老人ホームの入居者に職員が虐待をしている
というニュースを見ました
ちょっと前、映画館で
階を間違えた70歳ぐらいかな?
初老って感じだけど
おしゃれな人だなという女性と
話す機会がありました
私も階を間違えたのです
てか、従業員さんの説明不足かな
その人は、階を間違えちゃったから
もう映画開始時間には間に合わないかも
ってすごく不安そう
私は
「大丈夫ですよ、映画は最初
10分ぐらい宣伝ですから」って言って
一緒にその人とエレベーターに乗り直して
同じ階で降りた
すると、また違う階を教えられたみたいで
また違ってた
その人は
「あぁ、もうだめだわ。最初から見れない」
って弱気で
私は
「大丈夫です、大丈夫です」
と励まし続けた
その人とエレベーターで
少し話すことになって
すると
「年金もらってるから、肩身がせまい」
とか
「若い人と接したり、若い人がたくさんいる
人混みが怖い」
とか
「あなたと話すと元気になるわぁ
ありがとう」
とか
言ってくれました
私のことを、だいぶ若いと
思っていたようです
私は
「世の中の、若い人のほうが値打ちがある
みたいな風潮はいけませんよね
これまでちゃんと払ってこられたから
いま、年金をいただけるのですから
堂々としてください」
と言ったら、すごく喜んでた
私も、いまの年齢になって
その女性の気持ち
少し理解できます
映画の頭がちょっと欠けたぐらいで
と、10代、20代の人なら
思うかもしれません
でも、年配者は
そういう
一つ一つのことが重なると
ますます、自分はもう年寄りだ、、、、と
落ち込んでしまうのです
若い時にはどってことないことが
歳を重ねると、とても大切な大きなこと
なんですよね
年齢を重ねることは自然なこと
なにも悪く感じることじゃない
だけど、実際に体が弱くなったり
周囲から、ひとまとめに「年寄り」
として扱われると、弱気にもなります
今日見た、虐待映像の中で
被害者の家族が「暴力です」と
言っていますが
単なる肉体への暴力じゃないところが
本当に嫌なものを見てしまった感じです
か細い老女に
無理に早く食べさせようとしたり
首をしめたり
体をヒョイと抱き上げて
ベッドに物のように寝かしたりして
乱暴なのです
圧倒的な腕力と存在の前に
その女性はなす術もなく
精神的な暴力も
たいへんに罪深いです
その映像の職員はそれで給料をもらっている
あってはならないことです
その被害者のご老人は
お一人では生活が困難な状態
体の大きな、自分よりずっと若い男性に
そんなことをされたら
毎日どれだけの恐怖を感じて
らっしゃることでしょう
可哀想すぎますし
当然の権利として
家族が訴えてあげなくちゃ
もちろん、その男は
いつか年老いて体が悪くなり
同じことを誰かにされます
だけど、今の時点で
早く対処しないと、そのご老人は
恐怖と孤独で
死んでしまうかもしれません
本当に嫌な映像を見てしまいました