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Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

ONE PIECE FILM Strong World

2009-12-23 18:57:37 | 映画
 夏に田舎へ帰る前のこと、yahooで第1巻の数十ページが掲載されていた。それがきっかけで何となくレンタルコミックを読み始めたもののコマ割が見にくいと感じた作品であった。全体的にエピソードの一つ一つが長く、ひたすら格闘シーンが多いので飛ばし読みもしたがいつの間にかストーリー展開にはまってしまい、3ヶ月かけて最新刊54巻まで読破してしまった。
 
 テレビも放送されていて地上波では最新また、ケーブルでは100話程度のずれで放送されている。こちらはさすがにアニメだけあって独特のコマ割を気にせずに済む分、いつの間にか我が家のチビどもはもちろん嫁もはまりだしたのであった。
 
 先日、テレビを見ていた長男が興奮した顔つきで私に言った、
「映画でやるんだよ!」
すっかり見る気の長男に当てられ次男も行きたいと言い出した...。

公開日となる12日映画館に行ってみると朝の早い時間にもかかわらず何と夕方の回まで満席。一応こんな状況も想定はしていたため、映画を見ることを伝えていなくて良かったと心底思い、適当にチビどもを遊ばせ帰宅したのであった。

 気を取り直して行ってみると今回は空いていてあっさり入場できた。飽きるのが気がかりであったが、初めから展開もよく、最後まで一気に見終え、
「楽しかったネー!!」
の連発であった。

 実際、竹中直人が声優となった適役はあまりにもはまりすぎ、大人が見ていても楽しめた。



以下、goo映画より抜粋

麦わらの一味に"東の海(イーストブルー)"壊滅の報が飛び込んできた。故郷の危機に冒険の中断を決意するルフィだが、その前に"金獅子のシキ"率いる空飛ぶ海賊団が現れた!シキは、かつて海底監獄インペルダウンを脱獄した、海賊王ゴールド・ロジャーと並ぶ伝説の海賊である。ナミの能力に目をつけたシキは彼女を連れ去り、ルフィたちを空飛ぶ島に振り落としてしまう。その島では、凶暴な動物が弱肉強食の争いを繰り広げていた…!

本作は連載開始13年目に入ってなお勢いを加速させている大人気漫画「ONE PIECE」の劇場版第10弾。本作最大の特徴は、過去の劇場版と比べ原作者・尾田栄一郎が密接に関わっている点だろう。製作総指揮に名を連ね、劇場版「ONE PIECE」のために初めてストーリーを完全描き下ろし。コスチューム&クリーチャーデザインも120枚以上の設定画を描き、さらには映画オリジナル・キャラクターを原作にも登場させるなど、細部に至るまで尾田イズムを注入した。週刊連載に穴を空け、公開時期を変更してまでも拘った甲斐あって、本作は劇場版「ONE PIECE」史上最大の冒険譚と言えるだろう。血沸き肉踊る極上の冒険活劇を是非スクリーンで体験して欲しい。

イングロリアス・バスターズ

2009-12-20 18:40:32 | 映画
 仲間内の忘年会で渋谷に出た。夜の集合であったため早めに行き、映画を見る
ことにした。シネタワーの前まで来て思う。渋谷で映画を見るのは記憶が正しければ3度目17年ぶりのことである。ロバート・レッドフォードの『スニーカーズ』また初めてのときは22年前、『ダイハード』を見た記憶がある。
 
 さて、今回見たのはクエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアスバスターズ』であった。相変わらずのブラック。また適当に遊んだ演出には時折失笑がこみあげた。しかし、R指定がかかっているにも関わらず『パルプフィクション』や『キル・ビル』のようないわゆるグロいシーンはあまりなかった気がする。



以下、goo映画より抜粋

1944年6月、ドイツ占領下のフランス。映画館主のミミューはドイツ軍の英雄フレデリックに言い寄られ、挙げ句にナチスのプロパガンダ映画をプレミア上映させられることになった。その事実をつかんだイギリス軍はナチス諸共映画館を爆破すべくアルド中尉率いる“イングロリアス・バスターズ”を動員し、スパイのブリジッドと接触を図らせる。一方ナチスでは“ユダヤ・ハンター”の異名をとるランダ大佐が動き出し…。

作品を発表するたびにセンセーションを巻き起こすクエンティン・タランティーノ監督が今回舞台としたのは対ナチ戦下のフランス。プロパガンダ映画のプレミア上映に集まるナチス高官の抹殺を企むアルド中尉ら“イングロリアス・バスターズ”。これを阻止せんとする“ユダヤ・ハンター”ランダ大佐、さらに自ら映画館を爆破しナチスを道連れにしようとするユダヤ人映画館主ショシャナなど、登場人物たちがさまざまな思惑を持ちながらプレミア上映の夜へと向かっていく様子を、タランティーノらしい巧みな台詞回しやカメラワークを駆使して描く。キャスティングはアルド中尉を演じるブラッド・ピットをはじめ実力派・個性派ぞろいだ。

風が強く吹いている

2009-11-05 23:39:44 | 映画
 さて、インフル休暇も最終日である。嫁も仕事に復帰し残された私は特にすることもない。折角なので映画でも観るかとモーニングショー割引1,200円を狙ってシネコンへ出かける。

 しかし、観たい映画が全くなかった。来週末からはそこそこ面白そうな作品も始まるようだが現在は丁度谷間らしく興味が湧くモノがない...。それでも1,200円と暇つぶしの義務感に駆られ、『風が強く吹いている』に入場。大学の弱小陸上部が箱根駅伝を目指すというスポコンものにありがちなストーリー展開である。どうにも主演の俳優の演技の態とらしさに苦笑いがひたすら込み上げたのであった。
 
 劇中の陸上部の寮は共同玄関・共同トイレ・共同食堂・風呂無し・ボロボロの木造建築。これは20年以上前私が上京したときに生活していた学生向けの寮と条件が非常に似ていて何とも懐かしさを思い起こさせたのであった。



以下、goo映画より抜粋

寛政大学4年生のハイジはある日、貧乏な新入生カケルを陸上部の寮・竹青荘に連れてきた。カケルはかつて天才ランナーと呼ばれたが、今は陸上部に所属していない。竹青荘の寮長も務めるハイジはカケルに対し、陸上部入部などを条件に家賃格安の竹青荘への入寮を許可。そしてここからハイジの野望が始動する。それは寛政大学陸上部で箱根駅伝に出場すること。ハイジは長距離専門の竹青荘メンバーらを徐々にその気にさせていき……。

日本のお正月の風物詩にして、大学生の長距離レースとして最も注目を集める大会、箱根駅伝。毎年、懸命の走りでたすきを繋いでいくランナーたちの様が多くの人の感動を呼んでいるが、この舞台に立てる大学はわずか20校程度だ。そんな狭き門である箱根駅伝の出場を目指し、落ちこぼれ陸上部員たちが必死で努力する姿を感動的に描いたのがこの作品。ハイジやカケルを中心に個性豊かな陸上部の面々がそれぞれの立場で努力を重ね、やがてそれが奇跡を紡いでいく。ハイジ役の小出恵介、カケル役の林遣都ら竹青荘メンバーらの生き生きとした表情が非常に印象的。原作は直木賞作家・三浦しをん。監督は本作がデビューとなる大森寿美男が務めた。

沈まぬ太陽

2009-10-24 21:54:44 | 映画
 小学生のときのこと、下の学年の男の子が頭を怪我してそこの部分が小さく禿げていた。同学年の友人達はこぞって当時流行のテレビドラマをもじって『不毛地帯』とからかっていた。...今改めて思えば子供とは残酷である。
 
 先日、職場の労働組合事務所に顔を出した際、書記局の人に『沈まぬ太陽』の招待券を貰った。『不毛地帯』の作家山崎豊子の原作らしいがこの一連の作品は全く読んだこともないし、ドラマ化された作品も見たこともないためストーリーもよく分からない。
 
 タイトルからして北極や南極を舞台にした作品と思い折角なので見にいった。発券窓口で上映時間を知り唖然とした。3時間22分。途中10分間の休憩有りとのこと。大昔の邦画『203高地』という戦争映画は休憩があったと聞いたことがあるが、その後全く聞いたことがない。失敗感に苛まれながらも入場する。



 結果、時間はあまり気にならなかった。それなりに楽しめる人は楽しめるかも...。本で読めば面白いかも知れないが、招待券で見て良かったとしみじみ感じたのであった。それにしてもドラマとはいえ日本を代表する航空会社、労働組合がUNION制ではないというのは何とも違和感が残るのであった。
 
 昭和30年代。巨大企業・国民航空社員の恩地元は、労働組合委員長を務めた結果、会社から10年におよぶ僻地での海外勤務を命じられた。かつて共に闘った同期の行天四郎が組合を抜けてエリートコースを歩みはじめる一方で、恩地は家族との長年にわたる離れ離れの生活で焦燥感と孤独に追いつめられ、本社への復帰を果たすも不遇な日々は続くのだった。そんな中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こり…。

原作は、国民的人気作家・山崎豊子の同名小説。累計700万部を超える大ベストセラーで、かつ、未だ映像化されていない最後の傑作と言われる小説の、待望の映画化だ。日本が高度経済成長を実現し、世界経済の頂点へと上りつめていく時代に、巨大組織の中で翻弄されながらも、強い信念と不屈の精神をもってどんな過酷な状況をも克服していく男の姿を描いた社会派ドラマ。『ホワイトアウト』の若松節朗監督が、9年ぶりとなる大作映画の演出、そして念願でもあった原作の映画化に際し、「全身全霊を込めて取り組んだ」という。主人公・恩地を演じるのは、日本が世界に誇る名優・渡辺謙。世界を舞台に繰り広げられるこの壮大な大河ドラマに刮目だ。

カイジ 人生逆転ゲーム

2009-10-17 20:03:06 | 映画
 『カイジ』を観た。公開から1週間しか経っていないというのに館内はガラガラであった。借金まみれになった人々同士を一攫千金のギャンブル場に押し込み、負けた人を地下施設建設の蛸部屋に落とすといういかにも原作が漫画チックな展開であった。確かに展開は面白いが突っ込み処は満載である。
 それにしてもこの主人公共は『自己破産』とか『債務整理』という言葉を知らないのであろうか...。
 未成年にギャンブルと借金地獄を伝えるには良い作品かも知れない。


 
以下、goo映画より抜粋

伊藤カイジはだらだらと無為の日々を送る26歳のフリーター。そんな彼に悪徳金融会社の社長・遠藤が近づく。友人の借金を肩代わりさせられ、知らないうちに負債額202万円を抱え込んだカイジに、たった一夜で借金を帳消しにできて、さらに大金を手にするチャンスを提示する。半ば脅されるように乗り込んだ豪華客船エスポーワールでは、人生の負け犬たちが一発逆転のゲーム〈限定ジャンケン〉に挑もうとしていた。

金は命より重いと堂々と言ってのける怪しげな「勝ち組」集団が仕掛ける奇抜なゲームに、借金で首が回らなくなった「負け組」が生き残りをかけて参戦するユニークな本作は、福本伸行原作でシリーズ合計1300万部突破の人気コミック「カイジ」の実写映画化。どん底の不況が長引く格差社会で、自堕落でありながら持ち前の人の好さとギャンブル魂で、人生を諦めないパワーを発揮する主人公カイジに、突出した演技力とカリスマ性を誇る『デスノート』の藤原竜也。そんな彼とハイテンションな勝負を繰り広げる利根川に香川照之。カイジをゲームの世界に誘う遠藤に天海祐希、さらに松山ケンイチの友情出演など強力なキャストが揃った。

南極料理人

2009-10-07 22:54:24 | 映画
 学生のとき、仲間3人で雪中キャンプに出かけた。たいした知識もないまま始めたが初日は白樺湖の吹きさらしの駐車場での幕営。到着した時間が既に20時を回っていたため必要な道具だけを車から出し食料等は袋のまま表に放置しテントを張り、タープまでは広げなかった。とりあえずとテントの中で宴会を始めたは良いが適当に切り上げ就寝となった。
 とはいえ、酒を飲んでいたため夜中に用を足すため起きるのが非常に厄介であった。夏用シュラフ2枚重ねの上、来ている物もカジュアルウェアの重ね着に靴下2枚重ね。酒を飲んだことを後悔したのであった。
 ところが、翌朝、飯を食おうとして笑ってしまった。来る途中車の中で溶けかけた冷凍食品は凍り付き、更にキュウリの漬け物。ミカンの缶詰。果てはおでん用に買い込んだコンニャク・シラタキまで凍り付いていた。
 
 代休である。久々に嫁と出かけた。シネコンで何か映画を見ることにしたが、嫁の希望の『プール』は既に私は見てしまっていた。この映画は嫁の好きなフードスタイリストが担当していることらしい。
 
 仕方ないので思いつきであったが『南極料理人』を見ることにする。
 結果、8人の男共が極地で400日以上時間をつぶすということはなかなか凄いことが分かった。また成人が1年に食う量1トンの食料に全く冷蔵庫がいらないという事実には苦笑してしまった。
 
 シーンのあちこちでどうにも学生のときの野郎3人の雪中キャンプを思い出してしまい苦笑してしまう楽しい作品であった。。
 
 それにしても、仕事として行ったならお金を使うところは全くない場所。月給・賞与・日当・諸手当更に外国扱いになるとすれば全て非課税。かなり貯まるのではないかと思えたのであった。


 
 最後のエンドロールでスクリーンを食い入るように見ていた嫁は見終わった後教えてくれた。この映画のフードスタイリストは『カモメ食堂』『めがね』『プール』でお馴染みの飯島奈美であったらしい。ヤツにとっても結果オーライの作品であったようだ。どうりでおにぎりが『カモメ食堂』。伊勢エビが『めがね』を思い起こさせるはずである。
 
以下、goo映画より抜粋

海上保安庁の料理担当である西村は、南極ドームふじ基地に派遣される。ペンギンやアザラシはおろか、ウィルスさえ生存できない極寒の地では、楽しみと言えば食べることだけ。観測隊員のために西村は、時に贅沢な食材を使い、娯楽の少ない彼らをもてなしていた。日本から遠く離れた西村の心の支えは家族。しかし、ある日娘から「お父さんがいなくなってから毎日が楽しくて仕方ありません」というファクスが届き、ショックを受ける。

南極隊員で料理担当であった西村淳のエッセイ「面白南極料理人」を映画化。日本から1000キロも離れた平均気温マイナス54度の土地で働く観測隊員の生活をユーモアたっぷりに描く。自分の意志に反して南極に単身赴任になった料理長・西村。しかし、テレビも外食もコンビニもない南極で、朝昼晩三食を観測隊員に作る西村は、いつしか隊員たちと家族のような心の繋がりを感じるようになっていく。ロケは北海道で行われ、セットで作られたドームふじ基地は、実際の設計者である北見工業大の教授たちにそっくりだとお墨付きをもらったとか。出演は、堺雅人、生瀬勝久、きたろう、豊原功補ほか。監督は本作が商業長編作品デビューとなる沖田修一。

プール

2009-10-04 22:49:00 | 映画
 『かもめ食堂』『めがね』に続く『プール』が公開されている。上映館数は圧倒的に少ないが、昭島で上映されていたため見にいく。
 
 場所はタイのチェンマイ郊外。内容はこれまで同様にイベントらしいイベントは殆どなく展開する。さらに数人の登場人物。その人々の背景描写も相変わらずなく、ゆっくりとした時間が流れ自然に終了となる。
 
 途中に出てくる様々な食い物が相変わらず非常に美味そうである。

 バブル期に人気を博した深夜番組『やっぱり猫が好き』に出演した2人。更にその番組のイラストを描いていた桜沢エリカが原作というのが何とも嬉しい。
 


以下、goo映画より抜粋

 大学生のさよは卒業を控え、タイ北部・チェンマイのゲストハウスで働く母・京子のもとを訪ねる。迎えに現れたのは母の仕事を手伝う市尾だった。小さなプールのあるゲストハウスには、オーナーの菊子やタイ人のビーという少年らがいて、母は楽しそうに暮らしていた。そんな母の姿を、さよはどうしても素直に受け入れることができないでいた…。

タイの古都・チェンマイを舞台に、それぞれに事情を抱えた5人の男女のほのぼのとした6日間を描いた本作は、漫画家・桜沢エリカが映画化を前提に書き下ろしたもの。小林聡美が『かもめ食堂』や『めがね』で演じたキャラクターに通じる、思慮深くてチャーミングな女性を好演している。ギターをつま弾きながら、自作の歌(「君の好きな花」)を歌っているところにも注目だ。監督・脚本は、数々のヒットドラマの脚本を手掛け、映画『ネコナデ』でその演出力が高く評価された大森美香。加瀬亮やもたいまさこなど、独特の空気感をまとう出演者たちのアンサンブルを見事に演出している。

カムイ外伝

2009-09-20 20:33:35 | 映画
 幼い頃、再放送で見たアニメであったがストーリーは赤い服を着た『カムイ』と名乗る主人公が追っ手の忍者相手に格闘しながら旅をするというイメージ的に暗い展開という程度にしか覚えていない。昭和44年のリアルタイムとのことであるが再放送の時期に近所の駄菓子屋で売れ残っていたこの作品のメンコを見た記憶がある。


 
 一月ほど前、新宿の西口の金券屋でこの『カムイ外伝』の映画のチケットが定価1,300円に対し何故か980円で売っていた。不思議に思っていたがその後1,200円まで上がり公開後は950円となった。周りの評価は今ひとつよく分からないが購入して見にいった。
 
 結果、私が子供の頃に持った『カムイ外伝』のイメージそっくりそのままのひたすら暗い展開であった。それにしても何で備中松山藩の追っ手がどう見ても琉球文化圏の島へ押し寄せるのか。まあ、950円といった感であろうか...。


以下、goo映画より抜粋

貧しさゆえに幼くして忍びの世界に足を踏み入れたカムイは、強靱な意志と優れた忍術を身につけて成長する。しかし、理不尽な殺戮に明け暮れ、厳しい掟に縛られた年月を経た後、自ら選んだ世界を捨てる覚悟を決める。それは即ち裏切り者として追われる身となることだった。逃亡を続けるカムイは、偶然命を救った漁師の半兵衛一家のもとに身を寄せるが、半兵衛の妻は抜忍として身を潜めるかつての仲間スガルだった。

『月はどっちに出ている』『血と骨』の監督・崔洋一が人気脚本家・宮藤官九郎と共に脚本を担い、主演に若手No.1の存在感と演技力を誇る松山ケンイチを迎え、伝説の漫画家・白土三平の名作忍者コミックの実写化に挑戦した。長大な原作の中から「スガルの島」編を選び、灼熱の沖縄ロケをはじめとした過酷な撮影を敢行し、ダイナミックなアクション大作を完成させた。孤独なヒーローを演じ、走りひとつ取っても様になっている松山のほか、敵か味方か判別不能な“渡り衆”の長・不動役で男の色気を見せる伊藤英明、さらにはカムイへの恋心に身を焦がすスガルの娘・サヤカ役に魂を吹き込む大後寿々花など脇を固めるキャストの健闘も光る。

No Boys, No Cry  ノーボーイズ,ノークライ

2009-09-04 23:37:51 | 映画
 このタイトルを聞いて当然ながら当ブログの『Natural Mystic』の元となったボブ・マーリィーの名曲『No Women No Cry』を思い浮かべないわけがない。上映館が少ないため仕事の合間に早退し、わざわざ新宿まで出向いての鑑賞となった。

...結果。現代の日本を中心とした韓国映画ではあるが、私の苦手とする80~90年代、ハリウッド全盛時代に全く興業収益が上がらなかった頃の日本映画を観ている気分であった。貧困・病・暴力という3拍子そろったどん詰まりストーリー。日韓の野郎2人が金がらみで組織に追われるという在り来たりの展開であった。

 唯一の明るい場面が2人の主人公が商店街のカラオケ大会に飛び入りでパフィーの名曲『アジアの純真』を叫き回る場面であった。

まあ、『No Women No Cry』という曲自体が直接的に貧困に喘いだ野郎2人の回想録と言ったところなのでそれに準えたとすればそれまでなのかもしれないが...。



以下、goo映画より抜粋

ヒョングの仕事は韓国から日本に住むおじ・ボギョンの元に密輸品を運ぶこと。日本側ではいつもボギョンの手下・亨が迎えに来ていた。ある日ヒョングは少女・チスが荷物として入った袋を運ぶことに。だがわずかな隙に少女は逃亡。ヒョングと亨が何とかチスを捕まえると、彼女は「ボギョンから金を奪ったパパを見つけてくれたら5,000万円ずつあげる」という。ヒョングは亨に無理やり巻き込まれ、彼女の父親を探すことになるが…。

家族もなく、日々を享楽的に生きる韓国人の運び屋。家族の存在にがんじがらめにされ、そこから逃れようとあがく日本人のチンピラ。そんな二人が行動を共にする中で少しずつ心を解け合わせていく姿を描いたドラマ。『ジョゼと虎と魚たち』などで知られる渡辺あやが紡いだ繊細かつドラマチックな脚本を、韓国の新鋭キム・ヨンナム監督の手で映像化した。チンピラの亨を演じたのは妻夫木聡。家族に対して鬱屈とした思いを抱える男を、淡々としつつも深みのある演技で表現。一方、運び屋・ヒョング役を務めたハ・ジョンウは、少しテンポのずれた演技で素直で愚直な男を好演した。日韓きっての若手実力派俳優の演技のコントラストが心に響く作品だ。

20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗

2009-08-29 22:41:21 | 映画
 昨年8月30日に第一章公開から丸1年、とうとう最終章となる3作目が本日公開となった。ストーリー展開は原作とは若干違うモノの2作目で1作目のだれた展開を打破し、今作に至ったわけである。
 結果、2時間35分の時間はあっという間であった。3年前の夏にまだビックコミックスピリッツに連載されていたこの漫画にはまってしまい全巻購入し、更に映画も全作品見てしまった。久々にのめり込んだ作品であった。


 
以下goo映画より抜粋
 
「世界大統領」となった“ともだち”が、世界を支配する“ともだち歴3年”(西暦2017年)。殺人ウイルスが蔓延した東京はそびえたつ壁に包囲され、都民の行動は完全に制限されていた。そして“ともだち”は「8月20日正午、人類は宇宙人に滅ぼされる。私を信じるものだけが救われる」と声明を発表。それは、その日時に新たな殺人ウイルスがばらまかれることを意味していた…。一方、ヨシツネ率いる反政府組織“ゲンジ一派”、武装蜂起を訴えるカンナ率いる強硬派“氷の女王一派”、そしてユキジとオッチョらは、それぞれ人類滅亡を回避する方法を水面下で模索していた。

総製作費60億円、300名を超えるオールスターキャスト、1年間におよぶ長期撮影と、すべてがこれまでの邦画のスケールを突き破った世紀のプロジェクトが、遂に完結する。“血のおおみそか”事件から、ケンヂはなぜ行方不明だったのか? キーパーソンとなるケンヂの姉・キリコは、今どこで何を? そして“ともだち”とは、いったい誰なのか…!? すべての謎が矢継ぎ早に明かされ、第1章から積み重ねられてきたエピソードが次々と繋がっていく。特にこれまでの大芝居のカラクリがあばかれ、メッキがはがれると同時に明らかになっていく“ともだち”の素顔は見どころだ。ハリウッド映画にありがちな単純な勧善懲悪で、ただ“ともだち”を断罪するのではなく、ケンヂ、オッチョらが彼と向き合うラストも深みがあり、切ない。またエンドロール後に10分間のスペシャル映像があるので、絶対に最後まで席を立たないで!




サマーウォーズ

2009-08-22 23:19:23 | 映画
 久々にお盆の時期に田舎に帰り、親戚の不思議なパワーを実感した余韻が残ったこの日、いつものように暇に任せて映画でも見ようかとシネコンの前に行く、しかし時間を見れば合った作品はアニメのみ。『サマーウォーズ』というタイトルであるが全くストーリーを知らない。子供向けではないようだし、シネコンで一斉公開となるとマニア向けでもないらしい。時間は約2時間。迷った挙げ句見ることにした。
 結果、期待を大幅に裏切られ、もう一度みたいと思うほど、非常におもしろい作品であった。設定は現在、日本の片田舎の夏。丁度お盆の時期の帰省を思わせる感じである。ストーリーには大きくは触れないが、『ウォー・ゲーム』『トロン』『ダイハード4』のハリウッドの大作を混ぜ合わせたような感じである。出来れば今の日本映画の技術で実写化して欲しいと思ったのであった。



以下、goo映画より抜粋

小磯健二は少し内気で人付き合いが苦手な17歳。数学オリンピック日本代表の座をあと一歩で逃したことをいつまでも悔やんでいる理系オタクだ。健二はある日、憧れの夏希先輩からバイトを持ちかけられ、一緒に彼女の故郷まで旅行することになる。バイト内容は、「ご親戚」の前で彼女のフィアンセのフリをすること。しかし、仮想空間“OZ”のパスワードを解いてしまったことから、世界を揺るがすトラブルに巻き込まれてしまい…。
2006年に『時をかける少女』で国内外問わず多数の賞を獲得し、多くの観客を感動させた細田守監督待望の最新作。『時をかける少女』と同じく脚本を奥寺佐渡子、キャラクターデザインを貞本義行が務めている。美術監督の武重洋二は『千と千尋の神隠し』などでその実力を存分に発揮した実力派だ。これらの一流スタッフが日本の片田舎と近未来の仮想空間という相反する世界を違和感なく融合させている。主役とヒロインを演じる神木隆之介と桜庭ななみは役とほぼ同年代で、等身大の爽やかな演技を見せているのも見どころだ。本作はどれだけ科学が進歩し、生活の環境が変わろうとも、もっとも大切にすべきものは何か? ということを教えてくれるだろう。

オールライダー 対 大ショッカー

2009-08-09 20:42:28 | 映画
 かのカルト集団『ショッカー』の戦闘員の月給は昭和46年当時で100万円だったそうだ...。まあ、危険手当込みということであろうがそうでもしなければあのような命知らずの野郎どもを確保できないのであろう...。
 またそれだけの高給であれば自分たちの会社をぶっ潰そうとする正義のヒーロー、仮面ライダー相手に必死で戦うのも分かる気がする...。

 過ぎた日曜日、寝ぼけ眼で起きてみるとチビどもが興奮した様子でこう語った。
「あのねぇ、今日の『シンケンジャー』と『仮面ライダー』は混ざってたんだよ...。」

 意味はよく分からなかったが、嫁曰く、近々『侍戦隊シンケンジャー』と『仮面ライダー』が映画で同時公開になるらしくその宣伝のため2つの番組がお互いに交わるという設定での放映だったらしい。

 調べてみると『仮面ライダー』の方がメインの映画公開で歴代26人のライダー(そんなにいるのか)が一斉に登場するらしい。当然の事ながら26人で1人の敵を相手に一斉にライダーキックを喰らわすシーンが見れると勝手に思い込み、新宿西口の金券屋で格安で購入したチケットを持参してチビどもを連れて映画館に出向く。



 結果、前半は最近の仮面ライダーを中心に描いているためハッキリ言ってよく分からない...。最近のライダーシリーズはどちらかというと単純明快な勧善懲悪ではなくイケメン俳優とCGを中心としたものらしく、ターゲットがとても子供向けとは思えないストーリーのようだ。それでも我慢して見ているとやはり初期の仮面ライダー世代の私のような親を狙ったのか往年のライダー達を意識したカットが多く見られた。
 
 衝撃を受けたのは1号・2号ライダーシリーズに登場したショッカーの大幹部『地獄大使(大杉漣)』『死神博士(石橋蓮司)』が一緒に登場していた事だ。
 戦局が徐々に後退し始めているのに、死神博士は何故か呑気にスルメイカを肴にビールを飲んでいるというシーンで登場した。
 不思議に思っていると隣にいた地獄大使が突然コップ片手にガラガラうがいをはじめ『ガラガンダ』という怪人に変身した。あっけにとられていると続いては死神博士は「イカでビール...。イカデビル!」
と言って『イカデビル』という怪人に変身。

 この予想外の間抜けな演出に思わず失笑してしまう自分が情けなかった...。
 
 ともあれ、チビどもには『シンケンジャー』を含めそれなりに楽しい映画だったらしく劇場を出た後は戦闘員の合い言葉、
 「イー!!」
 を叫びまくっていた。
 
 それにしてもショッカーの月給は魅力的である...。
 事務員で良いから募集はないモノであろうか...。

劔岳 点の記

2009-07-04 23:50:38 | 映画
おそらく特技になるのであろうが、私は手旗信号の送受信が出来る。小学校のときに機会があり学んだのであるが今の日常では何の役にも立たない特技である。

確かに無線が使えない状況下において目に見える範囲で信号を送れるというのは使い方によっては非常に便利であろうがその範囲内にその信号を受信できる人物を捜すのは今の時代、極端に難しいところであろう。また何より送信を行った場合厄介なのは見える範囲に受信者がいてもその人物がこちらが手旗を振っているという事実に気付かない限り全く交信が成立しないという状況に陥ることである。

気になっていた映画『劔岳 点の記』を見にいく。スクリーンに浮かび上がった風景は素晴らしい物であったが、実際に山へ行って実感する音・香・風・温度を思わせる程のはみ出しは残念ながら感じられなかった。ストーリーは元となった小説に忠実であるためか大きな盛り上がりもなく昔からの日本映画独特のBGMの元淡々と流れていった。ドキュメンタリーということで見れば非常に楽しめる作品であった。



見終わって思ったこと...。

『(登場する)修験者のおっさんも人が悪いなぁ...。今年は劔に行ったら人がわんさかいるだろうなぁ...。』

突っ込みたくなったこと。

双眼鏡で相手の手旗を受信しているが相手が発信の合図を送っているならキチンと受信の合図を送り返せ!

そうしないと送っている相手は受け手が気付いているかどうか分からないから絶対に会話は始まらない...。

まあ、そんなことを感じたのであった。

以下、goo映画より抜粋

明治40年、地図の測量手として、実績を上げていた柴崎芳太郎は、突然、陸軍参謀本部から呼び出される。「日本地図最後の空白地点、劔岳の頂点を目指せ」―当時、ほとんどの山は陸地測量部によって初登頂されてきたが、未だに登頂されていないのは劔岳だけだった。柴崎らは山の案内人、宇治長次郎や助手の生田信らと頂への登り口を探す。その頃、創立間もない日本山岳会の会員も剱岳の登頂を計画していた。

測量に携わる人たちの情熱と尊厳を描いた、新田次郎の同名小説が原作。『八甲田山』『火宅の人』などの撮影を手掛けた日本映画界を代表する名カメラマン・木村大作が、50年の映画人生全てをかけて監督・撮影に取り組んだ。日本地図を完成させるために、未踏峰の劔岳山頂を目指す測量手と山の案内人をそれぞれ浅野忠信と香川照之が演じるほか、松田龍平、仲村トオル、役所広司など名だたる俳優たちが集結。CGに頼らない本物の大自然を撮影することにこだわり、危険を冒しながら圧巻の雪山シーンにも挑んだ。出演者が異口同音に「今までで一番つらい撮影だった」と語る妥協を許さない過酷な撮影を想像しながら、その映像美に酔いしれたい。

スター・トレック

2009-05-31 09:23:25 | 映画
 小学生のときのことだ。東京にいる大学生だった兄の家に遊びに来た際、テレビで『スター・トレック』の映画のコマーシャルを見た。作品のことは全く知らない私であったが兄曰く私が生まれて間もない頃『宇宙大作戦』という名前でテレビで放送されていたらしい。いわゆるスペースSFの古典らしいが説明の中の『カーク船長』『ミスター・スポック』『U.S.Sエンタープライズ号』という用語には何となく記憶があった。
 とはいうもののそれ以後、この作品に興味を持つことはなく詳しいことは全く知らない私であった。

 ショッピングモールで昼飯をとったもののその後特にすることもなく天気も悪い。もう一本見てみるかと思い再びシネコンの前に行く。ちょうど時間に合ったのは今日から公開のこの『スター・トレック』である。どうせ、『宇宙戦艦ヤマト』や『キャプテンハーロック』、アメリカ版と考えても『キャプテンフューチャー』のようなスペースオペラ的なモノであろう。古典SFであれば大きな外れはないと思い入場。

 結果、キャプテン・カーク、ミスター・スポックの生い立ちに始まりエンタープライズ号の船長になるまでのストーリーであり、展開もよく殆ど知識のない私にも十分楽しめた。

一般試写会で驚異の満足度96.2%!全世界で大ヒット中の『スター・トレック』
5月29日9時50分配信 シネマトゥデイ

映画『スター・トレック』が、このほど都内で行われた一般試写会の満足度調査で、満足度96.5パーセントという驚異の数値をたたき出した。
 17日から21日に計4回行われた試写会で観客約1,100人を対象に配給元パラマウント ピクチャーズ ジャパンが行ったアンケート調査によると、本作への満足度を7段階で聞く質問に、上3段階の「満足した」の回答が1,062人で満足度が96.5パーセントを記録。本作を友人に勧めるか? を3段階で聞く質問には、「勧める」の回答が98.8パーセントと、いずれも圧倒的な支持率を得た。

ROOKIES

2009-05-30 23:38:23 | 映画
『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』『歌姫』(テレビ)
『ガチ・ボーイ』『木更津キャッツアイ日本シリーズ』『(同)ワールドシリーズ』(映画)
昨年、嫁が出産で家を空けていた期間暇に任せて夜な夜な見ていたDVDのテレビドラマ・或いは映画作品である。全く意識していなかったが偶然にも全ての作品に出ていた俳優がいる。特にテレビ放送時に『歌姫』で見せた田舎ヤクザの鉄砲玉役で登場した『クロワッサンの松』役で現れたこの佐藤隆太の演技力には驚いたものだ。

極めつけはその頃発売になったDVD『ROOKIES ルーキーズ』である。これは学園モノで熱血教師の下ヤンキーがまじめに野球に取り組み出すというありがちなストーリーであった。

この作品、今回の映画化に当たって前売りが大好評と言うことであった。今日は1日フリーである。暇つぶしに見に行った。初回上映の30分前に言ったところ窓口は今まで見たどの映画よりも大混雑であった。30分ほど待って窓口で案内された席は既にろくな場所が残っていなかった。面倒なので500円支払いゴールドクラス(特別席で1ドリンク付き)にランクアップした。

さて、肝心の内容というとそこそこストーリーは楽しめはしたが地方大会決勝戦の舞台となった神宮球場にどうにも違和感を感じる。普通のスワローズ戦で見る神宮球場の景色が妙に違うのだ。気づけばスポンサーの看板やフェンスの文字が全て消えていた。またストーリーでもいちいち試合の中断が長かったり登場している主演側のチームの俳優達がどう見ても高校生には見えずどちらかというと実業団の年齢構成であった。また全体を通しての映像の中の光がとてもじゃないが夏の日差しには見えない等々突っ込みどころ満載ではあった。

ともあれ、テレビシリーズを見ていれば楽しめるであろう。余談だが主演側のチームメイトの名が全て阪神タイガースに在籍した実在の選手の名字、相手側は全て読売ジャイアンツ側に在籍したそれというのが何ともおかしい。特にエースの安仁屋が広島カープで投手コーチをしていた安仁屋宗八というのは笑える。出来れば幻の速球投手、源五郎丸洋でも登場させてほしかったモノだ。



以下、goo映画より抜粋

春になり野球部の面々は3年生に進学、川藤も教師に復帰し再び甲子園へ向けて歩み始めたニコガク野球部。メジャーを目指すと言い放つ横柄な赤星、平塚をヒーローとして崇める濱中という2人の新入生も加わった。しかし不良にからまれていた赤星をかばった際にキャプテンの御子柴が骨折してしまう。そんな中始まった夏の甲子園予選、ニコガク野球部の前に安仁屋の因縁の相手、笹崎高校のエース・川上が立ちはだかり……。
森田まさのりのコミックを原作に、地上波で放送され話題となったドラマ「ROOKIES」。野球部の問題児たちと熱血教師が甲子園出場へ向けて奮闘する姿を描いた物語が、完結編としてスクリーンに登場。3年生となった野球部の面々が川藤とともに甲子園予選を戦い、強敵に挑んでいく。ドラマ同様、夢と情熱を熱く語るストーリーは感涙の展開に。たっぷりと時間をとった試合のシーンも注目だ。キャストはもちろん佐藤隆太、市原隼人、小出恵介らドラマ版そのまま。そこに新メンバーとして山本裕典演じる赤星と石田卓也演じる濱中が加わった。監督はドラマ版の演出も手がけた平川雄一朗が務めている。