西沢利明の俳優ノート

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春のセンバツ

2009-03-31 12:10:52 | Weblog
高校野球を見ている。

今日は早稲田実業を応援しよう。

それはそうと、春も夏もだが

試合終了のたびに、校歌を聞く。

いい歌が無いなと思いつつ、フッと浮かんでくるのは

あの一校(東大)の寮歌だ。

青春の熱い思いがつまっている。

“妻をめ取らば 才長(た)けて

見目うるわしく 情けあり―――

友を選ばば 書を読みて

六分(りくぶ)の侠気 四分の熱―――”

今はもう、老春(?)なのに

気がつくと時々 口ずさんでいる。

意志の弱いヤツ

2009-03-30 10:37:21 | Weblog
ミシっと嫌な音が‥‥。

気のせいか?

腰の具合が少し変だ。

まだ完治していないのか。

風呂で温めて湿布をしよう。

それともパスタノーゲンかな?

この馬用の捻挫の薬はよく効く。

風呂に入ることにする。

姿勢がいいのだけが取り柄の役者にとって、腰は大事だ。

喉と腰が元気ならば、

板の上に立てる。

歌も歌える。

この二つは、いたわってやらねばならない。

と云いつつ、たばこを止めないのは、

どこのどいつだ!

乙姫さまからの玉手箱も

パンドラの函も開けられた。

日本とギリシャの昔話の教訓を無視しているのは

どこのどいつだ!

意志の弱い、ここのこいつのひとり言。

聖書とギリシャ神話

2009-03-29 11:10:43 | Weblog
聖書を読み砕くのはホネが折れる。

ドストエフスキーは、シベリアの監獄へ抑留された時

聖書は手放さなかった。

毎日ページを開けていたのだろう。

社会の縮図とも言える監獄で

“人間”を観察した。

聖書片手に。

囚人の身であればこその集中力だろう。

ギリシャ神話も同じだ。

ややこしいこと甚だしい。

学術書の前に、今一度入門書に目を通さなければ

とてもじゃないが無理だ。

そうすることにした。

9月までまだ間がある。

急がば回れだ。

スイマグ

2009-03-28 13:36:54 | Weblog
うちのチビ犬(と言っても13才だが)が、便秘になった。

何日もしない。

食欲は旺盛なのに、ウンチはしない。

心配になって、食後に飲む水の中に

“スイマグ”(水酸化マグネシウム)を一滴落としてみた。

翌日から通常になった。

ホッとしている。

これは僕の常備薬。

毎朝少量をコップの水に溶かして飲んでいる。

便通も胃の調子も順調だ。

スイマグ。

何の変哲もないネーミングに

真面目さが伺える。

お勧めの逸品だ。

タイトル

2009-03-27 13:50:14 | Weblog
人でごったがえす渋谷の街の居酒屋で

昨夜 俳優志望の青年と話をした。

後輩にとって先輩の自慢話ほど

退屈なものはない。

それを気にしながら、

肝心なことは、おおよそ言ったつもりだ。

田中尚貴クン。

素直でヤル気があるように、僕には思えた。

今朝の新聞のコラムで見たのだが

ご存知“眠狂四郎”を書いた剣豪作家・柴田錬三郎さんは

以前、雑誌「週刊プレイ ボーイ」で

人生相談をやっていた。

そのタイトルがふるっている。

一刀両断、熱く激しく
『キミはやれ、俺がやらせる』

美人

2009-03-26 09:17:40 | Weblog
“美は客観的である。
しかし、美人は主観的である。”(出典不明)

“熱烈な愛国主義者の多くは
隣人を愛さないから、
その代わりに国を愛するのだ。”(「羊の歌」)

追想 加藤周一
池澤夏樹(作家)
『医者でも科学者でもあった加藤さんは
普遍であることと、特異であることを、はっきり分ける。──』池澤氏。

ふと見つけた、この新聞の切り抜き。

最近のものだ。

『羊の歌』を読もう。

ギリシャ神話

2009-03-25 12:41:33 | Weblog
昨日の WBC日韓戦、肩が凝った。

見ている間にどんどん凝った。

まるで自分がバットを握っているみたいに、一球ごとに力が入る。

終わった時にぐったり疲れた。

でも勝って良かった!

今ページを開いているのはギリシャ神話だ。

呉茂一著“ギリシャ神話”

学術書でもある この上下巻、読みにくくはない。

神々の親分ゼウスと、その子分の神々。

ゼウスもゼウスなら、子分たちも子分たちだ。

縦横無尽、やりたい放題、好き放題。

人間よりもはるかに人間的。

今度公演に行くブルガリアの隣の国だから

ギリシャ神話を勉強して行くのは礼儀だろう。

と言うわけで、読み直している。

詩を書くものは

2009-03-24 13:19:37 | Weblog
詩を書くものは いつも

腕のなかに やわらかな赤ん坊を

抱いている。

つやつやした黒い瞳(め)に

見入って――――

目の前の幸せの足を

知らずに踏づけてしまう。

滝口雅子

WBCを見ながら、詩集を開いていたら

こんな詩にめぐり逢った。

試合の方は拮抗している。

3対1。

学習院のチョコレート

2009-03-23 12:08:37 | Weblog
どういう経緯でここにあるのか分からない。

大学時代の先輩や後輩が

いつも何人か、劇場に足を運んでくれている。

その誰かからのプレゼント?

笙を演奏してくれた、東儀雅楽子さんからの

おすそわけだったかな?

どこに売っているのかは分からない。

でも何だかうれしい。

何だかおいしい。

やはり大学の先輩が翻訳した芝居

『イリノイのリンカン』を昨日観た。

奴隷解放した、あのリンカン大統領の半生の物語だ。

玉石混淆。

登場人物たちがもっと熱い血を流してくれたら、もっと面白かったのではと、

ちょっと生意気なことを思った。

今 WBCを見ている。

リンカンの国、アメリカとの準決勝だ。

7対4で日本がリードしている。

応援している僕は、チョコレートをほうばっている。

何だかやけにうまい!

酔漢

2009-03-22 14:14:27 | Weblog
“孤独は人の心のふるさと

恋愛は人生の花

どんなに退屈であろうとも、この他に花はない”

坂口安吾。

好きなセリフだ。

『百年の孤独』という焼酎がある。

名前がいい。

皇太子妃 雅子さまもお好きな

琥珀色の この麦焼酎がうまい!

僕は水割りにして、レモンを一滴落として飲むのだが

雅子さまはロックかな?

それともストレート?

わからない。

先日 友人が、僕の語りを観に来てくれて、その時いただいた。

大事に味わっている。

心のふるさとを噛みしめているわけではない。

ただ、けなげな小さな花の微かな香りの中を

ふわりと浮いているように味わっている。

要するに、酔っぱらい。

準決勝

2009-03-21 12:06:54 | Weblog
日本はやはりアメリカには歯が立たないだろうなぁと思っていたら

昨夜テレビで、

知り合いの元巨人軍のピッチャー 高橋直樹さんが

明るい表情で解説していた。

手強そうな相手の投手のことを

“あれくらいのピッチャーは日本にもいますよ”と

あっさり云う。

ゆったり云う。

えらく安心してる風に見えた。

本当かなぁ?

期待していいのかなぁ?

素人の僕としては、失礼な疑いの目を向ける。

しかし彼は、大リーグの解説者だ。

説得力がある。

そうか、よし、23日の準決勝、期待することにしよう。

選手たちの表情も一段と引き締まってきているし‥‥。

これは何とも楽しみになってきたぞ!

白い花

2009-03-20 12:50:55 | Weblog
咲きはじめた庭のプラムの木の白い花が、可愛いらしい。

今日は春分の日。

春分の日は“自然をたたえ、生物をいつくしむ日”と、広辞苑にある。

秋分の日は“祖先を敬い、なくなった人々をしのぶ日”とある。

今日はボタもちを食べる日でもある。

ボタもちは春分の日。

おはぎは秋分の日に。

どちらも同じものだが、呼び名が違う。

牡丹は春の花。

萩は秋の花。

季節のうつろいをいつくしむ日本人の心根は、きめが細かい‥‥。

ブルガリア

2009-03-19 12:13:33 | Weblog
正式には、ブルガリア共和国。

いったいどこにあるのかと思ったら

トルコ・ギリシャに隣接している。

首都はソフィア。

ひどい方向オンチの僕としては

地球儀を探しまくった。

9月に行く国だ。

去年、池袋の小劇場で少し話題になった

チェホフの2本立て

『ひとり語り』と『ふたり芝居』を持って行く。

チェロの生演奏が僕は好きだ。

国内の旅に先立ってのブルガリア公演。

2週間ほど。

ブルガリアは、“YES”は首を横に振り、“NO”は首を縦に振るという。

変なお国柄だ!

4.5年前、撮影でペテルブルグへ行ったが

“モスクワ駅”があった。

モスクワ行きの駅を、ペテルブルグ駅と言わず

行き先の駅の名で呼ぶ。

なんだか変だ。

今回の“YES”と“NO”もなんだか変だ。

ちょっと心配‥‥。

知らない街で道に迷うのが、実はもっと心配。

ローズマリーハニー

2009-03-18 11:54:04 | Weblog
ローズマリー入りのはちみつをいただいた。

フランス産だ。

バタートーストに塗ってみた。

美味!

コーヒーにも入れてみた。

まろやか!

家の庭にも小さな木があって、いつも元気にしている。

魚や肉料理に欠かせない。

葉や花のエキス?は、リキュールにも入っているらしいが

はちみつに入っているのは、初めて味わった気がする。

きっとフランス料理にも、大事な調味料なのだろう。

そう云えば、喉が痛い時のうがい薬も

Beeプロポリスだ。

これは良く効く。

僕の常備薬だ。

みつばちさん?いろいろお世話になります。

ありがとう!

魯迅(ろじん)

2009-03-17 14:48:03 | Weblog
作家 大江健三郎さんが

日本の芝居について語ったものを

僕は殆ど目にした記憶が無い。

ところが『パイパー』という野田秀樹の舞台を観て

感想を述べておられる。(今日の新聞)

100年後の地球人が火星へ移民する話だ。

その中で大江氏は、魯迅から受け止めた

懐かしく重い主題を連想させられたとおっしゃる。

“絶望は、そして希望も、人間が頭の中で作り出した絵空事に過ぎない”というセリフに。

火星へ行っても人間はオプティミズムとペシミズムを繰り返す。

移民数百年後、街を元の火星に戻そうとして

生き残りが植物を芽ばえさせ

新しい食料に育てる努力を始める‥‥。

その行き先に、微かな光を現して幕はおりるようだが

僕はゲーテの『ファースト』の終盤を連想するのですが

大江氏は魯迅を連想された。

恐怖に満ちた未来像について『考えた』と述べています。

そして最後に彼は“世界の終わりに向けて、なんとかリアルな想像力を働かせ続けるのは、劇作家や小説家の仕事です。”

と結んでいます。

魯迅を読み直してみたくなった。

『阿Q正伝』や『狂人日記』などを。