〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(2)

2015年12月27日 19時46分58秒 | mini essay
(弱虫 岩田巡査)
「オイ新米!」
私は見向きもしなかった。そのうち、腰のあたりが暖かくなってきた。振り向くと酔っ払いが、私に小便をかけていたのだ。
「おまえのようにチビでヤセッポチでは可哀想だ、肥料をかけてやるからもっと大きくなれ」。
一生懸命勤務をしたが、私に捕まる泥棒は一人もいなかった。
「鑑識捜査三十五年」岩田政義著 中公文庫
                                     富翁  
コメント
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