左から張って、すかさず両手ではさみつけるように押っつける。
押し込まれた安美錦がたまらず肩すかしに来ると、鋭く足を送り、引き足の速さに定評のある相手を一気に土俵の外へ。
「差し手を(押っつけで)殺せたので、はたきにも付いていけた。
動いていると思う」と豪栄道。
2秒5の攻防の中に状態の良さがにじんだ。
裏付けは場所前に流した汗にある。
夏場所後に左肘を手術、名古屋場所では左脇腹骨折と、しばらく十分に稽古を積めないまま本場所を迎えていたが、今場所前は体調万全。
充実の時間を過ごすことができた。
その稽古場で磨きを掛けたのは、立ち合い。
師匠の境川親方(元小結両国)が「押し込む立ち合いを課題としている。
まわしは攻め込んでから良い所で引ければいい。
稽古場では馬力で圧倒する勝ち方を目指すべき」と叱咤(しった)すれば、本人も「相手の間合いで立たないことと、踏み込んでから二歩目、三歩目の動き」をポイントに強化を図ってきた。
もちろん、全てはさらに上の番付を目指すため。
「常に向上心を持たないと。
今のままでいいと思ったら番付は下がる」。
同級生の妙義龍に先に関脇で2桁勝利を挙げられ、持ち前の負けん気に火が付いたか。
不戦勝を含むとはいえ、これで三役9場所目で初めて初日から4連勝。
場所前に誓った「悪くても二桁勝つくらいの気持ち」で白星を伸ばしていく。
(宝田将志)
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