フランスでは5月1日にすずらんを贈る
という風習があるらしい
古い風習だと思うけど
今も、途絶えてしまっているわけではない
みたい
香水マニアになり始めの頃に
ミュゲ・ド・ボア/ コティー
ミュゲ・ド・ボヌール/ キャロン
という2つの有名な香りに出逢った
当時私が持ってたボトルのタイプはこれ
ミュゲ・ド・ボア(森のスズラン)
ミュゲ・ド・ボヌール(幸せのスズラン)
可憐だけど凛とした香りが印象的で
その香りを愛用するようになってから
フランスの風習みたいなことも知った
忘れられない出来事
渋谷・東急東横店の
コティーのカウンターで香水を買っていたら
おじいちゃんが隣で怒り始めた
店員さんが
「これはすずらんの香りでございます」
と説明していて
おじいちゃんは、そのサンプルを嗅いで
ほどなく、怒り始めた
「きみ!こんなものが、すずらんの香りかね?」
と、きつく言って
北海道のすずらん畑の可憐な花の香りを
嗅いだ時の、あのかぐわしさが、なんやかんや
キミはあの素晴しさを知っているのかね?
こんな、抹香臭い、アルコール臭い
きついにおいとは違う。。。
みたいなことだった
店員さんはただ黙って聞いてた
まだ、20代だった私は
「おじいちゃん!
これは香水やからさ
当然アルコールやん
そんなに生のすずらんがよければ
すずらん畑に住めばいいやん」
と、心で思ったけど
もちろん言わなかった
おじいちゃんは
「香水なんかであの素晴しさは表せない」
と言った
そりゃそうだ
香水は、別に、生の花の香りを再現するための
ものではなくて
皮に素敵な香りをつけたり
人の肌に素敵な香りをのせて
楽しむ為の物なんじゃないかなと思うんだけど
生の花は素晴しい香りだけど
でも、やっぱ、それは持っても一週間
でしょ?
生花には生花の良さ
香水には香水の良さ
が、あると思うんだよね
香水が好きだから、なんか、悲しかったな
それに、日本って香水に対して
悪いイメージ持ってる人
多いな~~って、今でも思う
マニキュアもそうだったけど
ネイルサロンもたくさん出来て
爪のお洒落は市民権を得て
それほどでもなくなった
香水は、まだまだ。。。
だから、つけなくなるし
つけないから、上手につけられるように
なりにくいし
で、上手じゃないから
つける量を間違えたりして
香水ぎらいも増えるし
悪循環
あのおじいちゃんは
どうしてるだろ?
話にきくところ
すずらんの香りは、実はあんまり
香水にはむかないか、
それほど香りがしないらしい
だから、調香師がイメージで
すずらんの香りを合成するそうだ
多分、すずらんベースで1番有名な香りは
ディオールのディオリシモ
(これはトワレじゃなくてパルファムを
強力にお薦めします!)
日本でも絶大な人気でした。
きっと今も。。。
私が高校生の頃
大学生のお姉さんたちには
サーファーファッションとニュートラが大流行で
つけてる香水はサーファーはフィジー
ニュートラはディオリシモに人気を二分してた
私はどちらも好きな香りです
ディオリシモは清楚だから
男性にも人気だったよ
そんな、おじいちゃんの出来事もあったけど
その後も私は
ミュゲ・ド・ボアもミュゲ・ド・ボヌールも
ディオリシモも嫌いになんかならないし
どれもボトル一本なくなるまで愛用したよ
ミュゲ・ド・ボヌールとディオリシモは
パルファムでね
5月生まれのお母さんや
奥様や恋人がいる男性は
ミュゲの香り
(他のブランドもいくつか出してるから)
を、贈ってみるのはいかがですか?
清楚な軽い香りが多いから
あまり香水になれてない人も
きっと嫌じゃないと思うし
ハンカチにつけたり
部屋のカーテンにつけたりも出来るしね
もちろん男性も
「なんか、**君て、ほのかにいい匂いだね」
って言われると思う
メンズ香水が苦手な人は是非!
すずらんは観た目も香りも
とても可愛いね
よく見ると、ほんと、鈴の形をした蘭
だなぁ