アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

楽天の経営努力?

2009-11-17 | Weblog
 
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今年の6月に楽天が顧客情報を転売しているとの疑惑が持ち上がって以来、本気で経営がやばいのか、それともよもや「反省」でもしているのか、楽天市場が経営するネット書店「楽天ブックス」の企業努力に注目できそうなモノがあります。というかあるように感じられます。
オンライン書店の最大手はおそらくamazonだと思われますが、そのamazonを意識しているかのような改善がちらほらと見られます。楽天市場のトップページも細かい所が何ヶ所かリニューアルされています。これは視覚的に目新しくなったというだけで「改善」とは言えないかもしれませんが。

まず、7月に始まった「送料無料キャンペーン」の期間が「好評」との理由で何度も延長され、11月に入っても11月30日23時59分までにと4度に渡り延長されています。このコミックス一冊でも、つまり総計1,500円未満の注文でも送料を取らないキャンペーンは過去にも何度か行われていますが、4ヶ月も続くのは初めてのような気がします。ポイント2倍やら5倍やらのキャンペーンも繰り返し開催されています。

楽天ブックスで本を購入した場合のコミックスに対するポイント付与は、amazonとの大きな違いの一つですが、やはり継続されています。漫画単行本(ジャンプコミックスや花とゆめCOMICSなど)のほとんどは流通上「雑誌扱い」で、「書籍」ではないのでamazonでは税抜き価格の1〜5%のポイントを付与することは今はしていません。楽天ブックスでは雑誌扱いのコミックスも、雑誌そのものも税抜き価格の1%をポイントとして客に還元しています。
また、「ポイントボックス」とも連携しているので、ここを経由させると「楽天スーパーポイント」と「POINT-BOXのポイント」と二重にポイントが貯まります。後者は500円分以上貯まった時点で現金や電子マネーに替えられます。

ちょっとここで細かいことを指摘しますが、2008年の夏頃だったか、楽天ブックス(楽天全体?)でのポイント付与方法に小さな変更がありました。それまでは「税抜き価格の合計金額の1%、小数点以下切り捨て」がポイントとして戻ってきたのですが、現在は「個々の商品の100円未満の端数を切り捨てた税抜き価格の1%の合計」が戻ってくるようになっています。つまり、以前は税抜き価格550円のコミックス2冊を購入すると(550+550)x0.01=11ポイント付与されましたが、今は(550x0.01)+(550x0.01)=10ポイントです。また消費税の端数切り捨てでバグ的に1円安くなる現象もいつの間にか直されています(例:390x1.05=409.5で、通常なら税込410円の本が409円になる)。まあ不況で経営も厳しいんでしょう。


もう一つは「分割発送」を選択した場合の送料体系ですが、楽天ブックスでは以前からデフォルトで分割配送の手数料は発生していませんでした。amazonの場合「amazonプライム」に登録していないと分割発送は無料にはなりません。発売日の異なる、あるいは在庫のある本とない本を同時に注文し、在庫のある物から分割して発送してもらう場合には楽天のほうが得だし便利です。
ただし注文時に表示が「在庫あり」の商品のみを購入した場合には分割発送が選択できません。
>楽天ブックスではお届けの目安が同一の商品をご注文いただいた場合、「分割発送」をご選択いただいても、「一括発送」へ変更させていただいております。
誠に勝手ではございますが、何とぞご了承いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

とのこと。誠に勝手だなあ。

それはさておき、最近になっての大きな変化は、楽天ブックスも新刊コミックスの「予約」を受け付けるようになったことです。以前は、例えば19日発売のコミックスを購入しようとしても発売日前は在庫状況は「品切」と表示されており、発売日前日の18日に表示が「取り寄せ(メーカーに在庫確認)」に切り替わりカートに入れることが出来るようになり、送信した注文内容が19日の午前中に確定しその日の午後に発送され翌日の20日に到着(首都圏の場合)するというパターンでした。現在は人気作品ではなくても多くの新刊コミックスに対して予約を受け付けており、発売日の2週間ほど前に注文でき発売日当日にメール便で到着するようになりました。

在庫状況の表示は未だにリアルタイムでの更新が実現できておらず、商品ページの「残りあと○個です」という情報に数時間のタイムラグが依然としてあります。
在庫のある商品の表示は「在庫あり(1〜3日以内に発送予定)」から「在庫あり(1〜2日以内に発送予定)」に変わりました。短縮されたという実感はありませんが。


他に改善すべき点を書き出してみます。
第一は、以前も真っ先に改善すべきと書きましたが、注文時に送られてくる「【楽天市場】注文内容ご確認(自動配信メール)」がCc(カーボンコピー)でショップ側にも送信されている点。これは楽天ブックスに限らず、楽天と提携している他の店舗で買い物をした際も同様の処理がされています。ショップ側も、注文内容と発送先だけではなく商品を注文した客のメールアドレスを知る必要が経営上あるのかもしれませんが、Ccによって「自動的」にメールアドレスが店側に渡っているというシステムには非常に不安を覚えます。電子メールがどのように盗み見されるのか詳しい仕組みは知りませんが、この過程で「業者」に顧客のメールアドレスが渡り、迷惑メールが送信されてくる原因になっている可能性はあるでしょう。
注文時に「メールマガジンを講読する」という複数のボックスに最初からチェックが入っている点も以前のままです。私はすべてのチェックを外してから注文内容を送信しています。

在庫状況に関しては店の「規模」の問題もあるのでしょうが、新刊コミックスの入荷数がamazonと比較すると明らかに少ないように感じられます。予約を受け付けておきながら、発売日の2, 3日前には品切になっています。既刊も現在の(数時間のタイムラグあり)在庫数が赤字で表示されるようになった点は評価できます。
洋書に関してはまだ取り扱いを始めて日が浅いので過大な期待をすべきではないのかもしれませんが、品揃えはamazonと比較して格段に劣ります。

小さい荷物がメール便で発送されるという不満はamazonに対しても同様に抱いています。ヤマト運輸の配達員が二千通以上のメール便を未配達のまま放置していたという事件が今年2件発覚しましたし、改善して欲しい部分です。楽天ブックスはCDやDVDも1枚程度だとメール便で発送しますが、楽天市場内の「ぐるぐる王国 楽天市場店」は対面配達の宅配便で発送してくれます。配達時間帯の指定もできます。
amazonの「お急ぎ便」のようなサービスは楽天ブックスにはありません。


色々と不満はあっても、楽天市場(楽天ブックス)で漫画を買うメリットは「ポイント付与の頻繁さと貯まる早さ」です。Tポイント等と比較するとかなり効率よく貯まるので、結局文句を言いつつも私は利用を続けています。「1円でも安く」という心理が働くんですね。一年で漫画を10万円購入すれば、4%がポイントで戻ってきたとしても4千円です。

結論として、楽天ブックスが生き残るために行うべき事は2つ。
1. 「送料無料キャンペーン」を未来永劫この世の終わりまで続ける。
2. 全ての新刊の「予約」を受け付け、店頭発売日と同日に顧客の手元に届ける。

景気の鍵を握るのは「個人消費」ですからね。そして客は1円でも安い店で買う。


関連記事。
【続】コミックスの送料は誰が払ってるの?

楽天市場の釈明、個人情報etc.

余談ですが、先日、『君に届け』の単行本がネット上で売上を伸ばしているという記事を見かけました。コミックスの売り上げにおいて、ネット書店が一般書店を上回り品切れも生じているとのことでした。その記事では理由を「アニメ化されて話題になり、読みたいと思う男性が増えたが店頭で少女漫画を買うのが恥ずかしいので通販での売り上げが伸びた」という感じに分析していました。それはいくらなんでも短絡的だろ(笑)
35歳/男性の私は『別マ』本誌も毎月13日の朝に店頭で堂々と買ってますよ!


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1 コメント

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Unknown (漫画人気ランキング娯楽部)
2009-11-18 06:56:11
おはようございます
リンクさせていただきました
もしよろしかったら相互リンクおねがいします
ご検討のほどよろしくお願いいたします

漫画人気ランキング娯楽部
http://269g.2-d.jp/15manga/
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