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西武球場での野球開催日の電車

2019年06月16日 14時40分28秒 | 鉄道

西武鉄道沿線に住み着いて13年。 

鉄道は好きですが、なぜか西武鉄道は敬遠していましたので、昭和48~50年頃に幾度か乗った以降はまれにしか乗らない、沿線に引っ越すまでほぼ縁がなかった鉄道会社。 中学生の頃は遊園地のとしまえんに行く同級生も多くいましたが、これも縁がなく・・・

現在の私の最寄り駅は、西武鉄道池袋線の複々線区間の各駅停車しか止まらない駅。 遠く横浜の方の東急東横線で起きた人身事故や、我が家の北側を走る東武東上線の輸送障害の影響を、地下鉄有楽町線・副都心線からの直通電車を引継いだ西武鉄道西武有楽町線を介して受けるので、そのたびに各駅停車の本数が減ります。 便利なことはとても良いことですが、その便利と引き換えに悪い面を受け入れなくてはなりません。(近頃は直通電車の運休が発生すると、(西武)池袋線池袋始発の準急電車を、次の停車駅である練馬から各駅停車(すでに廃止されている区間準急電車)へ変更し、運休分を補っていますが、なにぶん元は準急なので混んでいます。)

今日は、西武鉄道狭山線(西所沢-西武球場前)西武球場前駅前にある西武球場(メットライフドーム)で、13:00からセ-パ交流戦の埼玉西武ライオンズvs東京ヤクルトスワローズの試合が行われるようで。

練馬区に住み始めた頃の印象は、何かが原因で、当時の営団地下鉄有楽町線と有楽町新線(新線池袋~小竹向原間:現在の地下鉄副都心線区間)からの直通電車が1時間で8本も運休(西武鉄道の西武有楽町線が3時間ほど運転を見合わせしてしまうため、上下で50本近くの直通電車が運休。)ため、仕事後の帰りには良いところではなかったですね。

時間が経つにつれて分かってきたことですが、この会社は季節ごとに、沿線の観光を盛り上げ、グループである西武ライオンズの観客動員を作り上げる。 という、通勤輸送のみではなく、つねに人の流動とリピーターを。 鉄道の維持のみではなく輸送人員の向上と、沿線での観光をつなぐことをかさねるグループの理念が、鉄道のダイヤから見えてくること。

さて本題です。 西武線アプリの中にある「列車走行位置」なるものが鉄道ファンをさらに楽しませることにも一役買っているのでしょうか。 沿線利用者としては「見える化」はおおいに助かるものです。 

アプリを覗き込んでいると・・・

今日は、西武球場での野球開催日で、臨時電車が多いこと。 しかし、西武鉄道池袋線の駅の行先表示に共通するのは、「臨時」という表示がないこと。 駅構内には時刻表は必ずあります。 野球開催日とイベント(コンサート等)の開催日には、「西武球場前行」の臨時電車が多く出ますが、副都心線と東急東横線が直通運転を開始した初日(2016.3.16)も、横浜高速鉄道みなとみらい線からの電車が西武鉄道の野球ダイヤで行き先変更となっています。 そちらのほうでは変更の案内が多くあるのではないかと思いますが、池袋線の石神井公園あたりでは、行き先変更になっても変更等の案内はなく、なにごともなく「西武球場前行」と案内していることです。 行先表示を見ただけでは、いつもの西武球場前行なのか、臨時の西武球場前行なのかわかりません。

「臨時」とはっきり分かるのは、毎年11月3日に開催される航空自衛隊入間基地の「入間航空祭」当日の航空祭輸送による”臨時”入間市行。 9月後半に咲く曼珠沙華(彼岸花)<日高市の高麗川沿いの巾着田>による飯能一高麗間のマンジュ輸送など。 とくに航空祭当日は、1年のうちこの日のみに運転される、(西武池袋線)池袋・(地下鉄有楽町線)新木場・(みなとみらい線)元町中華街から1時間に4~6本の臨時「(各駅停車・準急・快速などの)入間市」行が出ますので、このときばかりは駅員さんのアナウンスで臨時と案内されます。 大幅な遅れのため、臨時でも組まれない「F快急 入間市」行というのが急遽出た(副都心線からのFライナー快速急行飯能行を入間市で運転打切りの)ため、一昨年の航空祭?では鉄道ファンが盛り上がっていました。

ひばりヶ丘駅に各駅停車と快速急行が並んで停車しています。  各駅停車は東京メトロ10000系電車で、本来は「Fライナー」(*1)、みなとみらい線元町中華街からの快速急行小手指行。

野球の多客輸送で西武線内の種別は「快速急行」から「快速」に、行先は池袋線の「小手指」から狭山線の「西武球場前」に変更しています。 となりの快速急行は、池袋線ひばりヶ丘始発の快速急行小手指行。 渋谷や池袋あたりで「西武球場前」行に変わっていることを感じてしまうと、「1本で小手指に行けないじゃん!」なんて思われるのでは。 

ここから先が西武鉄道のよいところ・・・

快速急行(運転台に表示される列車種別は、地下快急またはチカカイキュウ)と快速は、元町中華街から西武池袋線ひばりヶ丘まで停車駅は同じですので、ひばりヶ丘のひとつ手前の駅、保谷から回送で別の車両を送り出し、ひばりヶ丘で始発電車として車両を用意。 所沢・小手指へお急ぎの方に対しては、同一ホームでの始発電車への乗換えをお願いすることにより、元町中華街から小手指までの輸送への影響を最小(乗換えが伴うが同じ時刻に到着できる)にとどめ、同時に西武球場への輸送力を上げる対応となっています。 

ただ残念なことに、本日のひばりヶ丘始発快速急行は東急5000系または5050系の8両編成ですので、この区間の輸送力は2両分減少しています。 が、混んでいるわけではないので。 日によっては、西武の車両(地下鉄への直通運転が出来ない車両)をこの快速急行にあてて、終点の小手指では、さらに別建てで用意した地下鉄直通用の車両がピンチヒッターで運転することもあるようです。

*1 みなとみらい線の”特急”、東横線の”(東横)特急”、副都心線の”急行”、西武鉄道の”快速急行”、または東武東上線の”急行”として全区間を通しての直通電車として、最速で運転する電車の名称。

池袋線池袋発の各駅停車西武球場前行の電車。 内容をよ~く確認すると、所沢で線が切れています。 実は各駅停車所沢行電車を西武球場前まで延長して運転。 その分で狭山線(西所沢~西武球場前)で4両編成の西所沢始発電車を運休にして、8両編成の直通電車に差し替えています。 ※通常は所沢で折り返す車両もありますが、小手指まで回送電車として運転し、その小手指で乗務員だけ交代して折返した上で、所沢から池袋行として営業する電車もあるので、所沢行は気持ち的には微妙。 これによって野球輸送による増発が可能なのも事実です。

上と同様に、池袋始発の準急西武球場前行電車。 この電車もいつもは所沢行ですが、西武球場前まで運転し、やはり狭山線の4両編成の電車から10両編成に差し替えています。 片道のみのパターン輸送ですと、西武球場前では折返し「各駅停車 西所沢行」となり、西所沢に到着したのち、回送電車として折返し線へあがったあとは再度折返して回送小手指行として運転。(この場合には、回送電車で減った狭山線の車両分を、西所沢では別建てで車両を用意済。 回送電車も含め全体の臨時運転の本数はかなりのものになるようです。)

小手指で乗務員さんが交代し回送所沢行となり、所沢から準急池袋行として運転することもあろうかと思います。 もしかして、西武球場前で折返し臨時の準急池袋行となっているのかもしれませんが。

所沢4番ホームに停車しているであろう、西武新宿発の臨時西武球場前行。 時刻表を覗いていないので、新宿線の種別は分かりません。 新宿線からごく普通に西武球場まで行くには所沢・西所沢乗換え、または小平(拝島線直通であればそのまま萩山まで)・萩山・西武遊園地での乗換えを要しますが、乗換え無しに野球観戦が可能な野球ダイヤの電車。 

新宿線本川越始発の電車。 上の西武新宿発と同じに、途中駅での乗換えが不要。 新宿線所属の電車かどうか分かりませんが、新型車両であれば、列車無線の切替スイッチを、新宿線から池袋線への切換で、どちらの路線でも走れてしまえますので。 

たとえば、拝島線を走る新型40000系電車(西武鉄道の座席有料電車で拝島線であれば拝島ライナー向けの車両)でさえ、そのままの状態で地下鉄有楽町線(座席有料電車”S-TRAIN”)を走ることが出来るくらい、システムの共通化は図れているので、この鉄道会社(西武鉄道)の体制のとり方は素晴らしいものです。 地下鉄有楽町線のS-TRAINでの使用とした車両が故障したためか、拝島線用に新規で製造で配置した車両を、急遽地下鉄有楽町線直通に使用した実績もあるようです。

ここから先は余談。

わけのわからないマークがありますが、「コウペンちゃんはなまるトレイン」なる、コラボレーションキャンペーンの車両で、地下鉄有楽町線豊洲からの座席有料電車S-TRAIN103号の所沢行。 40000系電車で運転しています。

このほかの特別塗装やコラボレーション車両は個別表示されます。 自社には関係なさそうなみなとみらい線のY500系による横浜ベイスターズ『ベイスターズトレイン ビクトリー号』、西武鉄道自社車両での埼玉西部ライオンズ応援の「L-train(エルトレイン)」の2代目・3代目車両、京急とコラボの「RED LUKY TRAIN」も個別に表示され、次はどの電車が来る?の疑問がすぐ解け、たいへん楽しめます。


皆様は、日常利用しない鉄道会社の電車に乗ったとき、皆様はスマートフォンで時刻を検索されるのではないでしょうか。 池袋線の電車は直通先が多く、かつ待ち合わせも多岐にわたりますので、特定の電車に遅れが発生するとあっという間に、電車の発車順番が入れ替わります。 それだけでなく、後から来る快速急行電車の待ち合わせがあったとしても、その快速急行が数分遅れていれば、待ち合わせなく、先に目的地に着いてしまうことも。 直通電車はとくに直通先(元)の運行状況に左右されるので致し方ないこと。 ですので、私個人は駅の表示を見るまで時刻表は参考程度にしか見ない。 先に発車する電車に乗ってしまえば、時刻表どおりよりも先についてしまうこともありますので。

最後の画像の保谷→ひばりヶ丘の間にいる、+11(分)の表示。 地下鉄有楽町線豊洲からの座席有料電車S‐TRAlN101号の所沢行(平日のみ運転)。 小竹向原から西武鉄道に入り、(西武鉄道)西武有楽町線内は順序どおりに運転していますが、練馬から池袋線に入った時点で、3本の電車が先行し、次の停車駅である保谷でのいつもの準急との接続、終点所沢での快速との接続はなくなっています。 ですが、ふだんは後ろを走る電車が、臨時に接続できるように運転整理が行われています。

この記事を修正している間(ただいま、元町中華街から来た東急東横線5050系の各駅停車所沢行に乗車中)にも、池袋線の上りの西武球場野球終了後の復路輸送による混雑、下りは東急東横線中目黒でのドア点検による直通電車の西武への進入の遅れ、池袋線の江古田~桜台間での踏切の安全確認、と複数の原因で広範囲にわたり5分程度の遅れが起きたため、複数の駅で発車順番が変わっています, やはり時刻表どおりには電車が走らない西武鉄道。

私の乗車した電車も、あっという間に発車順番が繰り下がってしまいましたので、快速が先発することに(笑)

東急の車両の所沢行を待っていた(西武)練馬駅ホームのアナウンスで、「中目黒でのドア点検の影響で5分ほど遅れて新桜台に到着しています。」というアナウンスを聞いてふと。 アナウンスの頭に「東急東横線」と加えていなかったことが斬新に思え・・・

直通運転を開始して3年経過していますので、路線名をつけずに他社の駅名のみを呼称するのも、そろそろ良いのでは? と思った今日この頃です。

西武線内で東急の車両に乗るのは今でも楽しいですね(ハハハ)