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〈川俳会〉ブログ
俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。
明日はお盆・・・
2016年08月14日 15時50分53秒
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俳句
と言って、とくに法事は無し。
梅雨前に京都・福知山にあるお墓を掃除してきました。
お線香は上げたし、清めの水も流したし。
はてさて、いつまで来れるやら。
空遠く 父母の声する 蝉は鳴く
安楽
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拾い読み備忘録(157)
2016年08月11日 19時11分14秒
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エッセイ
私は一般読者のために本を書いてやしない。思うに、活字さえ読める者なら、活字になったものを何によらず読む資格があると逆上(のぼせ)あがって異とされぬのは、現在の間違ったデモクラシイにもとづく間違いなのである。奴隷たちが裸にされて売買されるように、真摯な著書が市場に暴(さら)されるのは、私をして言わしめれば、ひとつの不運なのである。だが現在我々の生存しているのがこの間違ったデモクラシイの世であってみれば、決着のところまでおつきあいせねばならぬ羽目なのだ。
「無意識の幻想」D・H・ロレンス 小川和夫訳 南雲堂 1966年
富翁
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拾い読み備忘録(156)
2016年08月10日 18時05分35秒
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詩
宮沢賢治論が
ばかに多い 腐るほど多い
研究には都合がいい それだけのことだ
その研究も
子供と母親をあつめる学会も 名前にもたれ
完結した 人の威をもって
自分を誇り 固めることの習性は
日本各地で
傷と痛みのない美学をうんでいる
詩人とは
現実であり美学ではない
宮沢賢治は世界を作り世間を作れなかった
いまとは反対の人である
このいまの目に詩人が見えるはずがない
岩手をあきらめ
東京の杉並あたりに出ていたら
街をあるけば
へんなおじさんとして石の一つも投げられたであろうことが
近くの石 これが
今日の自然だ
「美代子、石を投げなさい」母。
・・・・・・・
・・・・・・・
(美代子、石を投げなさい|荒川洋治)
「詩の新世紀------24人の現代詩人による」新潮社 1995年
富翁
コメント
拾い読み備忘録(155)
2016年08月09日 18時11分03秒
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研究書
「宣伝、宣伝だ。それが信仰となり、なにが想像でなにが現実かわからなくなるまで宣伝することだ」
------アドルフ・ヒトラー(無名だったウィーン時代に知人J・グライナーに語った言葉。1910年頃)
「チャップリンとヒトラー」大野裕之著 岩波書店 2015年
富翁
コメント
拾い読み備忘録(154)
2016年08月08日 16時20分52秒
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詩
私たちの隠れたる者たちは 語らない
たとえば 見上げる樹のそよぐ葉ごもり
覗き込む井戸の底の揺れる水面
いたと思うと たちまち向こうむき
次の瞬間にはゆっくり 消えている
そのくせ突然 暴風雨(あらし)となって空を奔(はし)り
稲妻とともに落下して 窓硝子を灼く
かと思うと朝 両掌(てのひら)に受ける水しぶき
光に泳ぐ埃の粒子に入って つぶつぶ
・・・・・・・
・・・・・・・
「語らざる者をして語らしめよ」高橋睦郎著 思潮社 2005年
富翁
コメント
今年の朝顔は少漁です
2016年08月07日 08時33分45秒
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俳句
どうやら種まきのやり方が悪かったようです。
「自然」に双葉から成長した朝顔は元気でしたが。
(もう種を作っています)
真っ白な朝顔、薄茶色の朝顔、もう一度見たかったなあ。
まだ八月 諦めるには 早いのか
安楽
コメント (1)
拾い読み備忘録(153)
2016年08月06日 16時32分00秒
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詩
独楽
どうも父の終焉の姿は、独楽の回りの停止の形と似ていたようだ。父は庭を眺め、自ら石を配したり水をそそいだりした一坪程の広さの池を見ていたが、不意に裾をからげ物もいわずその縁を回り始めたのだ。はじめは舞うようにして大きく、次は歌いながら小さく気忙しく、そして三周目は片足でけんけんをしながら庭の全容を見て回り、回り終わって倒れたのだった。それは何となく独楽の回りの不意の停止を思わせた。つまり今迄極小のちまちました回りしかなし得なかった父の独楽が、その時だけは大きく大きく回り始めたのだ。
・・・・・・・・
「島幻記」粒来哲蔵著 書肆山田 2001年
富翁
コメント
歩きスマホの増加・・・
2016年08月05日 08時57分44秒
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俳句
「ポケモンGO」の爆発的な売れ行きで、歩きスマホや運転スマホが増えて来た。
わが川崎の田舎でも、プレーに夢中な若者がちらほら目についてきた。
事故だけが 気がかりですね 任天堂さん!
小学生 スマホが普及し 儲かります
安楽with"呆れたボーイズ"
コメント (2)
拾い読み備忘録(152)
2016年08月04日 17時25分27秒
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詩
魔法
知悉している者は少ないだろう。もう誰も読まなくなった書物のなかで、愚かな夢の何世紀かが過ぎて、五百人の爺ばかりが、朝日の丘に集まっていた。
白髪、義歯、半盲、失禁、もう死ぬことのほか、何も残っていない連中だ。五百人の爺たちは、しかし元気だった。様々の女陰から、この世に出てきて、爺になるまでの年月を生きた悦びに満ちて、誰も彼も笑っていた。
ばんざい、ばんざい。何故か、彼らは、下半身、丸はだかで、手に手に小旗を持って打ち振っていた。そして、大声で笑っていた。五百人の爺たちの大合唱となって、黒い竜巻のように、それは天に昇っていた。
・・・・・・・・
「鏡と街」粕谷栄市著 思潮社 1992年
富翁
コメント (1)
真夏によく眠れる、という逆説
2016年08月03日 10時32分33秒
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俳句
寒い季節はその寒さで何度も起きてしまい、そのまま朝を迎えるというパターンでした。
しかし、夏。ぐーぐー寝てます。7時過ぎまで !
10時間くらい寝ているかも。
不思議だな。
夏の朝 セミの声あり 朝顔や
安楽
コメント (2)
早朝の落雷と豪雨
2016年08月02日 06時59分52秒
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俳句
どないまってますねん。思わず起きてしまった。
今の時間「別人」のように晴れてます。日本の気候は「躁鬱症」?
朝の雨 ほんとはしずしず 降ってくだされ
安楽
コメント
拾い読み備忘録(151)
2016年08月01日 19時19分41秒
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詩
・・・・・・・
さあ急げ。おれを捨てるべき森はもうすぐだ。そこにこそおれの本来行き着くべき在所があり、おれはそこで月の虚しい滴を浴びて立ちつくす。おまえは二、三度おじぎをし、とぶようにして家にとって返す。こっちを見るな。ふり返るな。手拭をふりまわすな。掌一杯の自由欲しさに、おまえはとっとと家に帰れ。帰ったら嬶と餓鬼に告げてやれ。もう自由だ、と。これからはおれがこの家の主だと。大声で喚きたてろ。かつておれもしたように・・・。半分べそをかきながら。
(「笑い月--息子たちへ」より)
「笑い月」粒来哲蔵著 書肆山田 1994年
富翁
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