高樹のぶ子のSIAブログ
SIA-DAYの準備
今週末土曜(13日)のSIA-DAYインド編の準備をしています。
短編「ニーム」を発表した新潮が、家に届き、あらためてヤーダブさんの
「子犬」と併せて読んでいるところです。
この短編二つは、RKBのすばらしいアナウンサー二人が、当日、朗読してくださ
います。
フォトデッセイの準備、レクチャーで取り上げる写真なども、選定を終えて、
一息ついていますが、心苦しいのは今回も、参加申し込みを頂いて、お断りせざるを
得ない方々が出てしまったことです。
私の妹とその友人が、「おやつSIA」と「舞台装飾」を担当してくれて、これはかなり
苦労をしたようです。
なにしろインドは遠いですし、イメージとしてのインドは、牛とか・・牛を舞台に上げる
ことは出来ないですしね・・
おやつはいつも、二回目の休憩時間に、その国の飲み物と一緒に出されますが、
今回もインドの庶民たちが飲んでいる「お茶」が出されると思います。
おやつそのものも、地元のインド料理店に協力してもらっているようです。
こうした協力がなくては、SIAも味気ないものになってしまいます。
「五感で浸る」のがSIAなので、味や舞台もとても大事になってきます。
インドは「代理母」が世界でもっとも多く行われている国です。
その社会的な背景についても、お話できると思いますが、昨日は代理母と
生物学上の両親との間の契約書を翻訳しました。
良く出来ています。
私の一番の関心は、「不完全な身体の人間」が体内で育っているとき、どうするか。
そして、代理母が途中で止めたくなったとき(出産が怖くなったり)どうするか。
などでした。
こういう場合も含めて、かなり細かく契約事項がありました。
このような契約書は、滅多に手に入らないとおもいます。
写真は作家ヤーダブさんのふるさとアーグラの「アーグラ城」からの眺めです。
右の遠くにタージマハールがありますが、写真では良く見えませんね。
高樹のぶ子
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科学の発達と、富の偏在。世界史の最先端を担っている私達の哲学が問われています。他人事ではない、私に向けられた問題です。こうコメントしながら、偽善か、欺瞞か、の声が聞こえます。
『マハーバーラタ』を読む機会が与えられ、ゆっくり、ゆっくり進めています。あまりの壮大さに、感じる力が麻痺しそうです。
SIAインド編が、実り豊かなものとなりますよう祈念しつつ、先生、皆さま方には、どうぞご自愛くださいませ。
日本産科婦人科学会は主に妊娠・出産に対するリスクの問題を軽視していることを挙げ、代理母出産を認めないという結論かもしれませんが、現実に子宮に問題があって自ら出産が不可能な場合でも、何としても子どもが欲しいからと、代理母に依頼する現実があります。
日本国内で表面に出ているのは、諏訪マタニティークリニックの根津八紘院長の所。根津八紘医師が、母親に女性ホルモンを投与し娘のための代理母にした、という特殊な代理母出産を実施したことが公表されました。根津医師が公表したものだけでも15例あり、昨年もあったと思います。
また、海外での代理母出産も、日本人が米国で実施したものだけで100例以上あるとされますね。
このところ、インドで代理出産する方がアメリカでの代理出産にかかる費用の約3分の1の負担ですむということで、現実に実行している方がいらっしゃいますが。
これについての賛否両論。市民レベルでの本音のディスカッションがさらに必要だと思います。
皆さんは、どう思われますが?
もちろん、出産のためには絶対的に必要な臓器ですが・・
精神性とは別個のもので、性の快楽を生み出すものでもなく(性はもっと多面的な精神性に負っていて、分析不可能なもの)、ましてや子宮を無くしても女性であることに何の変化も無いのです。
あまり複雑な臓器であれば、精神の影響を受けて、かえって妊娠を全うできなくなるので、臓器の中でも「独立性」の高いものとして作られているのかも知れない・・などと想像しています。
最早、議論をしている場合ではなさそうです。法的面では、契約書に於いても、十分な対処がなされている様子。精神的なサポート対策をしっかりと確保しなければなるまい、と思います。特に、生まれてくる子供、成長していく子供の精神面でのサポートは、育てる親への精神的サポートと共に、必要。代理母の役を担った女性に対しても然り。
とは申せ、実は、人間とは、底のところで、非常に強い、そう思っています。生きる活力が、奥底から湧く仕組みになっているのだと思います。多くの選択肢の中から、ある選択をした責任を覚悟し、自分の人生を自分で切り開く心構えが、今後更に求められていくのかもしれません。そして、自分とは違った選択肢を選んだ人々に対する理解も、今まで以上に必要となるのであろうと思います。
ところで代理母という手段を使っても、自分達若しくは自分の子孫を残したい欲望、僕は何らの疑念もなく反対の考えで過ごして来ました。
ただ代理母を実母がしたケースの場合は少し迷いましたが、その欲望の本質は同じだと考えてます。
昨今、世界的に田圃の蛙や畑の蛙が激減してそうです。
原因はアストラジンの含有した除草剤の為に、オスがメス化して正常な繁殖力が失くなり、どんどん蛙は激減しているそうです。
もちろん、除草剤のアストラジン汚染は、お米や小麦粉や大豆や野菜から人も汚染しています。
草食男子とか呼んで喜んでる排卵の止まった、中高年女性も多いようですが、若い日本男子の精子数も確か、自然生殖能力ぎりぎりの6~7千万とか、昔の男性より半減近い数字です。
20年も前の淡路島の猿のデータも、米国産粒小麦の餌で奇形発生率10%以上でした。
既にEUは6年前にアストラジン禁止をしていますし、早急に日本政府もアストラジン除草剤は禁止するよう勧告すべきです。
この長年のご時世で、自分が幸せとは程遠く不幸だからと言って、世の中全体の不幸を喜びそれを認める風潮は、生きる礼儀を知らない人物だと思っています。
尚、田園のある里の人家の周りが好きな百舌鳥は、餌の蛙や昆虫からアストラジン汚染を受けてるせいかも知れません。