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応急手当と命の重み

2014年02月15日 23時43分02秒 | 災害

 家族の命と、第三者の命。 どちらが重い?

 

 

 

 というのを時々考えます。 答えは、どちらも同じなのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、第三者が目の前で突然倒れた時、咄嗟に何か行動を起こせるか? となった時、家族に対してできたとしても、第三者に対しては体が反応しない・できないのが現実のようで、私自身が当たり前のごとく反応することが、表現が不適切ではありますが”異常”なのかも。
 

 

 数日前の仕事帰りの駅ホーム上での出来事。 単独で降車された目の見えない方のエスカレーター逆行を寸前で制止。 この方とすれ違った人が1名いましたが、なにも言わず通り過ぎたため、「降りますか?」と大声を出し、約0.7m手前での事故防止。 そのまま進んで前に転倒していれば、重傷であったことは容易に推測。 本来、腕を掴み誘導する行為はやってはならないのでしょうが、このときばかりは緊急避難でいたしかたなく、軽くホールドする状態で誘導することに。 せっかくなので、このケースではどうすればよいのか、この方に聞けばよかったのですが・・・

 

 

 

 

 

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(新規講習から3年経過を迎えるため再講習で技能認定3年延長)

 動機は、単に何か免許・資格がないか。 ということで講習会へ。

 

 AEDはあくまで医療器具。 一般市民が街中で使ったとしても、反復継続性がないと認められ、医師法第17条違反で問われることはない。 しかし、常設事業所では、”反復継続性が期待される、または見込まれる”となるので、厚生労働省医政局長通知の4条件のうちの一つとなるもの。 局長レベルの通知なので、グレーゾーンと考えてもよいのでしょう。

 

 東京消防庁管内では、この上級救命講習の多さが、他の消防本部と異なるところ。

 

 

 

 

 

 

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(次に何かないかと探した結果・・・)

 

 CPRの技能維持のために、良い方法がないか模索した結果は、講習会費用の12,000円はもちろん自己負担。 技能認定には3日を要しますので、会社からの命令ではない限り、認定を受けること自体に抵抗が出そうなところですが。 日赤救急法講習(3日)は、今の忙しい局面では遠い存在です。
 「一次救命処置」という言葉でくくると、何か資格(医師・看護師・救急救命士)がないと、行ってはならない、という考えに至ってしまいますが、それは「二次救命処置」。 しかし、訓練を受けていないと、なにをしてよいのかわからない。 そのため、手も足も出ない。
 25年10月の上級救命再講習で、見えた現実。 それは、再講習にいらしたほとんどの方は、それまでの間に何らかの訓練も受けず、再講習に至ったのではないかと思われますので、指導員さんからの手厳しいダメ出しを受け続けることに。 JRC(日本蘇生協議会)のガイドライン他いろいろと調べ、判明したこと。 それは、半年程度で技能維持が出来なくなる。 やはり、訓練での技能維持が大切であること。

 

 
 普及員の技能維持のために・・・

 

 

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 たいへん単純ではありますが、普通救命講習へ。 指導方法もさることながら、CPRの質の維持。
 応急手当普及員は、全国で普通救命講習が行え、技能認定証も発行(消防本部発行のものがほとんどのようです。)できるのですが、技能認定にこだわることなく、日常での指導(普及)に主眼を置くべきなのでしょう。 とは言うものの、そのような場面がない限りは、なかなか役立てられないのが大半なのかもしれませんが、あとは認定を受けた本人次第。

 

  ということで、考えた結果・・・

 

 

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(貸与されたベストの背中には”東京消防”(東京消防庁))

 

 

 

 ボランティア=被災地へ赴き、社会貢献。 というのが最もメジャーではないでしょうか。
 被災地ボランティアは時間と費用が問題点となり、わたしは行動を起こすことはできませんでしたが、身近にあったボランティアへ登録。

 

 

 

 -東京消防庁災害時支援ボランティア-

 

 「東京消防庁災害時支援ボランティアは、登録制の専門ボランティアです。」

 

 「災害現場での実動ボランティアであるため、活動には一定の知識、技術が必要です。 登録時(後)に3時間程度の「ボランティア講習」を受けていただくほか、各種訓練や講習会に参加していただき、知識・技術の向上を目指します。」

 

 「東京消防庁管轄下に震度6弱以上の地震が発生した際、参集できる方は自発的に東京消防庁管内の消防署に参集し、チームを編成後、消防活動の支援にあたります。」

 

 「その他、震災以外の大規模な自然災害や事故が発生した場合の消防署の後方支援活動をお願いしています。」

 

 では、平時には何をするのか? という疑問が沸きましたが、そこには”応急手当普及員認定”が役立つ場面の存在。 防災訓練・震災総合訓練等での「応急救護訓練」。 または、学校での「命の尊さ講座」での支援等。

 

 

 消防組織=わたしにとって比較的近い存在でしたので、これといった抵抗感もなく。 というところでしたが、人の命に直面する、実に重いボランティアです。
 ようやく普及員認定が役立つ場面に巡り合えましたが・・・

 

 

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(自身の身の危険より重い、一次救命処置でした。)

 

 上級救命→応急手当普及員→普通救命→上級救命再講習と、自宅での人形による訓練と、訓練を積んできたはずですが、これまでの積み重ねを否定(訓練通りには出来なかった)する結果となり、非常に重い、命との直面となることに。
 胸骨圧迫に入った後、電車の音でAEDのメッセージは聞こえない→「離れてください」の掛け声はかけられない→死戦期呼吸で人口呼吸に着手できず→AEDから聞こえてきた胸骨圧迫サイクルのテンポに惑わされ自分のテンポを乱し→胸骨圧迫交代時に掛け声をかけ忘れて・・・
 この失敗に悩まされ、心理状態を戻すのに2週間ほど要することも、どうなのでしょう。 久々の挫折となり、また目の前で起きたら・・・ なんてこともよぎってしまうとは。 その思いがあっても、再び
向かうのだろうな、と思いながら。

 

 PTSDになる方もいらっしゃるようでありますし、「もう三度目はごめんなさい。」という声も聞きました。 新人さんが打ちのめされた時の気持ちがよく解りました。

 

 

 

 

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(アメリカ合衆国労働安全衛生局公認とのことです)

 

 

 

 訓練は大事です。 それとしゃべって吐き出すことも大事です。

 

 横浜まで行って吐き出してきたら、すっきり、挫折感からの解放。