『花とゆめ』2009年24号

　

花ゆめ愛読は辞められない。

『声優かっ！』voice.10/南マキ
姫が実は家庭に恵まれていないということが明らかに。今日はお昼の放送の特別な日なのに、母は「どうせくだらない事なんだから」と興味も示してくれない。
もう二度と君を使わないと言った山田プロデューサーが、放送を見て姫に「いい話」を持ってきたと言う。ご両親に承諾を得たいと、家を訪れると母は姫がモデルの妹の茜のようになれるわけないと笑う。「茜なら姫よりも何でも上手に出来ますのよ」。
その言葉を聞いた山田プロデューサーは、自分は姫をスカウトに来たんだと、立ち上がって母に言い放つ。あんな事を言われてなぜ泣いてない、なにヘラヘラしてるんだと山田が姫に怒鳴ると、ここで頑張ればまた一つ夢に近づけるでしょとピュアな笑顔。それを見た山田は、「叶えてやるよ　お前の夢」と、絶対にしないはずの「約束」をする。


『神様はじめました』第34話/鈴木ジュリエッタ
妖に汚された巴衛。ずっと昔、「おいで　僕がきれいにしてあげよう」と血まみれの自分の手を取ってくれたミカゲの言葉を思い出す。こんな不細工な様はあの時以来だと。
卵から孵る前の式神に障るから自分に触るなと言う香夜子。乙比古は、もう札を書くのをやめ、この子(式神)を札だと思って名前を付けろと奈々生に言う。
図書室の闇を香夜子は浄化できず、埒があかないので一匹残らず始末すると言い出す巴衛。そこに駆けつける、護(まもる)と名付けられた式神と奈々生。そんな今の自分の主人を見て、それが「きれいにしてあげる」と言ってくれたミカゲと重なる巴衛。

これが浄化かと、助けられたのは自分だと巴衛は奈々生の髪をなでる。


『LOVE SO LIFE』第18回/こうち楓
引き続き松永さんは風邪。熱にうなされ言ったうわごとの「ポット」を聞き、不思議そうに湯沸かし器を見つめる詩春。押し掛けてきて騒ぐ健と及川さんを「もう…帰って下さい!!」と追い返してしまう詩春がちょっと奥さんのようで良かったですね(笑)
そして「ポット」とは松永さんが小学生の頃、親に内緒で飼っていたハムスターの名前。
今回もほのぼの。


『輝け!!ビタミン学園男子寮☆』/小嶋すみれ
四コマギャグです。ビタミンの擬人化(?)というギャグ。まあビタミンに人格があったらこんな感じでしょうね(笑)


『モノクロ少年少女』#16/福山リョウコ
茅のお見合い、ニセ彼女を演じる呉羽。「本気」を出さない茅の、ちょっと悲しい一面。
「オレが1位を取り続けたら　右京が人間になれなくなる　右京がきみといられなくなる」。
手を抜き続けること、誤魔化して笑うことがもうすっかり体に馴染んでしまった。寝言を言い涙をこぼす茅を嘘ついてる、と呉羽は放っておけなくなる。右京と蝶々が茅のことをよく知ってるなあと、少しくらい自分にも本当を見せてほしいとさみしくなる。
人間界のお見合いの掟も知らないのかとバカにされ、呉羽は「グラサンかけて乱入した男子が女子をさらうと女子大喜び」の掟だ！と嘘をつく。

人間だからとか、そんなの関係ない。こいつらを知ってくのはきっとパーティーみたいに楽しくておもしろいと思い始める呉羽。そしてたまには本気でぶつかれと、茅に渇を入れる。
呉羽がニセ彼女だと最初から知っていた、薊(アザミ)とのお見合いの席。そこに現れる、グラサンかけてシガレットチョコをくわえた右京は、薊じゃなくて呉羽のほうをさらう！
初めて右京と二人きりの時に腹の底から笑う呉羽。右京は「意外と信じやすい」、蝶々は「しれっと気遣い屋」、茅は「逃げたい時屋上へ行く」。明日は、どんな顔が見れるかな。
呉ちゃんが可愛く居眠りしている525番の写真をちょっといいよねと言う茅。
第2巻12/18発売です！！


『暁のヨナ』第7話「心におさめた槍」/草凪みずほ
物語、本格始動という感じです。川が枯れて皆が大騒ぎしている処へ帰ってくる、ムンドク長老。ヨナ姫が生きていたとその目で見て、「ご無事だったか　よかった」と抱きとめる。
怪我をして帰ってきたヘンデは、上流で火の部族が川を塞き止めていたと言う。それはスウォンを即位させたがっている、火の部族の警告。
ヨナの世話をしてくれているテヨンが発作で倒れる。水と薬を持ってきてくれるはずの商団が何者かに襲われる。我慢の限界に達する皆に「今戦争すんのは許さねえ」と、風の部族長として初めての「命令」をするハク。
皆が寝静まった頃、酒を手に長老の部屋を訪れ、ハクはスウォンの新王即位を承認してくれと、そして自分は明朝、風の部族を去ると告げる。「あんたに"ソン"の名をお返しする」。

孫の願いなど聞かない、しかし部族長の命になら従うと言う長老。部族長ソン・ハク最後の命令に涙を流し「御意」と答えるムンドク。
早く第1巻を出してくれ！


『海賊と人魚』集中連載第1回/木内たつや
水に濡れると髪の色で「人魚」とばれてしまう緋水(ひすい)と、彼が世話になっている、イクタが頭の海賊船の物語。アルバディア皇帝から逃げている。
今回は、実は同じ海賊だった男を救助する処から始まります。イライジャと名乗ったその愉快な男は、自分と組んである宝石を盗んで欲しいと話を持ちかける。それは伝説の財宝「人魚の涙」への手掛かり。お話は面白いんです。もう少し「厚み」が欲しい。


『俺様ティーチャー』第42回/椿いづみ
2学期編スタート。最近弛(たる)んでると言われ始める、緑ヶ丘の不良達。知られてはいないけど桶川は既に「元番長」、しかし今の番長・夏男の下には誰もいない。
早坂くんには「友情」が感じられないとわめく真冬。そこに現れた桶川、番長のこの態度こそ友情だと真冬は早坂くんに詰め寄る。

それが嬉しくて恥ずかしくてたまらない番長、ところが早坂は耳まで真っ赤にして「怒ってる」と(笑)
モールスは気高き番長の俺を望んでいるんだと思い込んでしまう桶川は、「友達(ダチ)とか　甘っちょろいこと言ってんじゃねぇよ　てめぇには借りがある…　それだけだ」と答えてしまう。双方共に後悔とショック！
周りがゴタゴタしてきたのでもう一人巻き込んでみるかと、鷹臣くんが衝撃の事実っぽく演出すると、聞き耳を立てていたのはもう一人いた！　そして召集される生徒会メンバー…。


『花と悪魔』episode.41/音久無
自分の気持ちを隠し通すはなちゃんと、はなが自分に隠し事をするのが不愉快なビビ。
バスタブでの強引なキス、そしてビビは魔王の城に行くと言い出す。
長く続きすぎのような気もしますが、まだ面白いです。


『今日も明日も。』Step.32/絵夢羅
土・日限定のバイトを探し始めるちか。よっちゃんが紹介するバイトにことごとくケチを付ける稜パパ。仕上がったネームを見せ、明日からバイトに行くと言い出すちか。「稜ちゃんに言っても何でも反対するから教えない!!」。
月曜締めの原稿を土曜の夜に終わらすから一緒に死ねとアシさん二人に言い、弟子のストーカー。
実はいつもの画材屋で働いていたちか、そこに現れた夏澄は、糊(付く)とハサミ(断ち切る)の二つを差し出し、どっちか選んで下さいと、気持ちを示せと詰め寄る。
モンスターな客がウケた(笑)


『いっしょにねようよ』第14話/高尾滋
最近、古白くんは外見だけ大きくなった小さい子っていうか…とわかりはじめたと言う一子。春香にお面を引っ剥がされた古白は紙袋をかぶり「大人だもん」と叫ぶ(笑)
直哉は今まで使われていなかった部屋を今日から使えるように支度してほしいと一子に頼む。今日帰国すると今日ハガキが届いた、この屋敷のもう一人の下宿人。
スーパーからの帰り、路上で雨に濡れて捨て犬のように転がっている男を拾う一子。それが突然帰国した、下宿人の井上努(つとむ)。いちこの料理に感動した努は、「ヤらせてください」と笑顔で迫る！
努を真似て、一子に甘える古白。

一子は努の胸に大きな傷を見付ける。「…どうしてオレを助けてくれたの？　怖くなかった？」と尋ねる努に、「…私も雨の中を　助けてもらったことがあったから…」と答える一子。あの日の記憶、それを思い出す古白の表情は紙袋に隠れて分からない。
第2巻出ます。12/18です12/18!!



別冊ふろく。

『少女ガード』/モリエサトシ
『街角サンタ』/ミユキ蜜蜂
『トランクドール』/幸村アルト
『王子様とケーキを』/ゆきなきなこ
の4本。ミユキ蜜蜂さんのお話は可愛らしかったですね。3本目の人形師のお話もなかなかでした。
『少女ガード』、二人同時に救えないからと、都が引き金を引いて自分で銃弾を受けてしまうのが良かった。


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