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なんてこったい! 『ラブ★コン』が完結しちまったよっ!…と思ってはいけません。
「永遠に続けてほしい」というファンの要望と、「次の作品を描きたい」という作者の意志が6:4くらいの比率でかろうじて拮抗していた印象です。
インチキ占い師に猫の置き物を買わされる不憫な小堀くん。押すとニャーと言うので5千円の価値はあると必死でとりなすリサ(笑)
そんな幸薄い小堀くんにも自分の幸せを願ってくれる女性が現れる。それはなぜかリサと大谷を引き裂こうとする安倍さん。リサがすきな小堀のことがすきな安倍さんは、リサの最大の魅力を知っている。「存在が一発ギャグ」のような人。それが小泉リサだ!
卒業パーティーに向け、大谷法師が一寸法師を演じる劇の準備も笑いの渦の中、着々と進行する。クラスが総力をあげて完成させた大谷専用のお椀を細腕で焼却炉へと運ぶ安倍さん。リサを大谷と別れさせたかった安倍さんの本心を聞いて、オレが許さへんと拒否する大谷の愛!
「こんなでかいお椀運び出す力あんねんから あんな小さい男1人くらい 自分で幸せにできる思うで」。
そしてがんばると決意した安倍さんのために、「一寸っ…」と笑われながら小堀を卒業パーティーに誘う大谷。パーティーで海坊主を歌うと答えた安倍さんは、初めて愛しの小堀といっぱいしゃべれて、インチキ商品を「幸せを呼ぶワンコ」だと言ってうれし泣き。ステージに上がればアドレナリン効果で勢いで告白でき、安倍さんは小堀と結ばれる。
その姿を見て、大谷のことあきらめてたら後悔したまま卒業だっただろうと言うリサ。リサのおかげで毎日「おもろかった」と答える大谷。
仲良く卒業式に遅刻したリサと大谷は、マイティに卒業生代表として壇上に上がる代役を押し付けられ、アドリブで見事な漫才を全校生徒の前で披露する。教室で上映される、卒業メッセージのDVD。「おもろかったから」と編集でカットされなかったアホな姿。映像の中の大谷からの、すきだし会えてよかったという言葉でリサの頭の中でリプレイされる輝いていた3年間。
もう戻って来ることはない高校を後にした時、後輩達があれがオール阪神・巨人だと、お似合いだと話す声。「バイバーイっ」と先輩を送り出す後輩、「バイバイっ」と答えて去って行く卒業生。そしてオール阪神・巨人は舞戸学園の伝説になった。
いっぱい泣いて
いっぱい笑ろて
忙しかった毎日
たぶん これからも ずっと
巻末の『僕らの居場所』は映画(私は見てないけど)のラブ★コンで大谷を演じた、WaTの小池徹平のドキュメンタリー風まんが。きちんと中原アヤ風味になっていて楽しかった。
ラブ★コンも番外編を採録した第17巻、ファンブック、まだ揃える楽しみが待っています。
お薦め度:★★★★☆
振り返れば何もかもが「おもろかった」。つらいこともあったし泣いたこともあったけど、高校生活は「おもろかった」。
学生時代を「おもしろかった」と肯定できる人はどんな今日にも「幸せ」を感じられる。「つまらない」と今を否定するのではなく、「おもしろい」と今を肯定することから幸せが始まるのだ。
名作をありがとう! 幸せをありがとう! 抱えきれないほどの「おもろい」をありがとう! 前進し続ける中原アヤの新作が載るデラマ7月号をみんなで買おうぜ! そしてオレは少し落ち着こうね(笑)
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【検索用】ラブ★コン 中原アヤ 16
「ラブ★コン」の続編が見たいです!
デラマも楽しみですネ!(^-^)
それが顕著になると冬目景先生のように次から次へと未完が増えるということになったり(笑
あー、でもなぁ、ひとつのをしっかり終わらせたいという考えもあるなぁ。
一応モノカキの端くれ(研究論文でお金を稼いでいる&アマチュア売文家)なのでどっちの気持ちもわかってしまいます(笑
最高のフィナーレでしたね!
しかし私にとって中原アヤは「『ラブ★コン』の中原アヤ」ではなく、あくまでもいち漫画家「中原アヤ」です。
だから私は常に最新作を応援し続けます。デラマ7月号買いますよ!
『ACONY』の第2巻を読んだ時、「永遠に続いてほしい」と思ってしまいました(笑)
高河ゆんも未完だらけです。