ツレとご飯食べとって
「この世で、初めてナマコを食べた人って どんな人やろなぁ?」
という様な会話をしたことがある人は、少なくないやろ思う。
その手の話題が出る度に、私は
「ぜったい、らもさんみたいな人や」と想い出す。
鬼才、天才、イってしもてる人、などなど
らもさんは色々な言葉で形容され、そのどれもが
一言でいうと「尋常じゃない人」という意味やけど
私はなんか、それだけではらもさんを表し切れてない
気がする。
彼のことは、著書、テレビ出演時、など、
でしか知らんけど、どんな時にどんな非日常な
ことを話していても、彼は「かいらしい」。
(可愛らしいではなく、かいらしい)
解説で、山内圭哉さんが「透明感」と表現していらっしゃる
感じが「それ」やないかと思います。
この「かいらしさ」をはずして彼のことは表せないと思います。
関西の男性独特の、でも、らもさんだけの「かいらしさ」
って、すごいパワーやなぁと思う。
それで、全ての「えぐさ」も「悲惨さ」も「酷さ」も、
「これはこれで良かったんちゃうか?」と
思わしてくれるからだ。
そして、その「かいらしさ」が好きになれない人からは
らもさんは、ギリギリのところでわかってもらえず、
単なる「変な人」に分類されてしまうだろう。
あ、この作品は、なかなかおもろいです。
短編集です。
なぜ「白いメリーさん」が、この短編集のタイトル作品
なのか?は、わかりませんが、話の1つ1つは
最高の時間つぶしになります。
作品に、テーマの一貫性があるわけじゃなく
どこか尻切れとんぼだったりもするけど、らもさんの
作品やなぁと思う。
エッセイ集や、なんかようわからん本は3冊ほど読んだことが
あるけど、小説は初めて。
そうそう、その「なんか、ようわからん」感じも
らもさんの「かいらしさ」で、時間が持ってしまうねんね。
ぼ~~っと読んだり、ちょっと飛ばし気味に読む癖の
ある人は気をつけて下さい。
いわゆる普通の発想で物事が進行しないことがあるから
まじで、洒落にならんタイプの
「なんだか、よく、わからないんだよね」
に、なってしまいますんで。