アンチ・クライマックス！

昨日作ったカレー(ナスと牛肉)をいただいたり、「マクベス」の評論を読んだりしている……！

“シェイクスピア四大悲劇のうち、「マクベス」にだけ、アンチ・クライマックスがない。

マクベスは駄犬が打ち殺されるように死んで行く。

自分の死を、演出することを禁じられている。

故に、観客の憐憫を拒絶する。

他の悲劇の主人公たちは、自分の最後を、自分で納得できるように美化する。

が、マクベスはその義務を抛棄した。

宿命にたいする信頼感からではなく、自己にたいする不信感からだ…”

(「人間・この劇的なるもの」より)！

台本を読み直そう！

一冊の本。一つのボール。

今日の新聞の社説に、

「被災を伝える多くの写真の中で、印象に残った二枚がある。

一枚は、避難所のストーブを明かりにして、本を読む子の落ち着いた表情。

もう一枚は、サッカーをする少年たちの笑顔だ。」と。

「一冊の本。一つのボール。

それは、子供たちが生きるための、必須栄養素だ。

もちろん大人にも……」と。

スポーツも芝居も、いつも通りにする日々を、取り戻そうとすべきだと、僕も思う！

社説は、こう結んでいる……

「……芸術は、精神の自由のともしび。

心に届くもの。

それが苦難の時代を生き抜く糧になる。

元気がわく力強いスポーツは、避難所の人たちに活力を与える……。」と。

写真は、小学校の卒業式を見守る被災者の人達！(今朝の朝日新聞より)。

いつも通り、台本とにらめっこしている我が輩が、此処に……！

公演のお知らせ！

＊首都シェイクスピア祭2011＊
　
　
　☆朗読劇「マクベス」
　　　　出演　西沢利明　前田真理衣　荒井良雄
　　　　＆　清水英之のシェイクスピア・ソング演奏
　　　場所：自由が丘　STAGE悠　03-3724-5877
　　　会費：￥2,000
　　　4月8日（金）午後2時30分～午後4時30分
　　　4月9日（土）午後7時～午後8時30分


　☆西沢利明ひとり語り「ロミオとジュリエット」
　　　＆　エレン・テリーの「ジュリエット」（SPレコード）
　　　　　「ジュリエット」邦訳朗読　北川洋子
　　　場所：阿佐ヶ谷　ヴィオロン　03-3398-1758
　　　会費：￥1,000
　　　4月10日（日）午後6時30分開演
　（ヴィオロンは小さなカフェです。お手数ですが場所の確認は直接お問い合わせください。）
　

　☆西沢利明ひとり語り「ロミオとジュリエット」
　　　＆　講演「ロミオとジュリエット」の映画　講師　荒井良雄
　　　　　レコード演奏「ロミオとジュリエット」台詞入り
　　　場所：荻窪　ミニヨン
　　　会費：￥3,000　
　　　4月16日（土）午後7時開演
　


　☆西沢利明ひとり語り「ロミオとジュリエット」
＆　荒井良雄さんの講演や出演者多数で盛り沢山です。
　　　 場所：荻窪　かん芸館　
　　　 会費：￥3,000
　　 　4月23日（土）午後6時30分開演


《お問い合わせ・ご予約》
　　monicaray@s2.dion.ne.jp
　 090-1034-8407

「鳥たちが舞うとき」！

今朝も、雀たちが庭で遊んでいる……♪

プラムの木(写真)の花の蕾を、つついたりして……！

新聞のコラムに、“「がんばれ東京電力」の声に力が入らない……”とある。

つづいて、脱原発を貫いた科学者、高木仁三郎氏に触れている！

氏の著書「鳥たちの舞うとき」は、彼の死の二カ月前に書かれた！

その本にある

……“森、川、鳥、さらに人間を含む大自然の心を無視して、

……人間は自分の開発した巨大技術で、自然を支配する権利などない”と。

新聞のコラムは、高木氏の力説した思いを、載せています。

“科学とは、

市民の不安を共有し、その元を取り除き、人々の心に希望の火を灯すものであるべきだ”と！

……核なき時代への遺言を残して、氏は十一年前に亡くなりました！

ダウ゛ィデの子…！

ダウ゛ィデの子、エルサレムの王は言う……

“空(くう)の空(くう)、空は空なり、いっさいは空である”

“そら” とは読まない、“くう” ！
栄華をを極めたソロモンの「伝道の書(旧約聖書)」。

写真は、何も無い空(そら)を撮った……！

これも“くう”！

スコットランド王マクベスは、言う……

“消えろ、消えろ、束の間の灯火、人生は歩き回る影法師……”と！

ソロモンもマクベスも、日本で言えば、“禅”の境地だろうか……！

色即是空！

悟りの境地……！

生きるも死ぬも……“空”である！

そう思いつつ、マクベスは敵陣の中に突き進む……跫音高らかに！

シェイクスピアと旧約聖書と禅と……！

淡々と力強く！

淡々と、しかし、力強く、熱気に満ちた朗読劇を！

……と願いつつ、今日は自主トレ……！

何度も何度も口ずさんでいる……！

本呼吸(いき)で喋る稽古は、あと四、五回かな……？

“マクベス”と“ロミオ”の本に、繰り返し繰り返し目を通している……！

詩的で美しく、ダイナミックなシェイクスピアの言の葉を、身体に沁み込ませようと……！

Powerfullに行きたい……！

沈黙の春……？

今朝の「天声人語」は、“天地(あまつち)を脅かす、文明の不気味な綻(ほころ)び！”

…と結んでいる！

地震と津波と原発事故！

座礁しかねない日本丸……！

なのに、マクベスだのロミオだのと、空中に絵を描いている！

自分のやるべきことは、これしかないのか……？

パキッと咲いている庭の菫のように、パキッと元気に、朗読劇をやる！

シェイクスピアの、力強い人間ドラマを！

これも叉、ささやかな、被災地への支援！……と、無理やりこじつけて……？！

吉本隆明さん！

朝日新聞の読書欄「on reading」で、思想家、吉本隆明さんが、太宰治(写真)に、会いに行った時の話をしている！

知らなかった！

吉本さんが、お若い頃、芝居好きだったとは……！

太宰の戯曲を、奥野健男さんらとやろうとして、三鷹の家を訪ねた…！

留守だったが、近くの焼鳥屋で見つけて、共に飲みながの話が、実に清々しい……！

最後に太宰は、戯曲の件は「断りなんていらない。そんなもの勝手にやっちゃえばいいんだよ」と。

吉本さんは、その時のことを鮮やかに覚えている……と！

「あれから太宰の作品を、本気で考えるようになった」と。

このお二人、相思相愛？の仲だったんですね！

知らなかった…！

「シェィクスピア祭」！

自由が丘STAGE悠、荻窪ミニヨン、荻窪かん芸館で、三、四日間ほど“首都シェイクスピア祭”がある。

その催しに、僕も混ざる……！

皮切りは「マクベス」(STAGE悠)だが、そね次の日から、飛び飛びに、三回、「RomeoとJuliet」の朗読劇をするようだ！

その台本を三部、今造った！

三人でやります！

Julietさんと、序詞役、大公役、Romeoとその友人二人
は、僕が勤めます……！

僕のpartは三十分位ですが、トークを交えるのかな？

考慮中……！

小さな集いだが、愉しい催しにしたい♪

詳細は追ってお知らせ致します！

土曜時代劇！

NHKの土曜ドラマの最終回が、地震報道が続いた為、遅れて今日放送された！

チラッと観た！

どうってことのないワンショットをパチリ！

舘ひろし主演の「隠密八百八町」！

舘さん……チャーミングです！

好きなタイプの俳優さんです！

今回絡みはなかった。

久しぶりに一緒だった、前田吟さんとのやりとりでした！

ウ゛ィウ゛ィアン・リー！

写真は、ウ゛ィウ゛ィアン・リーのマクベス夫人とローレンス・オリウ゛ィエのマクベス！

気弱な武将と気性の激しい妻……の感じだ！

日本では“マクベス”の成功例は、少ないらしい……。

今回は朗読劇だが、成功させたい……！

写真のオリウ゛ィエは、知的な人物には創っていないように見える……！

僕は、詩的で、繊細なマクベス像を…と思い描いている！

武骨て゛はなく！

線が細くなっては駄目だが……！

今日の稽古で、我が妻は、二、三歩前進！

上手く行くかも知れない……！

期待しているぜ！

荒井さんの魔女が、何とも、奇妙で面白い！

本番がたのしみだなぁ！

almondの花が…♪

澄んだ空気と蒼い空に、淡いピンクが良く似合う！

いっばい咲き始めた……♪

あまり実は付けないが、可愛い花が、心を和ませてくれる！

今朝も、笑みを交わした……！

今日も稽古へ行く！

シェイクスピアの四大悲劇の一つの……！

……“人生は歩き回る影法師、あわれな役者……”なんて、呟いて来ます……！

出演者の三人！

４月８日、9日の「stage悠」での『朗読劇・マクベス』の三人！

マクベス夫人と魔女とマクベス！

stage悠の玄関前でパチリ！

稽古初日での感触は、悪くない！

excitingな２日間になる気配……！

地下一階で、３、４０人位の、小振りだが、新しくてきれいな空間だ！

明日、明後日とリハーサル！

レディー マクベス の前田真里衣ちゃんが、真剣そのもので、楽しみだ……♪

劇的なるもの！

『人間この劇的なるもの』という名著がある！

写真の福田恒存氏の演劇と文学の評論集。

この本が、僕を芝居の世界に飛び込ませた！

座右の書だ！

“マクベス”についての評論は、かなりのページ数だ！

シェイクスピアのあきらかな失敗作だ。と！

明日から稽古だが、何故失敗作なのかを、今読み直してしている……！

……面白い！

夏目漱石先生！

小説『三四郎』に、熊本から東京への汽車の中で、隣り合わせた、広田先生に、三四郎は言う！

「これから日本も、だんだん発展するでしょう」と。

先生は一言「亡びるね」と。

この場面は鮮烈に記憶している！

漱石は、あの戦争を予見していたのだろうか？

更に、原子爆弾を、原子力発電さえも……？

亡びるね！…と。

この所、朝、新聞を開くたびに、ドキリとする！

心臓の鼓動が速まる……！

原発の被害の報道におののく……！

一刻も早く終わって欲しい！

……亡びないうちに！