グンバイトンボ
兵庫県のホームページの種の概要によると
「長34~40mm程度。♂は中・後肢の脛節が軍配状になっており他種との識別は容易であるが、♀はモノサシトンボに似ている。砂泥底の抽水植物や沈水植物が繁茂する河川中流域などに生息する。成虫
は5月~8月に見られる。」
とある。
6月里山のため池周辺でみられる。概要によると河川の中流となっており近くの小川で砂泥の場所が見当たらない。ずいぶん離れたところからとんできているのであろうか。
兵庫県以外では、京都府,滋賀県,大阪府北部に分布している。
岐阜県のホームページによると
「丘陵帯に生息する。谷間の湧水があるような緩やかな流れのある湿地などに見られる。」
とあり、里山のいくらかのため池は湧水で成り立つ池もあるので、その所で産卵をしているだろうか。
このグンバイトンボ、オスの中あし、後ろあしの一部は、白色で軍配(ぐんばい)状に広がっていてよく目立つので、この名前が付いた。この「グンバイ」が、オスのなわばりをまもるために、ほかのオスがやってくると、この白い軍配状のあしを広げて威嚇する。
メスに対しても同じようにあしを広げて自分を見せびらかすのに利用する。
幼虫(ヤゴ)は、緩やかな流れにある水草などにつかまりながら、水生昆虫などを捕まえて食べる。
グンバイトンボの産地は、生息には清らかで流れのゆるやかな湧き水が必要と条件のため全国的には減少しており、準絶滅危惧種になっている。