Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

オレンジ・エクスプレス

2008-12-07 18:53:45 | Weblog
近所のCDショップが閉店となった。掘り出し物を漁りに行ったが目立ったものは見当たらなかった。最近はCDもレンタルやダウンロード・通信での販売が多いらしくCD屋は経営が苦しいらしい。いわゆる歴史のある街のレコード店がかなりの数が閉店に追い込まれているとのことだ。

私がCDプレーヤーを手に入れたのは比較的早い時期であった。家で使っていたレコードプレーヤーが壊れて数年、そのまま買いなおすこともなかったが中学3年のとき、父親が改めて買いなおす際、知り合いのソニーの電器屋のオヤジが勧めたのは当時としてはほとんど見ることのないCDプレーヤー、それもCDP-101という定価では168,000円する代物であった。



82年に商品化された国産1号機ではあったが既に発売から2年たっていたためソフトEPIC・CBSというソニー関連以外からも発売され始めた時期であった。

とはいえ、ソフトを扱っている店は圧倒的に少なく、福島市内のレコード店でも大々的に扱っていたのは1店のみ、そこに置いていない場合は注文して1週間程度で入荷となっていた。新譜に至ってもレコードが発売されてから半月ほど遅れでCDが発売されるといった状況であった。

余談だが、カラオケ用のCDは比較的充実していた。それまで主流であった8トラックやカセットテープに比べ圧倒的に選曲がしやすかったためカラオケを設置する飲食店では人気が出始めていたらしい。

そんな状況であったなか、初めて自分の小遣いで手に入れた邦楽CDは日本を代表するサックスプレーヤー『渡辺貞夫』の『オレンジ・エクスプレス』であった。



当時の邦楽CDソフトの定価は3,500円。ちなみに洋楽は3,800円。その数ヶ月後に生まれて初めて手に入れた洋楽は『ザ・ビートルズ』の『アビーロード』。実はこれ、版権を持つイギリスのEMIの許可なく東芝EMIが発売したものである。そのためその後に慌てて自主回収となった。ようするにビートルズのCDで世界で一番早く作られたものである。そのため今では幻のCDとされコレクターにはたまらないアイテムらしい。

CDに関する記憶である。

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