![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuma_wel.gif)
同時に二作品手がけると、接着剤の乾く間に
他の作業ができて効率が良くなる。
暇は有り余るほどあり、効率あげる理由はない。
Sさんから依頼のあったコインケースと、クラフト学園
の製作課題のショルダーバッグを作ることにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/86/77a721b78fc1b9b183a19fae5e30c051.jpg)
メンフィス・ミニーをご存じだろうか・・・俺は知らなかった。
元祖アメリカンブルースの女王で大変素晴らしく有名らしい。
1890年代の生まれで南北戦争もそう遠くない時代だ。
レザークラフトを始めたのは、子供のころカウボーイやインディアンに浪漫を
感じたからだろうと彼女の歌声を聴いて気がついた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/10/96911e5e6ff100001ccadbfc75389ddb.jpg)
Sさんのコインケースは10か所以上を縫合し、もっとも厚い部分は5枚の革を重ね縫いする。
革の端の接着する部分は丸カンナで薄く削ぐ。
今回はTANカラーに染色されたピアノ・レザーという牛革を使う。しなやかだが縫うとしっかりコシがガ出る。
M・ミニーの曲は、くりかえし聞いていると、馬糞と牛糞のにおいが嗅ぎ分けられる気分になる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/c7/f4ebca9bff8b820e066dd31020bd5446.jpg)
牛の脛油に樹脂を配合したオイルで保革する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/97/ab64e18b526d981daff1eb3a4fde4ab4.jpg)
革がよいのか、腕がよいのか・・・・・・?
1.5mm幅で一気に手縫いする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/62/305eb2cdc44ef1a15e8ddd5ef6ff105a.jpg)
コインケース部分の内側のバックスキンに硬化剤を刷り込み、桜材のスリッカーでこすって仕上げる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/c8/79859404ae28d0dd3ff57522fa3640fc.jpg)
スナップボタンを取り付け、合わせを確認。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/00/91315853e0dd6b7690d3cd4883a215bc.jpg)
小ぶりのショルダーバッグだが、模様は大柄。
のびやかなカッティングが要求される。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/34/421028b33211329f2dacd854c7b177fc.jpg)
いまどき、こんなバッグを使う女性がいるとも思えないが、初級Bクラスの最終課題。
写真のカッター一本で強弱をつけながらカッティング。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/3d/d19b30a5af7bee4e24e278baa944e150.jpg)
十数種の刻印を使い模様に陰影をつける。
形が女性のお尻っぽく見えて、刺青彫ってる気分。
これも修行が進んだ結果??
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/0e/fdfcf9ce9f20e590d633ebe8930f475d.jpg)
刻印を終了し、花弁や茎にデコレーションカットを入れて、
バックグラウンドに色をさす。
今回はここまで・・・
今迄レザークラフトはリハビリのK先生に習った意外は時計作りで
一回スクーリングを受けただけ。
口数少ないその師匠の金言。
『どうすればよいか習うのではなく、
どうすれば良いかわかるように自分を鍛えるのだ。』
次回も、奮闘記(完成編)です。
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