ほんわか亭日記

ダンスとエッセイが好きな主婦のおしゃべり横町です♪

「JR上野駅公園口」

2021-12-21 | 読書
2021年12月21日(火)

今日は、読書会の日で、本は、柳美里「JR上野駅公園口」。
ウィステが、子供の頃から若い頃にかけ、上野の地下通路を通ると、よくホームレス
(当時は、そんな呼び方も無かったけれど)の人たちが通路やベンチで寝ていた。
少し怖くて、眼をそらして、ささっと通り過ぎていた。
通路がだんだん整備されるにつれ、ホームレスの人たちも排除されていった・・。
そんなウィステが目をそらしていたホームレスの人が、ホーム(家、故郷)を失って、
この上野に住み着き、仲間や、上野に鑑賞や遊びに来る人たちの様子を漂うように眺め、
描いた物語です。主人公は亡くなっていて、まさに漂っていたのですが・・。

主人公は、福島県相馬郡矢沢村(後に、3.11で津波で失われる)にホームがあり、
両親、自分、7人の弟妹を養うために出稼ぎに東京に出て来て、働きに働いた人生だった。
柳美里さんが、
「3.11で家を失った人々と、出稼ぎで郷里を離れているうちに帰るべき家を失くして
しまったホームレス、二者の痛苦を繋げる蝶番のような小説を書きたい」
と、言っているように、居場所のない人々の物語。
ホームレスの住む上野と、3.11で失われた土地と暮らしを丁寧に描いていた。

お仲間のAさんが、
「故郷の浄土真宗のお寺の話が凄く興味を引かれた」
と、言うように、
浄土真宗の、「死んだら、みんな仏になる」という思想が、
主人公も妻も息子も孫娘も時の流れに泡のように消えて行った物語を底支えしているなあと思ったわ。

そのAさんは、「うちは、「一隅を照らす」の天台宗だから」と。
そうだ、ウィステのハハも「一隅を照らす」って何度も言っていたから、もしかしたら
ハハの実家は、天台宗だったのかも・・。(^^)

それから、オミクロン株が怪しいから、新年会は中止にしようということから、
オミクロン株の話、さらには、眞子さんの結婚の話へと話が飛んで、ウィステがいろいろと
話したのだけれど、Aさんは、そういう情報に疎い。
「ワイドショーを見ないで、いったい一日どうやって過ごしているの?」と、
つい、聞いてしまいましたよ。(^^;)

さて、新年会は、ワクチンを3回打ってからということで、4月ごろの新年度会に換え、
お店にもそう連絡してキャンセルしたら、「次回も宜しくお願いします」と、
とても気持ちよく応対してくれた。
もちろん、また、お願いします。(^^)


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