6月の風物詩のひとつに蛍。
兵庫県ではホタルの種類として、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種類がいます。
ゲンジボタル(ホタル科)
体長 10~16mm
林縁を流れる細い流れのある所で見られます。
幼虫は水生で清流の流れの緩やかなところに住み、巻貝のカワニナを食べます。
成虫は、5月~6月に見られます。
メスは川岸の木や石に生えたコケの中に卵を産み、夏になると卵がかえり幼虫になります。
成長した幼虫は、雨の日の夜に川岸に上陸し、川岸のやわらかい土に潜り込んで周囲の泥を固めてマユを作り、その中でサナギになります。
成虫は2~3週間ほど生きますが、その間は水を飲むだけで餌は食べません。
オスもメスもお尻のところで光を出し、オスは川の上空を飛びながら、メスは川岸の草などにとまって発光します。
この発光している様子は、夜の8時頃、10時頃、12時頃によく見られるように思います。
日本固有種で、本州、四国、九州に分布しています。
西日本と東日本のゲンジボタルでチカチカと発光する間隔が違い、西日本の方が速いテンポで発光することが知られています。(「生きている加古川」より)
今回はホタルが幼虫の時期、そのほか兵庫県の河川でよく見られる底生生物を紹介する。
ゲンジボタル(幼虫)
上流から中流に生息。砂の中にもぐっていることが多い。
カワニナ
上流から中流に生息。流れが緩やかな場所に生息。
サカマキガイ
中流から下流に生息。岸際の水草や植物帯の中でよく見られる。
ミズムシ
中流から下流に生息。流れがよどんだ場所に多い。