アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『ビッグコミック』2010年21号

2010-11-03 | 青年漫画
 
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「タバコのほうがマンガより高いんですよ!」。
こんなみみっちい会話をコンビニで交わしてた奴はオレだけではないはずだ(笑)


『ゴルゴ13』第506話「天空の毒牙」後編/さいとう・たかを
警部は銀行家をアルプス・シュルトホルンの「別荘」に軟禁し、その上空に戦闘機を周回させ、軍隊を待機させる。標的の排除を依頼された男は、EUが農薬の空中散布を禁止したために商品の売り込み先を失った開発者に、2日間でそれを改良しろと金を渡す。

父親の遺産を横取りされたと銀行を憎み、神の裁きを下そうとしている妾の子が、天空の毒牙を放つ。
人海戦術で歴史的な犯罪者を捕らえようとして彼の戦術に再び敗北した警部が帰宅すると、家には家具が無く妻も出迎えてくれず、警部は夕陽の見える部屋で失った物の大きさを痛感する。



『憂国のラスプーチン』第6話/佐藤優・伊藤潤二・長嶋尚志
今回は憂木に別の弁護士が面会に来る。
漫画では(現時点では)都築峰雄は、真に北海道の漁民のことを考え、国益をかなえられる政治家のように描かれている。
この第6話の内容とは直接関係はないけど、「無罪」と「無実」は実は違う。
例えば殺人の容疑で起訴された被告がいたとして、被告は「殺してはいない」というのが「無実」。「殺したのは事実でも裁判所が『無罪』判決を下す」というのが「無罪」。裏を返せば「無実だけど有罪」ということもあるのかもしれない。

ただしオレは北海道民の民意が鈴木宗男という政治家を輩出したという「偏見の目」で一つの都道府県の人たちを見ることは絶対にしない。なぜなら同じことを自分にされたらこの上なく不愉快だからだ。そんな失礼な言葉を浴びせられたことはないが、もし仮に「おまえは東京都民だから蓮舫に投票したんだろ」と言われたらオレは逆上して否定すると思う。
北方領土問題に関しては、なんか「あまり関心を持たなくてすみませんね」としか言えない。「戦乱の中で島を追われた人たち」の気持ちを理解するのは、その時代を生きていない私にはとても困難なことです。


基本的にどれも読むのが途中からなので、面白かった作品だけ羅列します。


『華中華(ハナ・チャイナ)』第101話/西ゆうじ・ひきの真二
100話突破記念の巻頭カラー。
早朝から料理長に召集される従業員達。行き先は卸売市場で、満点大飯店の前オーナーである管理人さんは、島野料理長は人を育てるのが上手だと安心の笑みを浮かべる。そして上海亭の老夫婦の過去を知った華子は、二人の辛さを少しでも消し去る何かはできると、楊貴妃に背中を押してもらう。


『神様のカルテ』第5話/石川サブロウ・夏川草介
御獄荘(おんたけそう)の庭先で本を燃やしていた学士。彼は昨夜の美女と結婚するのだと考えれば辻褄が合うと、一止は大海原に船を出す暇もなく忙しく出勤する。病院に何をしに来ているのか首を傾げたくなる患者が大勢いる一方で、病気と正面から向き合う患者がいて、しかしその中にはどんなに本人が努力しても医者が手を尽くしても、助けられない患者がいる。
一止はハルとの出会いを奇跡だったと懐かしみ、今度は自分が学士を応援しようと思っていたが、その夜彼は、大量の薬物を飲んで自殺を図る。


『総務部総務課山口六平太』第586話/林律雄・高井研一郎
今回の話も好きです。一人称に「僕」を使う女子社員の存在を取引先に指摘され、「最近の日本語」を話題にしていた総務が彼女を諭すことになる。
しかし彼女はいわゆる「僕っ娘(こ)」ではなく、言葉は時代とともに変わっていくが、筋が通っている信念は変えられない。



『太陽の黙示録 建国編』CHAPTER 63/かわぐちかいじ
完結しました。新章はなく、この建国編で本当に完結のようです。
国民総投票の結果が発表され、宗方は舷一郎に、自分を撃てと促す。宗方が武装にこだわるのは特区の豊穣ゆえだと舷一郎は聞き返し、ならば世界が特区と同じ豊穣に恵まれれば宗方の答えは違うと、世界に出ると言う。
私は連載を8年間読み続けてきたわけではないので特別の感慨はありませんが、人類の争いの「根源」を振り返らされる終わり方でした。
買うかどうかは決めてません。最初のほうをまずは借りて読み返してみます。
前号で完結した『宗像教授異考録』は、書店で単行本を見かけてちょっと欲しくなってしまった。


月初めから昨日にかけて、本屋やコンビニで雑誌やコミックスを色々と買ってきました。
「自分一人が買わなくてもビッグコミックが無くなることなんて絶対にない」と私は思っていますが、100万人が同時にそう思ってしまったらビッグコミックだって無くなってしまう。最近はそんな心境です。

あと、森薫の『エマ』を借りて読んでいる途中なんだけど、すごく面白い。(『乙嫁語り』は買ってます)。


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3 コメント

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Unknown (存在しないIDです)
2010-11-03 14:51:20
ムネオの話は仰るとおり。
偏見よくない、うん。

北方領土、同じ北海道でも元島民か本当に政治に関心ある人しか関心ないですよ。
近くに軍国主義国家があって、不法に領土を奪われたってことは大問題だけど、終戦のどさくさにだし。
あの頃なら仕方ないけど、腹は立つ。
そんな感じですね、はい。
Unknown (存在しないIDです)
2010-11-03 15:06:26
加えて、「東京の人」を偏見の目で見る地方人というのは、悲しいことにいるんですね。
私のことも「札幌の人」という目で、同じ北海道に住んでいてもいろいろ言う人がいる。
まあ、わからんでもないけど、だけどおかしいよなあ、なんて思いますね。
北方四島 (Wrlz)
2010-11-03 15:53:34
>存在しないIDです 様

「北方領土問題」というのは私が小学生の頃から聞かされていた物ですが、「自分も何かしなくてはならない」と行動を起こすほどの熱意は残念ながら持てません。

「東京選挙区では蓮舫氏がトップ当選した→東京都民は全員蓮舫氏に投票した」と思われたら心外です(笑)

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