千三句集（３４）

夏祭り縦笛置きし文机
　富翁

ぎんぎんギラギラ

夏来たる 花も嬉しい 光なり
夏来たる 蜜蜂いろいろ うろうろす
夏来たる 豆の木グングン ジャック何処？

安楽

主夫業もまた楽しく

昼ごはん 自作自演で 皿洗う
皿洗い だんだん上手くなりました
なりませぬ あーなりませぬ どっちなの？
あっちです 社員食堂 昼ごはん

(またしても、クルッと、安楽)

千三句集（３３）

今しばし蜜の甘きに花と蝶
富翁

初夏

窓景色役満みたい緑一色

つねお

天災

天災は妻と同じで逆らえづ

怖いもの地震竜巻火事おかみ

つねお

ないものねだり

あまちゃんみたいな孫が欲しいよね

朝ドラのさわやかリズム心地よし

つねお

千三句集（３２）

お兄さん寄ってらっしゃい灯がともる
　富翁

夏だぜ～

ワイルドな 高い気温の 虎の門
虎の門 随分長い 付き合い哉
付き合いは 大切にすべし マイルドに

クルッと、安楽

千三句集（３１）

水鳥や潜りていずこ波の紋
　富翁

祭りの季節

外人が祭り楽しむ江戸の春
お神輿が人の波間に見え隠れ
見るよりもなんだかんだと担ぎたい（神田）
見るだけで担げないのはあほくさい（浅草）

つねお

千三句集（３０）

雨あがる待つもむなしき日永かな
　富翁

宿題「浮く」

浮世にはついに縁なき深海魚
富翁

宿題「浮く」

浮いている　池面にふらふら　我が身かな
学生と　文学論議　浮きそうだ
学内に　いること自体　浮いてます

安楽

ほんまかいな

花を愛で 読書しながら 午睡する
加えてラブコメ ふともう夕食

かにかくに 時間は緩やか 過ぎてゆき
命果てるまで 続くこと願う

安楽