文明が、たった１つ残してくれたコメント

Facebookに、私はこんなことを書きました

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生きた証
2012年6月19日 1:39

２０歳ぐらいの頃
コンパニオンがいる、新大阪の大人なお店で歌ってた。

ある日のお客さんに
「なんで歌なんか歌うとるんや？」
と聞かれた。

「好きだから」
と答えたら
「嘘つけ！金の為て言わんか！」
と怒られた。

お金儲けの手段にジャズシンガーって
あんまりいい手段じゃないと思うんだけどね。

でね、人間って色んなことやるじゃん。
つらいことあってもやめないじゃん。
なんでかな？て問うけど、きっと
「人はみな生きた証」というものを
どこかに求めてるんだと思うのよ。

例えば自分の居場所が欲しいってことも、
つらくとも歌い続けることも
生きたという証が欲しいからじゃないかな？って。

オリンピックだってさ
どうやったってボルトが勝つと
ほぼ決まってる試合でも
それでも、みな走るじゃん？

オリンピック出るだけですごいことだけど、
１番はほぼ決まってる
みたいな試合でも棄権しない。

それは、やっぱり、自分が生きた証を自分史に刻む為
なんじゃないかな？と思うんだよね。

「自分の生きた証を残したい」って、素敵なこと。
純粋にそれが出来たら、例え１番じゃなくても、
その人は人生の勝利者だと思う。

私にはそれが歌だった。
小さい時にそれを見つけられたことはすごい幸運。

その幸運への感謝の道を歩んでるんだから、
困難なことも、ただ苦しいわけじゃなく
素敵なことなんだよね。

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小川 文明が書いてくれたコメント

「 チャカ、なんか涙がぼろぼろこぼれてしまったよ。
おれも、きっとそうなんやと思う。ありがとう、おおきに。」


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文明が亡くなって、しばらくたつけど、
毎日，彼のことを想い出すよ。
いっつも、笑顔。
くっしゃくしゃの笑顔。
笑顔しか想い出さん、そんな人って
すごい才能やな？

めっちゃ頭ええし、いろんなことを
敏感に感じられる繊細さを持ってるくせに
それを「あほ」で包んでコーティングして
いっつも、ニコニコ笑て、ええ感じで
周囲に気を使わさない、そんなやつ

ふみあきちゃんと呼ぶ、数すくない一人と思う。
「まぁ、なんでもええけどな」と、許してくれてた。

同い年で、誕生日も近くて
関西時代、出逢った時は
お互い２０歳ぐらいやった。

彼と私は、一緒に演奏したことは、ほとんどない。
なのに、何だか縁があって。

私はお酒飲まないのに、たまに行った飲み屋で
ばったり遭遇したり。

どんな時でも、同じ様に、妙に変らず
接してくれた、最高のやつ！や

今、思うと、私が書いたこの文章に
こんなコメントを書いてくれてたということを
じっくり考えると、胸に、さらに迫るものがあるよ

私は魔法使いちゃうし、彼が亡くなったことを
どうすることも出来ないけど
嘘もなく、変な気を使い合うこともなく、
でもお互いを認め合ってた、友達やから
出逢ったことそのものに、心から、全身全霊で
感謝してる

あんな、おもろい、ええやつに
出逢わせてもらえて
良かった

文明ちゃん！
ありがとう
こちらこそ
おおきに