下でエレベーターを待つ初枝さんが 切ない表情をしました。
初枝さんだって70歳を過ぎています。
老=老介護なのです。
電車を乗り継いで ようやくやってくるのです。

高齢化の辛さ・苦しさです。

りうさんのひまつぶし

2005年06月11日 | 病棟
先日りうさんに皇室の本をプレゼントしたこと、書きました。
りうさんは 毎日毎日本を眺めて暮らしています。
大きく書かれた文字を たどたどしく読んだり、
美智子様のご成婚の写真には 「きれいだった・・」とつぶやき。
飽きないようにと持っていった家庭画報は、料理のページがお気に入りです。
本格的イタリアンの写真を丹念に眺めているりうさんをみて、
あやちゃんが「りうさん、こんなスパゲッティなんて食べたことないよねえ」と言いました。
「食べたら美味しいって言うかな?・・・亡くなるまでに食べさせてあげたい気持ちになるね」
本当。秒読みの始まっただろうりうさんの時間を想うと、
出来ることは何でもしてあげたくなるのです。