高樹のぶ子のSIAブログ
ウランバートル、非常事態宣言
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/2d/e6a3c24a7aea8e7dcea4628b0d9e67a3.jpg)
モンゴルから戻ったのがつい10日ばかりまえです。
ロケのスケジュールが、7月後半になっていたら、今回の暴動に巻き込まれていたかも知れません。
同行した里山デレクターからのメールをあけて、ビックリ。
あの静かな町が、非常事態宣言です!
あわててニュースのサイトをのぞくと、400人からのけが人で、軍隊も出ている様子。
有能なモンゴル人のコーデイネーターを紹介してくださった、毎日放送の三多さんが現地からレポートしておられました。多分、コーデイネーターのバトスフさんも一緒でしょう。
あのとき、月末にはモンゴルで地震がある!と預言者が言っているとのことでした。
地震ではなくて、暴動でした。
私たちがロケしていたときも、選挙で大変でした。
しかし、こんな暴動に発展するとは想像しませんでしたが・・
そんなことより、暑さに参っていました。
それでも、政府への不満はあちこちで感じ取れました。
たとえば、道路ですが、昔ちゃんとあった地方への舗装道路が、全く使えない状態に掘り起こされているのです。
きれいに舗装するために、一斉に何十キロも、表面を引き剥がしてしまったために、砂利がむき出しになって、全く車が走れない状態になってました。
舗装工事をする場所だけを剥がして舗装しなおせばいいのに、多分、剥がすだけの工事業者が、一斉にやってしまったのでしょう。そのまま放置されてずいぶんになるそうです。
おかげで私達も、10時間の悪路を走るハメになりました。
国民のことはあまり考えられず、業者と政府との関係で、事が決められていくようです。
当然、国民にも不満が溜まっていきます。
社会主義から民主化へと進んではいますが、二大政党という以前に、多党乱立のようですし。
ウランバートルの街中の写真より、のどかな草原と、遠くに散らばるゲルの集落写真のほうが心安らぎますので、皆さんも見てください。
高樹のぶ子
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恐竜は巨大隕石の落下で滅亡。
人類は、自らを滅ぼすかも!?
危うく動乱に巻き込まれるところでしたよ・・。
ご帰国後に直ぐにモンゴル選挙ニュースでしたから・・・へぇ~?と驚きました。
二、三日前のNHKラジオの報道では、乱立と云うより与野党勢力拮抗している、と伝えてました。
あちこちから同時蜂起した状況の様です。
国連でもモンゴルの状況に西側各国は対応に苦慮しているでしょうね。
それにしても道路の剥離工事は不自然でしたね?
睡魔が襲ってしまい・・。
つまり、道路の劣化したアスファルト部分を剥離し、それを工場の加熱窯に入れ、少し新しいアスファルトピッチを加えて加熱撹拌し再生利用。
既に舗装はリサイクルが完結しているのです。
不自然な道路状態は計画的に政府軍の、アクセスを妨害する目的だった可能性が有りますね。
数の多少に関係なく反体制派は、何と言っても初期は、ゲリラ戦で政府軍に対して有利に対抗するしかないですからね。
しかし膨大な中古アスファルトは何処に消えたのでしょうね?(苦笑)
この写真を見ているとそんな事態が想像できませんが、、、
神戸の地震で亡くなった方に、たまたま、神戸に旅行に出かけていた方がいました。墜落した飛行機に、たまたま、キャンセル待ちで乗ってしまった人の話も聞きました。輸血や、止血剤、注射針の使いまわしで肝炎ウイルスに感染してしまった方も、そうですね。ちょっとしたこと、ちょっとしたタイミングです。そう言えば、交通事故も多くは、そうでしょう。
いつ終わるかわからない人生。遊んでばかりはいられませんが、楽しみを、あまり先延ばししないで、良い想い出を作りたいもんです。
モンゴルのニュースサイトを調べると最近の情報は少ないのですが、与野党の連立政権で野党が役割を果たしてない様です。
与野党伯仲だが、大政翼賛会のような状況とか・・。
汚職が蔓延り、日本と同様の状況の様ですね。
道路の剥離は政権側が、在野勢力に首都ウランバートルを急襲されないために、アクセスを不便にした可能性も有ります。
モンゴルの牧畜の状況は数年前から、放牧頭数過剰等で、とんでもないゲル生活になっていたのは、テレビの特集番組を見て知ってはいましたが、現政権や官吏は自己防衛のみに走っている様ですね。
日本とて同じようかもの。
今回の経済危機の認識も甘く、少なくなった年金とて、いずれ紙屑になってしまう可能性大の有り様ですよ、団塊世代よ!何とかしよう!ホントだよ!
では老いた我々に何ができるのか?
思い切った荒療治で経済政策を発信するしかない。
エネルギー関連国のオイルマネーや金産出マネーや、年金マネーで、投資資金の溢れた市場、この際市場原理に任せず、一時的に商品取引規制しかないと思いますね。
このモンゴルの風景、僕にはゲルの集落はいわゆる細胞の様に見え、極寒の砂漠化した草原では、計画経済政策も致し方ない環境のようにも思います。
昨年からの日本や西側の市場経済発も似たような同じ状況でしょう?
この暑さに刺激され熱く語ってしまいました。
今日はホント熱いです。う~っ?外は熱風が吹いています。