高樹のぶ子のSIAブログ
コルレオーネ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/4c/8685909922533b05eedfc36cc3e0ca69.jpg)
イタリアの若手フォトグラファー、コルレオーネが彼女を連れてやってきました。
彼女はアントニアという舞台作曲家。
不思議なカップルでした。
これから日本の作家を撮影するのだそうで、私がとりあえず最初だったようです。
彼の仕事は、世界中の作家のポートレートを撮っているようです。
日本とイタリアで個展をひらくのだそうです。
日本の女流作家のアンソロジーがイタリアで出版されて、初めて日本にきたと言ってました。
京都から福岡に入ったのですが、日本語は全くだめで、英語だけをたよりに、やってきました。
私が多少英語が話せるので、待ち合わせなどが出来て、やれやれ。
おまけにケータイをもっていないので、ちゃんと来れるかどうか・・
ま、無事待ち合わせの場所に現われてほっとしました。
撮影は順調でした。というより、自然体での撮影なので、注文もつきません。
面白かったのは、個展の会場で作家の声を音楽にして流したいという、彼女の方。
なんでもいいからしゃべってくれ、というので、あれこれ日本語で勝手に喋ってると、二人は全く理解できないのに、楽しそうなんです。
アホちゃう?なんて言っても、意味がワカラナイので、ただニコニコしてます。
で、意味が解からなくてもおもしろいか?と尋ねると、私の声と言葉は凄く音楽的なんだそうです。
そんなこと言われたこともないし、そんなはずも無いと思っていますが、言葉の「意味」が消えると、純粋に音声だけになり、異星人が音楽を口ずさんでいるように聴こえるのでしょう。
オペラファンの私にとっては、ドイツオペラより、フランスオペラより、やはりベルカントの国のイタリア語は音楽に乗りやすいし、とても音楽的な気がするのですが、私がそういうと、イタリア語はちっとも音楽的ではないそうです。
多分、意味が邪魔をしているんでしょう。
東京での個展で、わけのわからないノイズ系音楽が流れていたら、多分私の声を加工したものです。
そうか、言葉の意味を洗い流して、音声としてのみ、聴くこともできるのか・・
異星人・・ではなかった、イタリア人アーテイストとの出会いは、なかなか面白かったです。
高樹のぶ子
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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僕ものぶ子先生と同じ意見で、イタリア語のほうが日本語よりはるかに音楽的だと思います。
それで、コルネオーレさんが、のぶ子先生が語る日本語をなぜ音楽的と感じたかを、探求するために、あらためてトークブログのいくつかじっくりと聞いてみました。
のぶ子先生の語りには、独特のゆっくりしたリズムと絶妙な間(ま)がありますね。それとこれが一番大切なことだと思いますが、すべての言葉が、決められた台詞の棒読みではなく、のぶ子先生の心の奥の方から発せられていると思いました。ゆっくりしたリズムと間はそのための不可欠な要素となっているのです。だから発せられるすべての言葉にのぶ子先生の魂がこもっているということです。コルネオーレさんは、言葉の意味はわからなくても、それを感じ取られたのではないでしょうか。つまり心(魂)のこもった音楽のように聞えたわけです。
以上、僕の勝手な推測を述べてみました。
でも、「アホちゃう?」という言葉が音声になると、意味のわかる日本人は、笑っちゃうかもしれませんね(^^)
先週の半ばに職場で嫌な事があり、とうとう高樹先生の御主人の同業者のお世話にならねばならないはめになって、へこんでいた私にとって今日の話題は、ほっこりできる内容でした。
ちなみに、ほっこり、とは京都弁で「安心する」といったような意味です。アホちゃう?だけじゃなくて、ほっこり、という言葉も音楽にしてみたら面白かったかも。意味を失っても、安心感を与える音声に変換されてたりして・・・。
コルリオーネさんの彼女はひと周り年上の、ゴッドマザーの雰囲気ですね・・。
昨今はこのタイプのカップルが増えているのでしょうかね?(微)
確かにふっ~、不思議なカップルに見えます、ふう~っ・・。
若者のスキンヘッドもEUでは、流行っているのでしょうか?
言葉が理解できない場合には、音の繋がりの雰囲気を楽しむより仕方ないでしょう。
僕には多分稀ですが旧知の女性の語り口で、とても音楽的に聞こえますが、この彼女、世俗的にもいろんな面で、なかなか好い女かも知れません。
高樹さんについては昨年の九月一日~二日?のラジオ深夜便のイメージが強く、あの時はあれ~?と僕の作家の認識の間違い何だな、と思いながら聴きました。
何だか不思議なトークで、この人は企みが有りそうだけれども、それがよく判らないし、いったい何を考えているのかと・・・。(笑)
高樹さんも後にお認めでしたが、何やら企みを感じさせる雰囲気がお有りになり、かなり警戒信号を感じてしまいました。(笑)
しかし考えてみると、小説家は常日頃からストーリィを考えたり、出来るだけ奇妙に生きる運命でしょうから、それはそれで好いことなのでしょう。(苦笑)
完熟した葡萄を収穫するときに、突然、袋からヤモリが出てきたりする事が有り、そんな感じの危うさが有ります。こ、これは失礼なことをヤモリだなんて・・。
この可愛いヤモリは完熟した葡萄に、寄せ付けられた昆虫を狙っています。
我が家の異邦人、スキンヘッドのミゲル君を、昨日はドビュッシーを日本に紹介した、実業家故大田黒元雄さんの元自邸の公園へ、次女とビールと昼食持参で連れて行き、緑と池が美しいと喜んでました。
その後の行きつけカフェでは、フランス在住経験十年の知人のアパレルの豪傑叔母様と、何やら積極的に会話していましたね。
昨日の早朝、サッカー・ヨーロッパ選手権でスペインがドイツを圧倒的に破り、44年ぶりに優勝、我が家もご機嫌でした。
彼がワイフに持参した、キューバのピアニストとスペインのギタリストの、コラボレーションは中々爽やかで好い音楽です。
スペイン語の電子辞書を多用し、その項目を指差ししてコミュニケーション、便利です。(苦笑)