〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

梅崎春生「ルネタの市民兵」

2018年01月06日 11時30分41秒 | つぶやき
梅崎と言えば幾つも名作が数えられますが、敗残兵の逃亡を描いたこの小説は凄いもので、大岡昇平の「野火」の理知に対して事実を精確に描いている分、凄惨な情況が知られます。梅崎はだいたい飄然とした印象が多いですが、これは一線を画します。
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4 コメント

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ルネタの市民兵 (富翁)
2018-01-06 17:58:24
それ、読んでません。仄聞するところでは梅崎春生は戦地には行っていないらしいけどどんなものなのか、読まないことには話にならないので一度読んでみます。
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電子化希望 (のびのび太)
2018-01-06 18:52:19
 最近「野火」を再読したばかりなので、読んで比較してみたいですが、なかなか簡単に手に入りそうにありませんね(集英社の「戦争×文学」コレクションの「アジア太平洋戦争」に収録されているみたいですが)。著作権保護期間が満了しているので、既に電子化されている主要作品以外も、早く電子化して欲しいものです。
 下の個人サイトでも、この作品はまだ電子化されていないようですし……。
http://onibi.cocolog-nifty.com/alain_leroy_/cat23946894/index.html 
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梅崎春生「ルネタの市民兵」全篇を電子化しました (藪野直史)
2019-04-14 14:28:40
コメントの「のびのび太」様がリンクさせておられるブログのブログ主です。
昨日、しばらく休んでいた梅崎春生の電子化をしようと、「ルネタの市民兵」に決め、ネット上での電子化の有無を一応調べた際、こちらの上記「のびのび太」樣の最後の記載を発見致し、これはもう「意気に感ず」という奴で、今朝より早速取り掛かり、先程mサイトHTML版(横書ルビ附き)として全篇を公開しました。ご覧下さい。
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「ルネたの市民兵」 (富翁)
2019-04-17 17:40:35
藪野様、ありがとうございます。
この小説は図書館で借りて読みましたが、いつでも電子版で読めるのは有り難い限りです。また解説も興味深く読ませていただきました。重ねてお礼申し上げます。
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