西沢利明の俳優ノート

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あそび心!

2010-03-05 17:49:53 | Weblog
丸谷才一さんは

吉田健一さん(写真)がお好きだったようだ。

趣味として探偵をやる、趣味として文学をやる!

しかし玄人以上なのだ。

イギリスの話だ。

アマチュアだから、自由だし、遊び心があって、

レトリック(修辞学)が縦横無尽なのだろう。

吉田さんは、イギリスのアマチュアリズムの実物だったと仰有る。

ケケケケと笑って酒をのんだりしてらしたそうだ。

日本人は明治以降、遊び心、言い換えればレトリックをなおざりにして来た。

イギリスで生活されて、自然に身についたアマチュアリズムとレトリック!

チャーミングな英文学者は、吉田茂のご子息ですが。

彼から多くを学んだと丸谷さん!

人は人から沢山学ぶんですねえ……!

むか~しの日本語!

2010-03-05 12:42:35 | Weblog
大野晋さん(国語学者・学習院大学名誉教授・写真)は、

日本語の語源はタミル語だと仰有る。

日本の古語と語感が一致すると。

丸谷さんは『古今』から『新古今』までの和歌にお詳しい。

タミル語が昔の日本の言葉と実によく対応していると、

大野説を支持しておられる。

「あわれ」は「avalam」、

“受苦”という意味があるそうだ!と。

英語の“Pain”には、受け身の苦しみは感じられない…と。

“思考のレッスン”を再読している……!