〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(119)

2016年06月05日 18時11分27秒 | 俳句
千代女(ちよじょ)
千代女は、加州松任の人、少小より支考の門に遊ぶ。考死してなほその師を得ず。ある時美濃の蘆元坊行脚して来れるをりから、その旅宿について相見し弟子となる。…・
はじめて夫に見えたる時、
  渋かろかしらねど柿の初契り
わが子を失ひける時、
  蜻蛉釣(とんぼつり)今日はどこまで行つたやら
その情態もまた思ふべし。……・
「俳家奇人談 続俳家奇人談」竹内玄玄一著 雲英末雄校注 岩波文庫 1987年
                                  富翁
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