その頃、DOSのバージョンアップも頻繁で、DOSシェルというファイルエクスプローラが使えるようになった。使いこなせれば便利なものだが、使い方を教えたら、父は使いこなしていたようである。
その頃の父は、まだパソコンの発展に興味があり、何のソフトが使いやすいなどの情報も、知り合いから聞いていたようだ。日本語ワープロソフトのシェア争いで、一太郎が松をすでに下していた頃、父は突然「ワープロソフトは松がよいそうだ」と言い出した。「何々先生がそう言っているから間違いない」というようなことを言う。
自分職場で様々なワープロソフトが使われ、その弊害をよく知っていたし、ファイルの互換性、使い方の相違などを考えると、ワープロソフトの乗り換えは決して勧められるものではないことを知っていたが、父が折れないので、松を購入することになった。当時、松は9万8千から一太郎と同じ5万8千円に価格は下がっていたとはいえ、相当な出費である。父はソフトはただと思っているから、そんなことには無頓着である。
ワープロソフトは、その機能をフルに使いこなせれば差も生じるが、入口部分ぐらいしか使用しないのであれば大した差はない。一太郎だって、マニュアルをすべて読んでいるわけではなく、細かい使い方はできていなかった。とりあえず、松をハードディスクにインストールし、使い方の入り口を説明した。メニュー画面が一太郎と全く違うことに驚いていいたようだった。
詳しいことはマニュアルを読んでゆっくり学ぶということだった。以前からそうだったが、こちらが使い方を手っ取り早く説明しようとすると、「今は忙しいから後にする」というセリフが出てくる。
結局父は、松を大して使うことなく、一太郎を使い続けたようだった。そして、父はこのころ身に着けたDOS版の一太郎を使うことが、パソコンを使うこととほとんどイコールとなった。
ソフトを立ち上げると日本語入力が自動的にONとなり、そのON、OFFをPC9801のXFERキーで行うという記憶が抜けきらず、その後のDOS/V機の操作にはなかなか慣れず、逆に歳をとるとともに昔の記憶が強くなり、キー操作に混乱するようになる。
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深夜に一時強い雨が降っていた。その雨も明け方までに上がり、今朝は7時半から蝉が鳴き始めた。ただ、それも8時過ぎまでで、9時前から再び強い雨が降り出した。
今日から気温が再び上がるとの予報だが、今のところ気温の上昇は鈍い。
母は体調に気になるところにあり、昨日病院に行くはずだったが、午後からの初診はないことが分かり、今日の午前中に出掛けることになっている。
母は、診察の結果、異状はなかったとのことである。父がこの間入院した病院で、父の主治医に診察してもらったそうだ。
今日は昼前から強い日差しとなり、気温も上昇しだした。それに合わせて蝉の鳴き声も昼前から午後3時過ぎまではにぎやかだった。
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