アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『ストロボ・エッジ』第5巻

2009-04-08 | 読書
 
テストが終わったら 冬休み
蓮くんに会えない 冬休みが
始まるんだ

蓮くんに会えない
冬休みが
始まる---


蓮に対してどんどん「ぜいたく」になっていく仁菜子。
仁菜子が安堂に
「安堂くんは…… 一体私のドコを好きになってくれたの……?」と訊くと安堂は「ズルくない所」と答えます。
思うだけでいいという気持ちには限界が来るというのがわかってきた、蓮に対して「欲張り」になってきた自分は「ズル」ではないかと聞き返す仁菜子。
そこへ現れたのが安堂の中学時代の元彼女(タイミング良すぎる??)。
「自分のスキな男に近付くために俺をだまして利用して ズルいってのはさ ああいうヤツの事言うんだよ」

私がどんなに蓮くんを好きでも
蓮くんは麻由香さんが好き
この苦しさを消すために
安堂くんと付き合うのは
それはズルにはならないのかな…


大樹と麻由香の父の再婚が決まります。何故母と別れたのかと父に訊く麻由香。
別れるのなら最初から結婚なんかしなきゃいいのにという言葉を蓮と自分に重ねている麻由香。
-変わってしまうものもあるし 変わらないものもある それは誰にも予想できないものなのかもしれない-

元カノと友達を両方とも自分で手放してしまったと言う安堂の過去を聞いて大泣きする仁菜子。
「他人の事なんかで そんなに大泣きしなくていいのに ワケわかんない ばぁ--か でも だから好きなんだ」
店長に「いやーー 安堂くんて 女のコに必死になったりするんだねー なんか意外ー」と言われ
「俺が必死になるのは木下仁菜子だけですよ」と答える安堂。
仁菜子に告白したと蓮に告げる安堂ですが、やはり自分で「でも…ま 多分フラれるな…とりあえず」と分かってます。
自分の好きな子が、違う誰かを好きで、その子がどれだけその相手を好きなのかというのはどうしても分かってしまいますね。10代の頃ってそういう感じなんでしょう。好きな子の事ばかり考えているから、見ているから、その子が誰を好きなのか、どれだけ好きなのか、そういうのも分かってしまう。
そして蓮は「ちゃんと消すつもりだったよ」と、安堂に答えます。
蓮への気持ちが「消えない」のは仁菜子も同じ。
……『消えない』?
こんなのウソだ
消えないんじゃなくって
消したくないんだ
私にはその先なんかない
なのにその先を想像してみたり その度に麻由香さんが浮かんで 胸が苦しくなっても
その罪悪感を持ったままでも
好きでいたい

だからふっきる努力をするより なんとも思ってないフリをし続ける努力をする
そう仁菜子にフラれる安堂。
「仁菜子チャン 好きだよ フラれたこの瞬間でも好き ホント好き」
仁菜子が以前安堂に言った『いつかきっとこういう恋する』という言葉の意味が今は分かる。
安堂のこの気持ち、なんか分かるなあ。そして仁菜子の、安堂を恋とは違う所で好きだから、違う誰かをすきなまま付き合ってはダメだという告白の断り方にも清いものを感じます。こんなに真剣な恋というものを私はしたことがないような気もします。学生時代、20代の頃、それなりに恋もしたけどこんな一途な恋愛ってマンガの中だけかもしれない。
もしもう一度高校生に戻れるのなら、今度は『こういう恋』というのもしてみたいような気もします(笑)

予想通りといえば予想通りですが、麻由香と蓮には別れが訪れます。
実は既に父の再婚を「受け入れられていた」麻由香。
ただ、自分の中の変化を認めたくなかった。モデルの仕事がいつしか蓮よりも優先するくらい大事なものになってしまっていた。だから蓮にばかりガマンさせられない。
そして、蓮の中の変化も認めなくてはならない。麻由香はあの時の蓮の気持ちがウソじゃなかったんならそれでもう充分と言います。
「蓮の心の中には 違う誰かがいるでしょ?」

本当に羽根があったのは 誰?
(羽根があったのは俺じゃないし おまえでもないね)
(おまえにあるのは 引き止めも追いかけもできない まぬけな手足だけ)
(おまえは一体 何やってんの?
俺は麻由香が好きだったよ)
(俺の 初恋だった。)


この続きが4/13発売の「別冊 マーガレット」5月号で早速読めます。蓮の悲しみ?自責? そういうものがかなりあると思うので今から楽しみです。
第4巻の安堂の「そういう不器用な奴が自分の気持ちに気付いた時 どうなっちゃうのかな」「多分ものすごく自分を責めるだろうね」という台詞を思い出しました。
仁菜子を好きだと自覚し始めた蓮、それに安堂もこのまま引き下がらないだろうし、どうなるんでしょ?
大樹とさゆりの二人もいい感じで今後が気になります。

最後に「デラックスマーガレット」1月号に掲載された、安堂と蓮の中学時代の番外編『未完の地図』が採録されてます。
安堂の初恋と失恋、蓮と距離を置くようになってしまった理由となった2年前のお話です。
第4巻が出た頃に友達のブログで友達とその友達との間で少しだけ話題になったんですが、蓮と麻由香は蓮が中2の頃から、2年間付き合っているので「二人は長いからもうヤってるんだよねw」という話題でちょっと盛り上がってしまいました(笑)
私はやってないような気がするんですよね。少なくとも蓮くん中2の時点では。
初恋の子と別れて、「なんだ 恋愛ってこの程度でいいんだ」と思い始めてしまった安堂の方は中学生の時点で(誰かの彼女と)やってますが。
少女マンガなので露骨な描写はなかったけど、女性と寝ているコマが一コマだけありました。

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