今日の収穫

無線・写真・登山のブログ

非常口座席

2015年08月12日 23時10分04秒 | 航空

最近の福岡出張での流れ!

とりあえずフライト前日5:00に解放される51K(B777-200の窓側座席)を確保すること。 ここから次なる展開は手荷物預け入れの際に45A・45K(B777-200の非常口座席)または29K(B767-300の非常口座席)へ変更すること。

仮に非常口座席が確保できなくとも、窓席は確実に手配済みであるので保険は適用済み。

保安検査場で発行されるレシート下部には”お知らせ”の注意書き。

その元をたどると以下の通りです。

--------------------------------------------

航空局安全部運航安全課長

運航規程審査要領細則
<平成20年7月3日一部改正(国空航第276号)>

10-8 旅客に周知すべき安全情報等(客席数が30を超える航空機に限る。)
(1)安全情報の内容
航空機に搭乗する旅客に対する安全情報の提供は、客室内の放送、標示の他、①客室乗務員のデモンストレーション(ライフベストの着用等)、②ビデオ放映(安全情報全般、ただし、ビデオ装置非装備機を除く。)、
③安全のしおり(安全情報全般)により行うよう定められていること。また、旅客に周知すべき安全情報として、少なくとも別表に示すものが含まれていること。
(2)非常脱出時における援助者の確保
① 非常脱出時における安全な脱出を援助する者の確保を図るための実施手順等を定めること。② 上記①の手順には、非常脱出時における安全な脱出を援助する者として適当ではないと考えられる以下の者に対し、非常口座席(注)へのアサインを行わないことが定められていること。
(注)本項10-8(2)において「非常口座席」とは、原則として、非常口に接する座席列を意味し、左右の非常口を結ぶ通路に接する
座席列のうち、通路後方の座席列とする。また、通路と調理室、化粧室、仕切り等で仕切られている座席列については「接する座席列」に含まれない。
a.ドアの開閉等に支障をきたすような機動性、体力、敏捷性に欠ける者
b.15歳未満又は他人の助力なしに脱出の援助を実施する力量に欠ける者
c.脱出手順を読んで理解すること又は乗務員の指示を理解することが困難な者
d.脱出の援助を実施するためにコンタクトレンズ又は眼鏡以外の特別な目視器具を必要とする者
e.乗務員の指示を聴き理解するために補聴器以外の特別な聴取器具を必要とする者
f.他の乗客に対し口頭での伝達ができない者
g.子供の世話等のため脱出の援助が実施できない、あるいは援助を実施することにより自分自身に危害が生じるおそれのある者
h.被疑者など護送・監視されている者
i.脱出の援助を実施することに同意しない者
③ 非常口座席には、(1)の安全情報に加え、非常脱出時における援助の内容及び援助を実施できない又は援助を実施することに同意しない場合には、旅客から客室乗務員に座席変更を申し出ることの依頼を記載したインフォメーションカード等を備え付けるよう定められていること。

------------------------------------------

ということで、インフォメーションカードを毎回客室乗務員が乗客に対して提示をしますが、乗りなれている方は「分かっています」というスタンスで再読しないのがほとんどの流れでございます。 が、実際に電波法第52条第1号にある「重大な・・・」が発生した場合、地上でこの流れに乗れないのはほとんどでしょう。 というか、起こるケースに当たること自体が相当の確立ですので余程のことでしょう。

非常口開扉→シュートセットまでの静止~脱出援助→当該航空機からの脱出完了90秒以内~当該航空機から遠ざける。 通常はここまでですが、この先、傷病者有無の確認→手当てまたは状況の把握。 ということになるのでしょう。

そんな私は「再確認のためいただきます。」ということで毎回読んでいますが、ようやくこの俗にいう通達というよりは「運航規程審査要領細則」にたどり着いた次第でございます。

本日のJL306にてJMBサファイアのステータス達成でございますので、目指すはJGCへの入会と次回のフライトは「45K」指定と優先搭乗。 B777の45列は前が空いていますので楽ですが、この座席を選択する=緊急時の責任は大きい。 この座席を選ぶこと自体マニアックですが、世の中のほとんどの方は、深いところまで想定していないでしょう。 

そんな私は本当にマニアックです。 消火・救助・応急手当の技量を多少なりとももった声のバカでかい民間人(私です)って世の中にはそんなにいないと思います。 乗り合わせていた私自身が航空機の中で役に立たないことが一番であることは間違えないことです。(決して軽い発言ではありません。はじめて当ブログをご覧になる方は過去のブログをさかのぼってください。 そこに答えがあります。) 本日、初めて客室乗務員さんに、「一般人ですが、こうした技量を持っています。 カバンの中にはCPRの器具を常に入れています。」と明かしました。

本日8月12日はJL123便墜落事故の日ですが、30年前のこの日は自宅にいたことを思い出しました 。 当日のこの時間帯は航空無線は受信してはいませんでしたの事故を知ったのは当然報道によるところです。 JA8119(B747-100SR)といえば何度かHNDの着陸などで何度か見てたこと思い出しました。 たぶんHNDで写真撮影もしたはずだなあ(すでに手元にはありませんが)という回顧となった30年後の今日であります。