『こちら葛飾区亀有公園前派出所』第169巻/秋本治

　

いよいよ次で170巻という、何度目かの節目。奥付の発行日は4月7日(昨日)です。首都圏では1日に既に店頭に並んでいました。


『主役はワシだ！の巻』。
派出所を舞台にしたこち亀のテレビドラマの企画が持ち込まれる。両津を中川が演じるのはトレビドラマを見る人の80%が女性だから。そして残り20%の男性層をとりこむために麗子が部長を演じる。ぶさいくもドラマには不可欠だが決して主役にはなれない。これが視聴率至上主義の正しいテレビドラマだ！


『カメラ　イン　ボールの巻』。
生のドングリを拾い食いして腹痛でうずくまる両さんはかたくなに胃カメラを拒む。中川が取り出したカプセルは最先端の内視鏡。それをボールに内蔵すればスポーツ中継に革命を起こせる。嗚呼、特許生活と犯罪の助長は表裏一体だ！


『下克上ずもうの巻』。
社員役員取締役が総あたりのガチンコの闘いは、無礼講のチャンスを与えてくれたディレクターの要望に応えてくれない。それに応えてくれるのはふつうの会社に勤めていない、金の為なら誰でも投げ飛ばす両さん。空気が読めない理想の男は警視庁全部を敵に回し、警視総監を水の中に投げ落とす！


『日本全国花見休日の巻』。
花見は労働者の権利だ！　国民よ、機械のように働く歯車という名の奴隷に成り下がるな！　「不景気」は経営者のための錦の御旗ではない！
150兆円の損失ざまあみろっ。この巻で一番好きだ(笑)


『2009年宇宙の旅』。
勘兵衛が持ちかけた大掃除のアルバイトは時給2万円。宇宙服なしで宇宙に飛ばされる両さん、衛星軌道上でも繋がるケータイ。3000個の衛星の中で稼働しているのは800個。両さんは4台に3台は廃棄物だと確認せずに大気圏に落としてしまう。そして宇宙にゴミやしきが誕生する！


『石！採掘王の巻』。
インチョキ堂の久々の登場。「菊花石」を偽造する両さん。「鑑賞石も同じだ！　プチ整形だ！」。両さんて手先が器用だね(笑)


『大江戸三社祭の巻』。
神輿に「乗る」側から「乗るのを注意する」側に寝返る両さん。命かけてるくせに三社祭の起原を知らず、テレビカメラの前でそのくらい常識だと答えてしまう神田生まれの纏は浅草美人とレポーターに呼ばれる。


『オーラ測定器の巻』。
うさんくさいモノは信じない、しかし中川の会社がオーラを測る機械を作ってしまう。両さんを撮影すると振り切れるエロオーラのメーター。359%のエロオーラをどうやって消すんだと問い詰められ、「エロ本を3冊買う所1冊にしたりとか…」と言葉に詰まる中川(笑)


『ネオポリスロボの巻』。
スーパーロボ5戦士が首都を守る！
ロボットになっても両さんは一目で分かる胴長短足、武器は必要ないと言った部長は目玉オヤジ。しかし乗り替えれば倒せない敵はいないゲルググになれるのだ！



お薦め度：★★★☆☆
目指してくれ200巻！　スカイツリー絡みの話も読みたい。




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