椅子の修理依頼がありましたのでご紹介致します。
国内メーカーの椅子で材料は楢材 貫が折れてしまったとの事です。
普通に考えれば、この部材だけ取り替えれば修理が完了するように思われるかもしれませんが、そう簡単なものじゃ~ありません。
まずは採寸し、取り付け角度を測ります。角材で構成されていれば精確な角度がわかりますが丸棒なので中心線をひき、大体の角度を測ります。
この時、デジタル角度計が便利
次に脚を全て外し、折れて詰まったホゾ穴を綺麗にします。最初にドリルで小さい穴を開け、ノミや彫刻刃で削り取る作業。
今回は片側の折れてない貫の方は接着剤が効いていたので無理に外さなかったのでコピーをとる事が出来ず、ホゾ穴から寸法を割り出し、丸穴を開け、旋盤で削りだします。
何度か仮組みをした後に接着剤をつけて組み立て。分解前に養生テープで最初の位置がわかる様にしてあります。
その後、元と同じウレタン塗装をします。 まずはサンディングシーラーを塗ります。
研磨し、3分艶の仕上げ塗料を塗ります。 見る角度によっては新部材が白っぽく見えますが、それほど違和感がないので着色はせずクリア塗装にしました。数年すれば同じ色になるでしょう。
作業工程はこんな感じです。 椅子の貫1本折れただけの修理ですが、かなりの手間とノウハウが必要なのがお分かり頂けたでしょうか?
国内メーカーの椅子で材料は楢材 貫が折れてしまったとの事です。
普通に考えれば、この部材だけ取り替えれば修理が完了するように思われるかもしれませんが、そう簡単なものじゃ~ありません。
まずは採寸し、取り付け角度を測ります。角材で構成されていれば精確な角度がわかりますが丸棒なので中心線をひき、大体の角度を測ります。
この時、デジタル角度計が便利
次に脚を全て外し、折れて詰まったホゾ穴を綺麗にします。最初にドリルで小さい穴を開け、ノミや彫刻刃で削り取る作業。
今回は片側の折れてない貫の方は接着剤が効いていたので無理に外さなかったのでコピーをとる事が出来ず、ホゾ穴から寸法を割り出し、丸穴を開け、旋盤で削りだします。
何度か仮組みをした後に接着剤をつけて組み立て。分解前に養生テープで最初の位置がわかる様にしてあります。
その後、元と同じウレタン塗装をします。 まずはサンディングシーラーを塗ります。
研磨し、3分艶の仕上げ塗料を塗ります。 見る角度によっては新部材が白っぽく見えますが、それほど違和感がないので着色はせずクリア塗装にしました。数年すれば同じ色になるでしょう。
作業工程はこんな感じです。 椅子の貫1本折れただけの修理ですが、かなりの手間とノウハウが必要なのがお分かり頂けたでしょうか?
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