ウィステリア家具工房 ブログ

東京都あきる野市にて無垢材で家具を作っているウィステリア家具工房。仕事や趣味、日常の事を写真を添えて書き綴っています。

椅子の再塗装

2013-08-28 08:10:29 | 家具・木工品の修理
今年の春に知人から預かった椅子。

30年以上前の物らしい。 背板と座面は傷だらけで補修じゃどうにもならない状態、スピンドルも傷や凹みが多数ありました。
材はゴムの木で東南アジアか中国で量産された物です。

私は「しっかり直すと買った価格以上の料金がかかるかも?」と言ったら、「あまり予算がなく、思い出の椅子なのですごく綺麗にならなくても良いし、椅子として使うのではなくディスプレイとして部屋に置きたい」との事なので、なるべく安価に出来るよう“暇になったら”と言う条件で修理を請け負いました。

あれから4ヶ月ほど・・・いろいろと考えたり調べたりしましたが、ラッカー塗装の物は上塗りや補修も同じラッカーじゃないとダメらしいので、塗料屋さんから、本格的なラッカーのサンディングシーラーと半艶の仕上げ塗料を購入しました。

まずはホゾの緩みを強固な接着剤で治し、座面と笠木の塗料を完全に剥がして素地を整え水性ステインで素地着色、その後サンディングシーラーにダークブラウンの染料と顔料系の着色剤2種を混入しスプレー塗装、 軽く磨いてから仕上げに着色剤を入れたラッカーで塗装。

傷付いたスピンドルにも水性ステインで素地着色をしてから仕上げにスプレーで吹きつけをしました。

仕上がった椅子は・・・きっと買った時よりも綺麗でしょう!! 納得の仕上がり。

残念なのは修理前の写真を撮り忘れた事。ビフォー アフターにならないじゃん。

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