Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

南京玉すだれ

2009-03-08 19:31:51 | Weblog
以前社員旅行に行ったときのことである。温泉での宴会時に新入職員が芸をやらされていた。まあ、大部分が学生時代の宴会芸が主であったが一人、南京玉すだれを持参したレコーダーとすだれで演じていた新人がいた。なぜこんな大道芸が出来るのか聞いてみたところ学生時代参加した国際交流のイベントで日本の出し物として仕込まれたそうだ。

7日の土曜日、一気に春の日差しである。気温も上がるらしい。家にいるのは勿体ないので2年ぶりに越生梅林に行くことにした。ついてみると梅も見頃でそこそこに人が多い。ちび共をミニSLに乗せてやると大喜びであった。余談だが2年前に乗った記憶は二人とも全くなかった...。



昼食後演芸が行われているステージへぶらぶら進むとカラフルな衣装に頭巾をまとった高齢者が集まっていた。どうも南京玉すだれらしい。



すぐに始まったので何となく眺めていると結成して1ヶ月の団体らしい。すだれで作り出される形はどうにも不格好なモノが多かったが見ていてそれなりに楽しかった。ふと思ったがこの方々、一体なぜ南京玉すだれを始めたのかどうにも疑問であった。「玉すだれやりませんか。」と声をかけてそんなに簡単に集まれるモノであろうか。まして1ヶ月そこそこでステージに上がるため衣装まで整えるには余程気合いがないと大変であろう。相手が国際交流のための外人相手ならまだ下手でもごまかせるだろうが日本人相手なら例えあまり見ないような人々でもすだれで作り出される形が不格好かそうでないかは一目瞭然であろう。

とはいえ、一通り眺めた後私の頭の中にはずっと、

あ さて さて さては 南京玉すだれ...ちょいと ひねれば ちょいと ひねれば...

が回り続けたのであった。

余談だがこの『南京玉すだれ』、社員旅行のときに聞いた話では決して名前のように中国・南京の発祥ではなく「南京にもない玉すだれ」という意味合いのものらしい。...ということは世が世なら、『ロンドン玉すだれ』『アラスカ玉すだれ』さては『ピョンヤン玉すだれ』という名称になった可能性もあるのであろうか...。とどうでもいいことを考えていたことを思い出してしまった。