戦乱が続くアフガニスタンで約30年ぶりに国勢を把握するため、人口と経済統計の調査が進められている。
旧ソ連の侵攻を受けた1979年以来初の試みで、「国造りに欠かせない」と意気込む政府幹部。
治安の懸念が絶えず、民族対立を背景にした抗議デモも起きるなど困難な作業が続く現場の聞き取り調査に同行した。
■携帯やパソコンも
「この家庭は何人家族ですか」。
乾燥した気候で砂地が一面を覆うアフガン中西部ゴール州の州都チャグチャラン。
女性調査員のハジラ・バシールさん(18)は10月中旬、調査用紙を片手に一軒一軒、訪ねて回った。
泥のれんがで建てられた家の玄関先に白いスカーフ姿で現れた少女マスマさん(15)はやや緊張した表情で約15分間にわたり回答。
やりとりが珍しいのか、近くの子供たちが集まり、人だかりができた。
調査はアフガン中央統計局が国連人口基金(UNFPA)と連携し2011年から始めた。
国際社会には「アフガンの社会や経済の現状を把握するための基礎的な情報があまりにも不足している」との声が強く、調査項目は世帯の内訳や就学状態のほか、自宅の建材の種類、飲料水の入手方法、暖を取る手段、パソコンや携帯電話の所持まで多岐にわたる。
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