アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『別冊 花とゆめ』9月号

2009-07-26 | 少女漫画
 
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こんな表紙ですが、今月号はかなり充実してました。

『オトメン(乙男)』第37話/菅野文
おーたん(萌松先生)を撃退(?)したら、今度は新任化学教師の吉備野(きびの)先生の怪しげな発明。なんか無茶苦茶になってきたんですけど。洗脳じゃん(笑)
いや、面白かったですよ。体育館に集合させられ、飲み物を配られる三学年全員。恐ろしくくだらない映画を見せられ、眠りこけてしまうみんな。しかし目覚めた男女は心の底から男らしく、女らしくなってしまい、飛鳥は何故こんな物がと肌身離さず持っていたソーイングセットを捨ててしまう。荒々しい物が大好きなはずのりょうちゃんも思考が乙女に。唯一人、上映に遅れ洗脳を免れた樹虎はただ事じゃないと危機感を覚え、僕の友達の正宗くんはこんな奴じゃない!と元に戻そうと奮闘する。
充太、『らぶちっく』の連載はどうすんだ!?


『オレンジ チョコレート』第8回/山田南平
「入れ替わり」を制御できるようになってしまったちろとりっちゃんの前に怒りの狐が姿を現す。「コケにするのも大概にしろ!!」と。
せっかく願いを叶えてやったのに、勝手にその願いを反故(ほご)にしたと怒りの狐様。逆切れするちろと冷静なりっちゃん、2匹の狐も片方は頭に血が上っていて、片方は冷静。自分達は御霊様の神使で、娘(ちろ)が反故にしようとしている願いは自分達の主君が叶えてやったものだと説明します。「りっちゃんみたいになりたい」と思っただけで、入れ替わりたいとは思わなかったと言うちろは、迷惑だ、「ばーかばーかっ」と罵声を浴びせてしまう!

気が短い方の狐は右近、理知的な方は左近。左近と話し合ったりっちゃんは、部屋で奇声を上げているちろの元を訪れます。暴言を浴びせてしまったちろですが、向こうは善意なんだと。そして神様と俺達の間にすれ違いがあるみたいだねと。
「ちろは 俺になりたかった?」と訊くりっちゃん。「わかんない」とちろ。「りっちゃんは?」「俺もわからないな」。
前の晩に話し合った左近と右近は、鳥とハムスターに姿を変え、「俺達が今から付きっきりで入れ替わりを強力サポオトしてやるから ありがたく思え」と!
いやー、ますます楽しみです。第2巻にここまで採録になると思います。続き楽しみ。


『群青シネマ』第2話/都戸利津
朝日、たまき、弥方(やかた)の悪ガキ三人組の8ミリ映画の撮影がいよいよスタートします。「決して問題を起こしませんので」と頼み込んでカメラを借りる弥方。それは裏を返せば「貸さなければ問題を起こす」(笑)
たまきの書いた小説『夏日の堰(かじつのせき)』は終戦直後を舞台に失明した軍人と一人の少年との交流を描いた物語。撮影には朝日の実家が打ってつけ。朝日の妹の月(つき)ちゃんは弥方に気がありそう? しかし弥方には親同士の決めた婚約者、汐(うしお)さんがいる。映画に軍人の恋人として「若い女の人が一人で写っている写真」が必要で、清楚な汐さんは写真を貸すことを快諾してくれる。
何にも縛られず自由な高校時代を謳歌している三人のようで、実はいろいろと事情もありそうです。だからこそ、高校生活最後の夏を精一杯生きようとしているのでしょう。


『執事様のお気に入り』/伊沢玲・津山冬
今回は特別編、『黒燕画報(くろつばめがほう)』ができるまでです。薫子さんに頼まれて編集を手伝いに来た良ちゃん。次号の目玉になる写真がない、でも趣味で作っている物だからこそ妥協したくない。そしてネタ探しに学園内を駆け回るLクラスのお嬢様達。
氷村が手伝っていると聞いて駆けつけ、両手がふさがっている良ちゃんに差し入れの飴を食べさせてくれる伯王の手。もうこの二人の仲は学園中の公認。
庵は「皆さんの視線に鍛えていただいている身ですから」と優雅に笑う。庵さんは怒る時も優美だと喜ぶお嬢様方。そして仙堂が猫相手に秘密の訓練をしている姿を見て、好奇の目で撮るのはポリシーに反すると記事にしない薫子さん。
先月から津山さんの小説版も始まりましたが、挿絵は描き下ろしです。

↑洋館の中で肝試しをしています。


『お嫁にいけない!』第3回/藤原規代
ひとまずクライマックスです。
チームに戻ったまどか。プレゼンを一週間後に控え一分一秒が惜しいほど多忙になりますが、スタメンに選ばれた悠貴クンの晴れ舞台は絶対見に行くよ、と。「マドカさんが来てくれるっていうからがんばれたんだよ」と言われ風呂でのぼせてしまうまどか。
日曜日の悠貴クンの試合を見に行くために土曜返上で仕事がんばる。ところが直前で模型が壊れてしまい、徹夜になってしまい朝10時の試合を見に行けない…!
まどかさんが現れず、試合で調子が出ない悠貴。ギリギリにまどかさんが現れ、ゴールを決めるのはお約束。
お互いを「俺がいないとダメだ」「私がいないとダメなんだもん」と認識しあってひとまず完結です。秋頃に再開の予定。俺様高校生と27歳キャリアウーマンの逆歳の差ですからね。4回でくっつくのはやはり早すぎます。もう少し続いてくれるので期待です。


『なんて素敵にジャパネスク 人妻編』その四十六/山内直実・氷室冴子
大皇の宮さま、お怒りです。ああ、なんでお文のひとつもお送りしておかなかったんだろう!
今更ながら宮さまにお文を書く瑠璃姫。だけどお返事来ません。だって本当のことは書けないし!

そして藤宮さまは昨日、帥の宮に会ったと言う。好きな人がいる→その人は人妻→瑠璃姫、と思い込む藤宮さま。もしかして桐壺女御さま?と思う瑠璃姫。
もしかして今まで全部読み間違えていたのでは!?


『ホス探へようこそ』第18回/立野真琴
不知火と茜が辞め、時雨とは連絡が取れなくなり、今日も店を閉めているレディ・キラー。
大牙たちが孔雀を調べてくれと依頼に来る。指輪の謎解きで、孔雀が「バイス」と明らかになる。
「俺にとっての『いい事』はこれから起こる」と立ち去る孔雀。


『愛のもとに集え』VOL.16/サカモトミク
最終回です。感動しました。すごく良かった! もう第13話辺りから感動しっぱなしでした。
あらすじを書くとありきたりに聞こえてしまうかもしれませんが、突然帰る家のなくなった勇気が「愛☆永遠に…」にやってきて、愛さんと夢路と出会い、共に暮らしてきた日々を大切にしてきた。いつしか勇気がとても大切になった愛さんは新作の小説にその想いを綴る。その小説を読んで勇気は号泣。この言葉は誰から誰へのものなの?
帰ってきた父と一緒に暮らすために出ていく勇気。あの本に溢れている愛情からどうしても目を逸らせない。
ふられた夢路が、直接言葉で伝えろと愛さんに凄む姿は良かった。

いろんなことがあった、嬉しいこと怖かったことドキドキしたこと。あの家の中はいつも、いつでも、愛で満ちてた。
時は流れ、卒業後お父さんの会社で働く勇気、今も小説を書いている愛さん、そして会社を立ち上げた夢路。環境や関係が変わっていっても、きっとずっと忘れない、あの素晴らしい日々。
全16回、コミックスは全4巻になります。もう少し大学時代のうだうだを読みたかったような気もしますが、無駄が一切なしで完結というほうが傑作になりますね。
第4巻出たらもちろん買いますよ。次回作も楽しみです。


大好きだった『愛のもとに集え』が終わってしまいましたが、『オレンジ チョコレート』と『群青シネマ』があるので来月からもまたワクワクできます。『執事様のお気に入り』もね。


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