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ホーム下転落の対応の難しさ-2

2013年10月06日 23時33分50秒 | 災害

 10月1日の横浜線踏切事故では、さまざまな意見が出ているようですが。
 批判という論点ではなく、自身のその行為が正しいものであるのかを、考えさせらる一つの出来事となりました。



 7月27日のブログで救助介入について書きました。 私自身は「そこは鉄道会社の領域であること。 私自身はこの領域を侵さないことを前提としている。」と記載しています。 あの日の車掌さんの「まだ、入らないでください。」の言葉が、いまだに頭から離れていません。

 通過電車接近まで時間がないことを解っていましたが、非常通報装置の動作に安心してしまったこと、応急手当の基本動作である”周囲の安全確認”さえも行わなかった。 救助活動を行うには、基本動作である2次災害防止から入らなくてはならないことが、横浜線の事故からも学ぶこととなりました。

 神奈川新聞の「JR横浜線踏切事故:学ぶべきものは」の記事で、鉄道会社としてはまず非常ボタンを押してほしい。 線路内には入らないでほしい。 と、掲載されていましたが、車掌さんのあの言葉はまさにこれを語っているのですね。


 状況は異なりますが、2012年5月24日富士山富士宮登山道での山岳救助(1名は救助:1名はすでに滑落・翌月遺体確認)をされた方が、
助ける側の安全が確保されねばなりません。
と、2次災害の危険について書かれていました。


 

 今の私ならどのように対処するか。

 ●電車が現場から見えたら完全停止を待つ。
 ●線路に侵入するのは周囲に鉄道会社の社員がいない、かつ電車の停止が確認でき、自身の安全が確保出来てから(どうしても進入するなら非常ボタンがあれば押す→押してから30秒~1分程度は待つ)。
 ●非常停止しきれない状況(曲線で見えない・電車が接近しすぎている等)であれば、諦めるしかない。
 


 というのが結論です。

 非常に残念なことですが、場合によっては要救助者の尊い命をあきらめざるを得ないのという現実を突き付けられました。 そしてこの度の事故は、今後三度転落事故に遭遇した時のことを考え直す契機となりました。
  助け合うことは重要なことです。 しかし、自身の安全を確保できない状況で、救助に介入することは非常に危険なことです。 私は約150m手前で完全停止していない通過電車を確認でき、かつ線路へ進入しませんでしたので、横浜線踏切事故に比べ、状況が良かったのは間違えありません。

 だからといって、何もせずただ見ているだけの傍観者になるつもりはありません。 何か出来るはずですし、何かすべきことがあるから、そこへ必ず向かって行きます。


 

 

 


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