たえず湧きあがり……！

“筆をとり、紙にむかうと、

なみなみと溢れてくる情感の波に、

自ら圧倒されるような感じがした。

私には、この得体の知れぬ、

たえず湧きあがり、溢れてくるものこそが、

書画なり、能なり、歌なりの、心ではないかと思えてならなかった。”

書家光悦の呟きだが……

平凡のようで非凡なのかなあ～！？

写真は光悦の枯山水・本法寺。

漆芸・書家！

写真は本阿弥光悦の硯箱。

“寛永の三筆”と言われた“光悦”が、三人の主人公の一人！

例の“嵯峨野名月記”……。

話は佳境に入って来ました！

伝記ではなく小説だが、光悦に限らず、それぞれの生き様が、

いや、思い悩む心の葛藤が、ダイナミックで繊細だ！

虜になっておりま～す！

ジョイスの“若き芸術家の肖像”を読んで比べてみたいなあ～！