新年号です。一年間ってあっという間だなあ。2010年も元気もらいます。
『王子と魔女と姫君と』STORY.1/松月滉
新連載。王子気質で女子から大人気、自分も女の子が大好きな大路昴(おおじすばる/女の子)は、父の帰国で昔住んでいた町の共学校へ転校。幼なじみの黒森仁(くろもりめぐみ/男)に案内されて登校すると、出会ったのは緒伽林(おとぎばやし)高校のプリンスと呼ばれる男子達。一組の雪梨真白(ゆきなしましろ)、中等部三年の指宿元親(いぶすきもとちか)、同じ二組の煤原零時(すすはられいじ)。仁を加えたこの4人は女子から絶大な人気。
クラスの女子とすぐに打ち解けられた昴は、かっこいい男子に憧れる女の子達を「なんかかわいいなと思って」と眩しく笑う。
しかし2年の先輩で王子たちをひがんでて、ファンの女子にあたったりする人がいると聞き、階段の上から水をかけられる女子をかばう。
「王子気取りかよ 男女が！」と罵声を浴びせられ、「好き」とか「恋」とか自分には似合わないと思い知らされた、幼い頃の忌まわしい記憶が蘇る。
そんな昴が、話があると真白に聞かされたのは、イケメンに興味がない自分と彼女を作ろうとしない王子たちの「前世」。女に生まれ変わる呪いをかけられた昴は、姫の生まれ変わりの男子の中から本物の運命の相手を見つける「責任」があった。
設定はありがちな物ですが、お話のテンポとか愉快なキャラとか、今後が楽しみな連載です。
『声優かっ！』voice.11/南マキ
だんだん面白くなってきました。山田プロデューサーに夢を叶えてやると言われた姫、しかしその条件とは自分も山田Ｐの夢を叶えること。姫は「お前男になれ」と言われる。男性声優として売り出されることになった姫は、今日からここがお前の家だとアパートに呼び出され、男装して男になりきることを命じられる。自分が家を出てしまったらお母さんが寂しがると躊躇するが、「またがっかりさせられるのは嫌よ」という母の言葉を聞き、アパートの鍵を受け取る決意をする。
男装した姫が「小学生男子」(笑)
『LOVE SO LIFE』第19回/こうち楓
詩春と梨生の友情話。調理実習で作ったカップケーキを川瀬君に美味いと言われ、彼を好きだった田上さんに嫌がらせをされるようになる詩春。やつあたりはエスカレートし、遂に親友の梨生にまで被害が及ぶ。もうすぐ施設を出て一人で生きていかなきゃいけないという時期に、イジメの張本人に「中村さんが一人になってくれたら吉井さんへの態度は考えてあげる」と言われ、誰にも頼れずに親友と距離を置く。お約束のパターンなんですが、そういうのを一つ一つ描いていってほしいですね。
『スキップ・ビート！』ACT.149/仲村佳樹
ブラック蓮に唇を奪われそうになり、演技に集中できなくなるキョーコ。
メインは2世3世タレントなんて親が敷いてくれた歩きやすい舗装された道に乗っかっただけと罵られる飛鷹。いや、やっぱり蓮のキスがメインか(笑)
『吸血鬼狩りマイラ』/池美留奈
読み切り。他人と関わらないように気配を殺して生きてきた麻衣良(マイラ)は、闇で吸血鬼を狩るハンター。初めて自分に気を留めてくれた新聞部員の男子に秘密を打ち明けるというお話。
新人さんで拙い部分が目立ったけど読み応えはありました。
『神様はじめました』第35話/鈴木ジュリエッタ
学校を浄化できて得意満面の奈々生。帰りにデートしよう、観覧車に乗ろうと巴衛を誘うが、嫌だとあっさり拒否される。「人間(おまえ)に また好きだなんだと騒ぎまくられたら面倒だからな」。
それなら自分がお供すると言う、小学生サイズに成長したマモルに妬いてしまう巴衛！(笑)
学校で煙管を薫らす巴衛に初めて奈々生がつっこむシーンがありますが、乙比古も片手にシガレット。「たばこを吸う神様」ってある意味リアル。たばこは神への貢ぎ物だからね。
無断欠席している香夜子の家に寄ってくれと先生に頼まれる奈々生。「余計な世話や」としかめっ面で出迎える香夜子。ところが上がったマンションの一室には冷蔵庫すらない。神使の巴衛を「体のいい盾」と言われ、反撃する奈々生。凛々しい！ステキ！
そして奈々生はやはり「寂しい」という気持ちを誰よりも分かってくれる素敵な神様なのです！
この世でたった一人、自分を助けてくれる霧仁様を慕う香夜子の卵を、奈々生は割らずに結界で寝かしつける。
『海賊と人魚』集中連載第2回/木内たつや
「ロレッタの首飾り」を奪うために競売会場に先入することに。しかしイライジャが寄越した招待状は「アベック限定」で、スーツ姿のイクタは女装させた緋水を連れて行く。
自分を人魚だと気付いていない、会場にいたリオに靴ずれを手当てしてもらう緋水。
そして彼が、自分が憎んでいる男の傍にいる男を憎んでいないことを知る。少年(緋水)がリオの知っているある女性に似ているということも。緋水、女の子になりませんかね(笑)
イライジャ・エヴァンスがとんでもない外道と分かり、血痕とハイヒールを片方残して姿が消える緋水。
『星は歌う』第45回/高屋奈月
「片想いなんて負け中の負けよ」と言ったせーちゃんの言葉が耳に残っているサク。最近すっかり丸くなってきたチヒロを、差しで話がしたいと追いかけると、上の階の子がうっかり手を滑らせて降ってきた桜吹雪。優しく振り返るチヒロ。
他のガキ共にベラベラしゃべるなと言われていたけど、チヒロにだけは伝えたかったと、かなちゃんの就職が決まったと教えるサク。文化祭の準備を横目に、「好き嫌いじゃなくて 興味が無い」と答えるチヒロ。物でも人間でも、興味を持ってもらうのは難しい千広くんの想う先にいれたらと思うサク。髪の話題になり、長くても短くても中味が椎名ならどっちでもと言われ、自分の心の向かう先は千広くんと、「好き」という気持ちを自分の中に再認識する。
『暁のヨナ』第8話「自分で決めた」/草凪みずほ
長旅になると剣と弓を買い、世話になったと店のオヤジに初めて代金を払うハク。
ヨナは、火の部族に襲われた商団を見て、リナさんももう家族だと言ってくれたヘンデの言葉を聞き、風牙の都を出ていくべきだと決意する。皇女であったヨナはテヨンに手を付いて礼を言い、別れを告げる。
門を出て都を去ろうとするハクを追いかけるヨナ。「私 ここを出る 一緒に来なさい」。
もう自分は将軍でも従者でもない、今のあんたに働きに見合う金が払えるのかと突き放すハクに、「でも お前が 欲しいもの 私に ハクをちょうだい」とスゴイワガママですがりつくヨナ。
「…あんたの勝ちです 姫様」。
第1巻出ます。来年1月の19日です。
『いっしょにねようよ』第15話/高尾滋
「親睦をさあ 深めようじゃない？ いちこちゃんという新顔がいるわけだし」というトムくん(努)の一言で、キャンプに来た皆。虫が怖くてお面の上から袋まで被っている古白は、素手でツブした…と一子に感動し、「結婚してぇ!!!」と迫る(笑)
努と古白の、いちこちゃんを取り合ってのじゃれ合い。花火の残骸を拾い上げた一子、おそなえの果物を取っていく子供の霊を見る古白。子供に突き飛ばされた弾みで花火が古白の背中で燃えてしまいかちかち山！ 飲み物を忘れた二人を追いかけてきたトムくんに火を消してもらった古白は、「グレてやるう」と叫んで走り去り、崖下に落ちてしまう。「役立たず」「足手まとい」という言葉が突き刺さり、格好悪くて返事が出来ない。
松茸を見つけた古白は、「もう 大事なものを取られるときに 見てるだけなんて 嫌だ」と必死でそれを採ろうとする。
皆がずっと心配していた処へようやく帰ってきた古白は、「もぉ… 悪い子……！」と一子に抱きとめられる。
そしておみやげあるから許してぇと実は毒キノコだった松茸を差し出すと一晩お説教に(笑)
このお話がどこへ向かうのか、ますます楽しみになってきました！
ふろくのALL描き下ろしカレンダーが豪華なんですよ。
6月。いちこちゃん可愛い！
11月は『暁のヨナ』。
松下容子『闇の末裔』が近々再開されるようです。
↓カレンダーが欲しい人は本誌を買おう！(笑)
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【検索用】花とゆめ 白泉社 201001
