〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

梅崎春生「日の果て」

2018年01月05日 20時03分07秒 | つぶやき
梅崎春生の「日の果て」はコッポラの「地獄の黙示録」によく似ている。この映画の原作のジョゼフ・コンラッド「闇の奥」を梅崎は読んでいたのではないかと推測する人もいる。梅崎は実兄から聞いた実話をもとにこの小説を書いたとされているが、小説は小説から生まれるとドストエフスキーも言っているので梅崎春生の読書歴も気になるところだ。
                                富翁
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4 コメント

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シンクロニシティ? (のびのび太)
2018-01-05 20:32:08
 両者の類似性、全然気づいていませんでした。再読してみます。「日の果て」は1947年の作、「闇の奥」の中野好夫訳が出たのが1958年だそうですので、原書で読んでいたか、あるいは単なる偶然なのか、謎ですね。
 英語が母語ではないコンラッドの原文が難解なのか、中野好夫訳以降、日本語訳は何種類か出ていますが、これといった完全版はまだないようですね(藤永茂という物理学者が旧訳2つを徹底的に批判しながら自訳を出しましたが、高額だったせいかすぐに絶版になってしまい、アマゾンなどでも高値がついていて手に入りづらいです)。かく言う私も中野訳では最後まで読み通せず、今のところの最新訳である黒原敏行訳で漸く通読出来ました。

http://8614.teacup.com/snagano/bbs/8423
http://open.mixi.jp/user/13668040/diary/1958637307
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のびのび太さん (富翁)
2018-01-05 21:42:03
久しぶりですね。貴重なお話、ありがとうございます。何だかエビで鯛を釣ったようで恐縮です。藤永茂という人の翻訳を読んでみたいものです。
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藤永茂氏のブログ (のびのび太)
2018-01-05 22:02:33
 こちらこそ恐縮です。藤永茂氏は「『闇の奥』の奥―コンラッド/植民地主義/アフリカの重荷」という著作もものしており、読んで字の如く、帝国主義や植民地主義を批判的に検証しているようです。
 どうやら以下のブログ(記事一覧を古い順から並べてみました)はこの藤永氏が書かれているようですので、ご参考までに。これを読んでいくだけでも相当時間がかかりそうですけれども。
http://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/arcv/?page=1&c=&st=1
 「闇の奥」と言えば、セリーヌの「夜の果ての旅」を読んだ時にも、既視感を覚えました。文学界においてもコンラッドの影響下にある作家や作品は結構多そうです。
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訂正 (富翁)
2018-01-06 06:52:15
なんと「闇の奥」の作者名を間違えていました。お恥ずかしい。藤永茂氏のブログ、見ました。非常に興味深いものでした。
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