動かざること山のごとしといいますが、ナマケモノは動かざること木のごとしです。
動物のナマケモノは、木と一体になるくらい動きません。なんなら体に緑のコケが生えるまで動きません。木の一部に見えるくらい動かないので、肉食動物の目に入ってこないので食べられることもありません。そうしてナマケモノは人類よりはるか長い月日を生き延びてきたのです。すごいですね。
「ナマケモノは、なぜ怠けるのか?」には、このようなことが書かれていました。
ナマケモノの中でも、スピード、効率を捨てて動かないことに特化した、動かなくても生きていけるように体を変化させていったナマケモノだけが生き残ったと言えるかもしれません。
この本を読んで、私も休日はナマケモノを見習って動かざることナマケモノのごとしでいこうと思い立ちました。でも、遠くで天の声が聞こえてきます。今までも充分ゴロゴロしているでしょう。働かざるもの食うべからずと。
<ナマケモノは、なぜ怠けるのか? 稲垣栄洋著 ちくまプリマ―新書>
【木材の豆知識 No.166】
シキミ(シキビ)
シキミは、仏前用にもちいられお墓参りの時には欠かせないものです。香りの良い木なので仏教伝来以前は神様にお供えされていたそうです。
シキミは、葉や樹皮、種も有毒なので、葉をちぎって香りが良いと思っても絶対に口にくわえてはいけません。私が住んでいる地域ではシキミのことをシキビと呼びます。
<参照:日本有用樹木誌 海青者>
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担当 米田光雄