ほんわか亭日記

ダンスとエッセイが好きな主婦のおしゃべり横町です♪

「冷蔵庫を買う」

2010-11-30 | エッセイ
2010年11月29日(月)

テレビで、エコポイントがどうとかで、電器店がすごく混んでいるとやっていた。
レジでもすごく待たされるそうだ。
ウィステは、テレビも買い換えなかったし、特にエコポイントとは関係ないなあ・・。
でも、テレビを見ていたら、以前、チチの冷蔵庫を買い換えたときのことを
思い出したので、そのエッセイを・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「冷蔵庫を買う」

 三月末のある朝、私がいつものように隣に住む両親の家に顔をだすと、
「お姉ちゃんが来たよ」と、父がうれしそうに母に言う。お姉ちゃん。長女である私は、もう五十数年、
そう呼ばれてきた。ことにここ数年、共に八十歳代となった両親が、「おねえちゃん」と呼ぶ口調は、
私には母の身の回りの世話をし父の家の主婦として采配を振るう頼りがいのある一家の「お母さん」という
響きに聞こえるが、これも長女の役目なのだろうと思っている。両親の家での私の朝一番の仕事は、痴呆が
進み一人では着替えもままならなくなった母の朝の身支度の手伝いだ。今朝も居間の温風ヒーターの前で
母を着替えさせていて、ふと台所に目がいくと、冷蔵庫の前に水溜りが出来ていた。新聞を読んでいる父に聞くが、
気がつかなかったという。父がうっかり水を零したのか、それとも、冷蔵庫の水漏れか。とりあえず床を拭き、
念の為、そこに古いバスタオルを敷いた。だが、昼に様子を見に行った時にも、夜、晩御飯を持って行った時にも、
そのバスタオルはぐしょぬれになっていた。
「これは、冷蔵庫の水漏れだわ」と、私は言った。もう二十五年以上は使った古いアメリカ製の冷蔵庫だから、
販売店を聞いても、父もうろ覚えだし、分かったとしても部品もあるかどうか。この際、修理よりは買い換えた方が
話が速いし良いと、父に勧ると、父も、
「そうするか」と、私の判断に同意してくれた。「お姉ちゃん」がそう言うのだし、あれこれ考えるのも
おっくうになっていたのかもしれない。私は、善は急げとばかり、翌日二人で冷蔵庫を買いに行くことまで
決めてしまった。
 父を案内した電器店の冷蔵庫売り場には、大小様々な冷蔵庫が並ぶ。父は、これまでの冷蔵庫のような
ファミリータイプの大型冷蔵庫に眼を引かれているが、最近は私が自分の家で調理した晩御飯を両親に届けているので、
新しい冷蔵庫には食材を多く入れるわけではない。二人暮しの両親には大き過ぎる冷蔵庫をいつまでも見ていても
しょうがない。父に任せておいては時間ばかりかかると、せっかちな私は、
「とりあえず、私がざっと選ぶから」と、両親は冷凍食品を使わないから冷凍室は小さく、果物が好きだから
野菜室は大きくという条件を決めていくつかの候補を示し、その中から父に選ばせた。父は、
「このメーカーはいまいちだ。こっちのメーカーなら安心だ」と、メーカー名で見比べていたが、私は、
それは三十年前の評価じゃないかと思いつつも黙っていた。
 以前より一回り小さな冷蔵庫を選んだ父は、
「昔に較べて、冷蔵庫が安くなったなあ」と、心積もりよりずっと安く買えたと喜び、私も一仕事かたづけた気になっていた。

 翌朝、居間で母の着替えをしていると、母の靴下が濡れていた。「どうしたの」と、聞いても、母は、
「濡れているねえ」としか答えない。もしやと、台所を見ると、なんと床一面に水が広がっていた。「大変よ」と
、私は父を呼ぶが、朝食の仕度で台所に入った父も、気がつかなかったと言う。薄暗くて、良く見えなかったのだろう。
父のスリッパの底が水を吸ったため、足が濡れなかったので、尚更だ。突っ立ったままの父に、「いいから」と、言い、
慌てて雑巾で床を拭く。冷蔵庫の前から、シンクの前、さらに調理台の前まで拭くが、水は拭き取れない。
 どうも、おかしい。
 その時、シンクと調理台の隙間から水がじわじわと流れ出してくるのに気づいた。これは、水道管の水漏れに
違いない。水の流れのかげんで、最初に冷蔵庫の前が水浸しになったのだろう。しまった、どうしてもっと良く
調べずに、犯人は冷蔵庫と決めつけてしまったのか。生来の「慌て者」に加え、判断を鈍らせる「寄る年波」が
私の足元まで、いや、もう膝上までもひたひたと浸していると思った。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん」と頼りにされる昨今、ガイドのように父や母の手を引いて、日々の雑事を乗り越えて
いるつもりの私自身がアヤシイなんて、笑い事では済まない。「親亀コケたら……」の如く、今や私がコケれば、
父も母も道連れだ。今回は、結局、父に無駄なお金を使わせてしまった。「次回は……」急に心もとなくなってきた。
勝手なもので、自分の失敗に気持が挫ける隙に、
〈あまり頼られるのも荷が重いわ〉
 という気持が心の奥からふっと浮きあがってきた。
 それでも、とにかく目の前の水漏れをなんとかしなければならない。私が水を拭きとっている間にもテレビに
気を取られてしまった父も、父の側にぼんやり座っている母も頼りにはならない。
「冷蔵庫じゃなかった。水道管の水漏れだったわ」と、もそもそと父に話し、すぐ工務店の手配をした。
その日の夜八時過ぎに父から職人が来たと電話があり、父の家に行ってみると職人が台所のシンクを手前に
引き出していた。職人に挨拶をして話を聞くと、点検したところ給湯器の配管の継ぎ目のパッキングが腐食し
そこから水が流れ出しているので処置をしてくれると言う。水浸しになっていたシンクの奥の床を乾かすため、
数日間シンクはそのままにすると言われたが、水漏れが止まり、なにはともあれ一安心だ。職人が帰ると、
やや耳が遠くなっている父が呟いた。
「古くなって、あっちも、こっちも壊れて大変だよ」
 私の説明が曖昧だったせいで、父は冷蔵庫も水道管も故障したと思っていたのだった。すっかりお姉ちゃんを
頼りにしてくれる父に、「ごめん……」と、もう一度私の早とちりを説明するのは気が重く、つい、
「古くなっていたから、省エネの新品もいいかも」と、付け加えた私に、父はあれこれ言わず、
「そうだな」と、答えてくれた。判断ミスでの余分な出費についてこぼされなくて、私はほっとした。
 これが、十年前だったら、父は勿論、「何てことだ」と、怒る元気があっただろう。
 二十年前だったら、きっと父自身が原因を調べただろう。
 そういえば、私が子供の頃は、何か失敗をすると、父は、
「オッチョちゃん、又やったな」と、言ったものだった。父や母には、「お姉ちゃん」の他に、ときどき
「おっちょこちょいのオッチョちゃん」とも呼ばれていたと思い出した。あの頃は偉くて大きかった父が
すっかり小さくなり穏やかになったと今更のように気づく。
〈まあ、相変わらずのオッチョちゃんで悪いけれど、なんとか支えていくから〉
 と、私は、心の中で父に申し開きをした。
 それから三日後、母をデイケアに出してから自宅に戻った私に、
「お姉ちゃん、冷蔵庫が来たよ」と、父から少し弾んだ声で電話が来た。行って見ると、ゴタゴタしたままの
台所の隅に新品の冷蔵庫が据え付けられていた。父は、調子を調べるように扉を開けたり、閉めたりしている。
私は、その日の朝、うちで預かっていた食品を持ってきて、
「パンはここね。牛乳はここね」と、父と確認しあいながら、それらをまっさらな棚に並べていった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このエッセイを書いた頃は、まだチチもハハも元気だったなあ・・。
チチの冷蔵庫は、ムスメが貰って、今、埼玉のムスメの家で活躍しています・・。  




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スタジオ写真

2010-11-29 | 日記
2010年11月28日(日)

土曜日、公安委員会から葉書が来て、びっくり!
ウィステ、何をした・・?
駐車違反もしていないし、スピード違反でもしたところを、写真に取られたか?
びくびくしながら葉書を開くと、免許証の書き換えの時期と・・。
良く見ると、「公安委員会」と大きく書いてある下に、「交通安全協会」と、
小さな文字が・・・。
あの~、文字も見にくくなってきましたので、「公安委員会」は小さくて良いから、
「交通安全協会」を大きく書いてもらえませんか?
(←小さな文字も読めないで、運転なんかしちゃいかんというお達しのようです・・)(^^;)

そこで、今日、写真を撮りにスタジオへ。写真は絶対スタジオよ。
これから5年も、安い写真で、指名手配のようなものを持つのはイヤよ。
着るものも、顔色にうつるから、明るい色っと・・・。(^^)
あ、免許センターに行くなら、写真はそちらで撮ってくれるんだけれど、高速道路を
使うのは気が進まないので、いつも警察署で更新しているの。

スタジオではおじいさんカメラマンが、下から反射板をあててくれて、パチリ。
よしよし・・。(^^)

夜、ダンスパーティ(←パーティダイエットです・・)に行ったら、知り合いの女性に、
「あら、久しぶり~」と、言われ、ムスメの里帰り出産の手伝いをしたことを話したら、
「分かる、分かる。私は、8回もやったからね~」と・・!!
お子さん3人だと聞いていたから、8人の孫か~・・。
ほっそりした美人の彼女だけれど、中味は、「日本のおっかさん」パワーがあるんだな~。
8回・・・尊敬。(^^)


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差し入れのお菓子

2010-11-28 | 日記
2010年11月27日(土)

開店したばかりの「パン研究工房」にまた行ったら、ちょうど小さな女の子を
連れた若いお母さんが入ってきた・・・けれど、おかずパンが無いのを見て、
出て行ってしまった。ニーズが違うんだろうが、お店もなかなか厳しいだろうなあ。
でも、ウィステたちの年頃のお客さんもいて、プレーンな食パンやフランスパンを
買っていたし・・。
なんか、支えていかなくっちゃって気分になるよね。


夕方、ウィステたちのエッセイ誌をお送りした友人からお菓子が届いた♪
いや~、読んでいただけるだけで嬉しいのに、かえってすみません・・。(^^)

開けてみたら、クッキーとブランディケーキ。大好きなんだわ~。(^^)
数は、10個と10個、合計20個。
来月のエッセイサークルに持って行って、
「読者からの差し入れです~」って言うと、みなさん喜ばれるわ。

ところで、お菓子は20個。会員は15名・・・。
20ー15=5!
5個はどうする?

良いウィステ・・箱のまま持って行って、先生やみなさんのお土産に・・。
いや、それは、良すぎ・・。
普通のウィステ・・15個だけ持っていって、5個はウィステのおやつ~♪
うん、うん、うん、ということに決定♪(^^)

あっ、そういえば、ダイエット中だった・・。
え~っと、一日、一個、ゆっくり楽しみます~。

早速、今日の分っと・・・。ご馳走様~♪
う~ん、おいしい・・。これからも、エッセイ、頑張ろう~。(^^)


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エッチな大根

2010-11-27 | 日記
2010年11月26日(金)

ムスメが帰って、3週間。
ムスメが居る間、片目、いや両目を瞑ったダイエットだったから、
「測るだけダイエット」開始水準まで、体重が戻ったのは、想定の範囲内だった。
直後に、風邪を引いて、体重減・・。(^^)
この調子、この調子と、気を抜いていたら・・・!!

順調に、増えていた~!!(>_<)(←絵文字顔も太っている)

風邪が治ったここ2週間、漫然と体重が増加していくのを見過ごしていた。
今、計測史上、最高です・・・。
危機管理能力、なし!

でも・・・でんぷん類=ご飯って、そんなに悪いのかなあ・・。
肉料理が減って、というか、まともな料理が減って、相対的にご飯が増えていた
だけなんだけれど・・。
植木屋さんのおやつ、袋で買って残ったので、パクリとやっただけだったんだけれど。

いやいやいや、我に返りました。本当にココロを入れ替えて、再出発します。

お昼にスーパーに行ったら、酒かすが売り切れていた。
「ためしてガッテン」で、血液中の脂肪を取ってくれるって、やったんだよね。
みなさん、すばやい対応だ。
みんな、身体のこと、心がけているんだ。
乗り遅れるな、ウィステ!

夕方、Tさんが、家庭菜園の大根を届けてくれた。
「エッチな大根だよ~」と。(^^;)
確かに・・身が大根足のように分かれている。

このエッチな大根、祝ダイエット再開ということで、神様がTさんの姿を借りて
届けてくれたのだろう。
よ~し、煮て、煮て、ぜ~んぶ食べつくします!

また、”心をこめて”グラフをつける日々を始めます~・・。
目指すは、健康で軽やかに踊れる身体・・・。(←また2kgは落とさねば・・)

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植木屋さんのお手伝い

2010-11-26 | 日記
2010年11月25日(木)

植木屋さん、今日はウィステの家のほうなので、ウィステは朝、庭のバラ3輪を切り取って、
避難⇒ダンナの仏壇へ。(^^)

朝の8時に植木屋さんがやって来たけれど、昨日の疲れが出たウィステは、10時頃から
お手伝い開始。
ザクロの枝は、とげとげで、あっ、痛い。
山茶花はピンクの花をつけたままの枝。
さるすべりはの枝の先には、丸い実・・なのかな?
ヒバの葉っぱは、軍手の中に入ってきて、ちくちく・・。

なんでも、植木屋さんは、この地区のシルバーさんの植木班の班長をしているそうで、
帰ってからも、数十人の班員さんたちへのファックス連絡が大変なんだそうだ。
「ファックスって遅いから、時間ばかりかかっちゃって・・」
だから、仕事がはかどったと植木屋さんはにこにこ・・。

3時過ぎには終わってお茶を飲んでもらうと、植木屋さんは、庭を見回して、
「いいじゃない~。ニシキギとか。京都みたい~」
と、驚くほどの誉め具合。庭じゃなく、腕を誉めたんだろうなあ・・。(^^)

「来年また、お願いします~」と、ウィステが言うと、
「奥さんも、遊んでばかりいないで、庭もちょこっと見てやってね。がんばってね~」と。
くっ、どこでバレタか・・・。(^^;)

とりあえずポチ散歩をしてから、へろへろなウィステは、早々とお風呂に入りました。
ふ~良いお湯♪
暗くならないうちにお風呂に入るって、すごく贅沢気分~。(^^)

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